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2006年10月 4日 (水)

大学授業料準備は己で準備!

授業料を自分で払わないといけないことをすっかり忘れていて、ダーリンに怒られた・・・というより冷戦状態だったカズキ。

後期の授業料276,900円をどうするか?

私は、のべ2日ぐらいかけて、何度もカズキと話し合った。話の内容は、なぜ、ダーリンが怒るのか、なぜ、授業料の立替のお金の貸してやれないのか、スペインのサグラダ・ファミリアの建設に携わる夢の実現のために、大学2年までに何をしておかねばならないのか。

そういうところである。

カズキの言い分
・ 何をいってもユウジさんは聞いてくれない
・ 親なんだから学費ぐらい出してくれて当然
・ 親になぜ、下手に出て頼まないといけないのか
・ なぜ家の手伝いをしなければならないのか
・ なぜ、シンジは学費を出してもらって自分は出してもらえないのか

まぁ、私たちに余裕があれば、ホイホイとすべてクリアできることなのだが、そうはいかない。まだオサムもいるし、私たちの老後もある。意地悪をして貸さないわけじゃない。ない袖はふれない。それは度々いっているのだが、自分に都合の悪いことは忘れてしまうのが子供である・・・(-_-;)

今回は、かなり厳しく現実を伝えた。シンジとカズキの違いも伝えた。比べるのではなく違いである。だからシンジにしてやれることもカズキにはしてやれない。それも言った。

要するに、今のままでは信頼を得ることはできない。だからお金も貸せない。

「遊んでる友達と、バリバリ稼いでる友達といたら、どっちにお金貸すかね?」

「・・・・」

「カズキだって、頑張っているよ。それは分かる。でもね、浪人した。シンジは現役で通った。それも、私は高校3年のときから予備校に行けっていうのを行かずに、浪人したでしょ。いつも、バイト先の塾の先生の言うことは聴いても、私やユウジさんの言うことには耳を傾けないじゃない。シンジは違う。世間はこうだよ。って言ったら、検討する。言うことを聴くってんじゃないよ。一度考えるってところが違う。塾の先生の言うことを聴くのも結構だけどね、それ以上の人間にはなれないよ」

「・・・」

私にしてみれば、建築家になるには、浪人してCHI大レベルではダメだというのも、友人などから情報収集してつかんでいた。浪人するなら、もう一つ上をめざしてほしかった。しかし、浪人時4月から合格圏内にいてもカズキはそれ以上を目指そうとはしなかったのである。

あまりに聴かないから、浪人時代からバイトしていた、カズキが中学からお世話になっている先生にもお願いした。しかしその先生は

「CHI大が一番いいです!」

と、これまた聞く耳を全くもたなかったのである(-_-;)

入るのが難しい大学と、就職に有利な大学は全く違う。これだっておそらく塾の先生はしらない。

「いっておくけどね、CHI大の就職率は悪いんだよ」

言葉は悪いが、地方国立大学の学生のモチベーションは低い。4年で骨抜きにされる感が私にはある。それより上位地方国立大より偏差値が多少低い私学のほうが、社会人になるための教育には力を入れている。

「何度も言うけどね、新入社員の平均月給知ってる?17万程度だよ。どうするよ・・・奨学金返しながら、一人暮らしして、食べていくんだよ」

「じゃあ、なんでシンジは、貸してやれるんだよ」

「それが、大学の差だよ。シンジの大学は理系で偏ってるけど、あのまま成績優秀であれば、もっと給料のいいところにも必ず入れる。企業のほうで、T工大枠ってのがあったりするんだから」

「そうなんだ・・・」

シンジはなりたい職業が決まっていない。だからこそ、できるだけ勉強しなさい!と私は言ったし、本人もプライドにかけて勉強した。

「シンジは、プラチナパスポートを持っている。今だったらどんな職業につくこともできるんだよ。それにコミュニケーション能力もあるいし、計画性もあるから、投資しても戻ってくる気がする。悪いけど、今のカズキのままじゃあ、お金を投資しても戻ってきそうにないもの・・・」

「じゃぁ、どうしたらいい?」

「それを自分で考えなきゃ。じゃぁ、カズキはどんな人にだったらお金貸す?」

そんなやりとりから、「働く意欲を見せる」こととなったカズキ。さっそく嫌がっていた「疲れる短期バイト」の派遣に登録し、塾のバイトがない日は遊ばず単発バイトを始めた。

コーチのバックの詰め替え作業、冷凍庫での荷詰め・・・などなど・・・

こうして、10万を用意し、私は残りを立て替えることにしたのである。

「意外とバイト行ったらどこも大学生って少ないんだよ。オジザンやオバサンばっかでさ。日給6000円とかで暮らしていけるのかなぁって思ってたら、就職したくてもできないんだって。全部落っこちちゃうから、短期バイトしてるらしいよ・・・大変だよな・・・子供がいる人もいるんだぜ・・・」

「そっか・・・いろんな人がいるけど、みんな頑張って生きてるんだねぇ」

「だよな・・・」

大学も同級生、あとは塾の先生だけが触れ合う大人だったカズキ。バイトを通して、これからも社会を広く知ってほしいと、切に願っている。

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