オサムVSプリン
なんと、プリンがこともあろうに、オサムを攻撃!
発端は、女王プリンが、家の庭に遊びに来ていたブチ猫を部屋から威嚇していたのを、シンジが面白がって、プリンを抱き上げ、さらに窓の側につれて来たところからはじまる。
「キィー!」
猫のケンカかなぁとおぼしき、夜中に耳にする、あの不気味な奇声をあげ、牙をむき出し、尻尾も膨張。いつもののんべんだらりモード猫の面影は全くなく、まさに「ヒョウの従姉妹です」といわんばかりの野性味である。
「やめろ!」
ダーリンが言うのも聞かずに、
「オレも、オレも!」
と、オサムが怒ったプリンをシンジから抱き上げようとした瞬間!!
「ンギャー!!!」
あっという間だった。その間、0.1秒ぐらい。
「おい!オサム!大丈夫か?」
見れば顔面をひっかかれている。血は出ているものの、いつものひっかき傷だと思ったのかダーリンの
「水で洗え!」
という言葉に、シンジがオサムをつれて洗面台に行った・・・私は、
「マキロン、マキロン・・・」
なんて、消毒液を薬箱から用意してオサムが傷口を洗ってくるのを待っていた。
「ユージさん!来てよ!血が止まんぇねんだよ!!」
シンジの慌てふためく声に慌てて行くと
なんと、洗面台が真っ赤である・・・しかもオサムの顔は、チャンピオンマッチのボクサーのごとく目の上が切れており、聖母マリアのごとく血の涙が流れている・・・みたいに頬をひっかかれている・・・
「見える?」
「あぁ・・・」
「下むいてちゃ、血が止まらないでしょ!」
慌てて横にさせ、止血をする。
「やべぇよ!ねぇ、救急車だよ!」
「大丈夫と思うけどねぇ・・・縫うようなケガはないよ」
慌てるシンジとは裏腹に、横になっているオサムは、ドキドキしているのだろうが、泣きもせず、慌てもせず、いたって冷静で、
「まぁ、病院行ったほうが安心かもしれねぇなぁ・・・」
などと言っていたが、
「念のためだ。シンジ、電話しろ!」
ってことで、日射病で倒れたときに引き続き、2度目の救急車体験となったオサム氏・・・救急隊のおじさんにも
「靴はいて、自分で歩きなさい!目を開けなさい!」
と、かなり自立を要求され、ちっともいたわってもらえず、病院についてからも
「えー!!飼い猫に?本当?」
と、看護婦さんに驚かれ、散々な結果。唯一、救いだったのは、担当の外科医が、菊川玲似の医者にしては驚くべき「美人」だったことである。
「いたい?染みるからちょっと我慢してねぇ・・・」
などと、美人女医に優しくされて、しかも
「ボク、冷静だし、頭よさそうだねぇ」
などと褒めらるオサム。
「猫の傷って犬よりも腫れるし、顔だからねぇ・・・明日は学校休もうか」
と、大嫌いな体育のある月曜日を休むようアドバイスされ、こっくり頷く。
オサム:「プリンは大丈夫なんだろうな・・・」
私:「?」
オサム:「アニキがプリンをいじめてねぇか、心配だ。オレが悪かったんだから、プリンを怒るなって電話しといてくれ」
自分がこんなに大変なときに、プリンの心配をするなんて・・・
私:「言っておくよ・・・」
なんとも健気なオサムである。そんなオサムが帰宅した瞬間・・・シンジは
「すげー!!おい!その顔、カズキにメールしてやろう」
と、携帯カメラを向け、すかさず、ブイサインのオサム(-_-;)
あんたらなぁ・・・
ダーリンには
「なに?学校を休むだぁ?!ひっかき傷なんだから、学校は行け!」
と言われ、カズキにも顔も見るなり笑われ、さらに
「学校行け!傷ぐらいで休んでてどうするよ!英雄になれるぞ!」
なんてダーリンと同じことを言われ、全く誰からも同情の余地なしのオサム・・・
テーピングしているから、口があけてご飯が食べられないのに
「今日一日絶食だ」
と言われたり、
「オレが、受験のとき食い損ねた、カロリーメイトやろう。でも後で返せよ」
と言われたり・・・これなら、たくましくもなるはずだとつくづく感じた。たとえ学校でバカにされたとしても、笑われたとしても、それぐらいじゃ、きっとオサムはめげないだろう。
我が家にいたら、引きこもりにはならないだろうし、少々いじめられても、ギャクで交わすことができる。その訓練を兄弟同士でしているような気がする。
とはいえ、さすがに
「今日は、ちょっとテンションあがらねぇな・・・」
と、いうオサム。ジュース類ばかり飲んでいたが、夜には、サイコロ状に切ったパンを、豆乳、タマゴ、蜂蜜で絡めて焼いたサイコロフレンチトーストも食べた。
まずは一安心。とはいえ、今週末は兄たちの試験もあり、波乱万丈の幕開けとなりそうな予感です。
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我が家の猫、マダム・プリンは、雑種のクセに、デヴィ夫人ぐらい気位が高い。小さいときは、真っ白だったというプリン、

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