« ホンマに考えてはりますか? | トップページ | 仕事とプライベートの境界線 »

2006年6月 8日 (木)

ワールドカップに思うこと

 ワールドカップが迫ってきた。ほとんどテレビを見ない我が家では、ダーリンがソワソワしている。もちろん私もソワソワ・・・きっとダーリンよりも年季が入っているはずだ。

 まだ、日本にJリーグさえなかったころ、トヨタカップに出場するACミランの選手たちと、偶然にもイタリアから帰国する飛行機が同じだった私。子供に間違われた?!かいあって、マルディーニやアルベルティーニといっしょにビジネスクラスでお菓子をほおばり、サインをもらい、写真を撮り、夢のようなひと時を過ごすことができた。当時の日本人乗客は私と私の友人以外、誰一人としてサッカー選手に気づかなかったのである・・・(-_-;)

 そして翌年には、ミラノにサッカーを見に行った。すり鉢状のサッカー場の声援。鳥肌がたった。そして、宿のおじさんには

「女の子が見に行くものではない!でもイタリアのサッカーを愛してくれてうれしい!」と抱きつかれた。

 こんなにもサッカーが熱いのはなぜか?

オリンピックはあんなにも種目がある。ワールドカップは一種目。なのに、どの国の国民も「魂」がこもる。

なぜ、サッカーは熱くなるのか?
そう感じるたびに、飛行機の中で、マルディーニが言っていた言葉を思い出す。

「サッカーほど、世界中誰にでも平等なスポーツはないんだよ。友達がいればできる。それがサッカーだよ。野球も、テニスも、こうはいかない」

マルディーニはベッカムのようなサッカー界のエリートである。しかし、彼のような裕福な家庭の子も、靴が買えない貧しい国の子も、何か蹴るものと友達がいればサッカーはできる。

内戦の続くアフリカ、独立した旧社会主義国の小さな国々。私なんかよりよっぽど若いプレイヤーが

「子供たちに夢を与えたい」

と、ヨーロッパリーグで活躍する傍ら、祖国を背負う次世代の子供たちのことを語るたび、私は目頭があつくなる。

どんなに荒れている祖国でも、愛している。生まれた国だから、誇りを持っている。

ウクライナのシェフチェンコ。ドイツの主将、旧東ドイツ出身のバラック。どんなに先進国からさげすまれようとも、我が祖国を愛し、「自分もやればできるんだ、そう子供たちに思って欲しい。そのために自分は頑張るのだ」という・・・決して恵まれた環境で育ったわけではないのに、彼らは、祖国が生んだ文化や、自分を育ててくれた両親を育んだその土地を愛している。

代表という対場は非常に重い。

国の代表、学校の代表、いろいろある。代表じゃなくても、私たち一人ひとりが日本人の代表であり、出身校の代表なのだ。

そう思えば、恥ずかしいことはできない。

もちろん、本当に代表に選ばれたら、自分の時間を費やして努力しなければならない。緊張もする。責任もある。うまくいかなければ叩かれる。いいことなんか、何もないような気がする。それでも、サッカー選手たちは、黙々と祖国への勝利のために努力する。

なぜ、あんなにもひたむきになれるのだろう・・・おそらく、代表に選ばれたという「誇り」の力ではないだろうか。彼らは、誇りを胸に、困難を乗り越えたとき、自分がどれほど成長するかを知っている。そして、自分が周囲に「希望」を与える存在になれることも知っている。

つらいこと、たいへんなことを乗り越えたときに、人間は成長する。

ワールドカップの裏にある、若き勇士たちの姿に、自分の子供の姿を重ねずにはいられない。代表になるということは、名誉なことだ。そして名誉はお金では買えない。努力だけでも手に入らない。それほど貴重なものである。

国の代表じゃなくても、学校の代表だってすごいことだ。

大変だということは分かっているよ。でも、今年も英語のスピーチ、がんばってみてよ、オサム。それを断るってのは、日本代表サッカー選手に選ばれたけど辞退するのと根本的には同じことだと私は思うよ。断ってラクをするのと、引き受けて、頑張るのと、どちらが「オトコ」らしいか?

帰国子女でもなく、英語を習いにいっているわけでもないオサムが「是非学校の代表としてがんばれ!」って言われて出場すれば、きっと後輩たちだって「俺だってやればオサム先輩みたくなれるかもしれねぇ!」って希望を持てるじゃない。ってことはシェフチェンコと同じじゃない!!イイ男になるためにも、「代表」という経験は、積めるときにつんでおくべきだと私は思う。

ラクとタノシイ、は同じ字だけど違う。ラクな仕事は飽きてくる。でも、しんどい仕事って往々にしてやりがいがあって楽しいものだ。責任を背負い、苦難を乗り越えた数だけオトコの顔は彫刻のように、だんだんカッコよくなる。目の前の面倒なことから逃げてきたヤツ、ラクしてきたヤツの顔はしまりがない。それは、10代からいえることだ。だから私は「何かをやり遂げろ!」ってハッパかけてんだよ!「イイオトコ」になって欲しいから(^^ゞ

|

« ホンマに考えてはりますか? | トップページ | 仕事とプライベートの境界線 »

コメント

私からもハッパをかけさせてもらいます。
自分が出来ていなかったことを言うのはなんともおこがましいものですが・・
でも、女の期待に応えるのは男の義務やぞ~!
がんばれ!オサム氏!!(^▽^;)

投稿: おやじ | 2006年6月 8日 (木) 23時18分

ワールドカップで盛り上がるのもいいんですけどね、そこ裏にあるドラマというか、ひたむきさってのも、何か感じ取ってほしいなぁって思います。

いっそ、日本も学校も仕事も休みにして、「家族て応援できる」ようにしてほしいですよねぇ。

投稿: おサル | 2006年6月10日 (土) 10時58分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122423/10441975

この記事へのトラックバック一覧です: ワールドカップに思うこと:

« ホンマに考えてはりますか? | トップページ | 仕事とプライベートの境界線 »