2006年6月30日 (金)

ひこうき雲

友人が亡くなった。ダーリンと私の共通の友人。

ひとなつっこい笑顔に、ジーンズ姿
酔うといつもユーミンの「ひこうき雲」を口ずさむ

小脇かかえたVAIOノート
それは夢をかなえる宝物

彼の夢、みんなの夢。いくつかなえてくれただろう。

開けばそこが映画館。
開けばそこでお買い物。

ITバブルを上り詰め

それでも、おごったかけらもない人だった。

外車に乗っていても
後輩といっしょにドラム缶の転がる場末で飲みあかし
ビールを飲みながら一日中、
みんなのために花火大会の場所取りをすることだって
楽しむことができる人。

寂しがり屋で
はにかみやで
感動屋で
少年でありすぎたために
ちょっと生き方が不器用だっただけ。

失業、転職、離婚、転居・・・

それでも人にばかり優しくて、人を頼ることをしない人だった。

「世話になりっぱなしで、何もできなかった・・・」

ダーリンは泣いた。

「オレ、怒れないんだよね。ホントは、怒らないといけないんだろうけどさ。怒らなくてもさ、人間だったら分かると信じたいんだよ。でさ、オレが怒られるわけ・・・でも、人を怒鳴ると悲しくなるんだよね。それなら自分が怒られてるほうがマシだよ」

やさしいメカ大好きな人が、外国人労働者の監督なんかになれるわけがない。職業のミスマッチ・・・

「オレ、家にいるとさ、どうしていいかわかんないんだよね。女房と娘二人みんな女でさ、3人にガーって言われると、何から話していいかわかんなくなっちゃうんだよ。いいたいこと、たくさんあるはずなのにね・・・胸がいっぱいになって黙っちゃうんだよね・・・」

どうして、彼の言葉に私は気づけなかったのだろう。彼の信号を察知できなかったのだろう。

一人で死ぬなんて寂しすぎるよ。

まだ、彼の死が信じられない。

ダーリンは自分がビールを飲むたびにグラスを
二つ用意する。

まことさん、享年52歳。

私のパソコンの師匠であり、ダーリンの再婚を応援してくれた人。

許してください。
あなたに受けたご恩を、私たちはどうやって返していけばいいのだろう。
あなたに、もう返せないから、
せめて、あなたに恥ずかしくないように
この世の中に少しずつ、返していこう・・・

ダーリンと私は、夜になると、まことさんの笑顔を感じ
手と手を重ね、瞳を閉じてそう想う。

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2006年6月12日 (月)

関西的思考回路

私は自称バイリンガル。使える言葉は「共通語と、関西弁と、広島弁」

よく、関西人は、「なおらへんねん」と言っているが、私は、訓練の結果、沢口靖子ぐらいの共通語は話せるようになった。

なぜそんな訓練をしたか? 関東で仕事をするにあたり

「研修は関西弁でしないでください」

といわれたからだ。

「そんなこというところで仕事したらアカン!今日はバリバリの関西弁でせな、しょうちせぇへんでぇ!」

i-Companyの小畑さんはそんな心強いことを言ってくださったが、彼のように、どこで誰の前で話そうが、アロハと関西弁で通すには、それなりの実績がいるわけで・・・

関西弁は軽い。
関西弁はウソに聞こえる。
関西弁アレルギー

等々、私などは、関東には関西を毛嫌いする人が密かに存在するのにあわせていくしかない。我がダーリンもその一人だった。

「関西人はいい加減だ!」

というのがダーリンの主張だった。私にしてみりゃ「いいかげん」は「良い加減」だと思うのだけど・・・

彼の「関西人大嫌い」は、白黒はっきりせず、お調子者の上司に泣かされた経験からの「アレルギー」であった。それが私の愛でみごと治り、今では「関西は愛おしい」とまでなった。これぞ、愛の力は、異文化コミュニケーションを可能にする証である。

 しかし、数時間の研修では「愛の力でアレルギーを治す」こともできないので、「話すな!」といわれれば「さよか」と柔軟に対処している。私が隠れ関西人だということを知らず、酒の席で「関西大嫌い論争」をする初対面の人もいたりして・・そういうときは、私のことを良く知ってもらった上で、まるでかつてのユダヤ人のようにやんわりと、関西人告白をしている。ダーリンのように、一人でも多くの人が、「関西」のよさに気づいてくれればなぁと思っている。

とはいうものの、関西人であることをおくびにも出さず、流暢な標準語を話していても、どうやら関西人B型気質は隠せず

「おもしろい方ですね・・・」

とよく言われる。

これは、おそらく私が相手と会話をしているとき、

「承知いたしました・・・オホホ・・・」

テな感じで、口から言葉が出ていても、脳の回路では

「んなカタイこと言わんでもえぇのに・・・ま、えっか・・・しゃあないな」

と、考えている証拠である。「頭の中で、関西弁で考えていること」をそのまま「標準語」で言うと、笑いを誘うらしい。

だいたい、関西では「ボケ」と「ツッコミ」に対処でき、「オチ」がないと話す資格は与えられない。

「ハイハイ・・・分かった分かった、こういうことやろ?」

と、勝手なオチをつけられるか、

「で、どこで笑ろたらえぇのん?」

等々、かなり話の構成を先々読んでいかないと、コミュニケーションできない。我が家の4人の男性人は、私にしてみれば、天然ボケが時折かませるカズキを除いて、ジンジやオサムもまだまだ「甘い。」関西やったらアンタラ壁の花で会話についていかれへんで。と思う。ダーリンなんで論外である。生きていけまい。

関西人は、プレゼンがうまい。グループワークもうまい。同じ研修をしても、関西と関東では全く違う。発想力も違う。

ボケとツッコミ(なぜなぜ思考?)も、オチ(結論?)を明確にしてブレイクダウンで話すのもロジカルシンキングの基本といえるのではないか?関西の文化には論理的思考+情(ゆとり)がある。関西に限らないが、「論理的」ならロボットでもいいわけで、そこに「心」がこもってこそ人間の言葉になると思っている。それを密かに、私はロジカルハートとよんでいる。

「急いでください!」=「ちゃちゃっと、たのむわぁ」
「またミスしたの!」=「またかいなぁ・・・」

これは、私のズボラ度も影響しているかもしれないが、標準語だと、ぴし!っと終了する語尾が、関西弁(とくに私は京都が入る)だと、ゆるく終了する。平和の象徴である。

かつて、金田一さんだったか、お偉い教授の方が、「日本の共通語が関西弁になったら、日本人のストレスは半減し、暴力や、犯罪も減るのではないか」という非常に興味深い文章を書かれておられたが、その通りだと思う。

 腹が立つことがあったら、関西弁で考える。もしかして、関西人が「絶対関西弁をゆずらない」のはこの思考回路を妨げたくないからではないだろうか?だからあえて、「なおらない」振りをしているように私は思う。普通の炊飯機と、釜戸炊きIH炊飯器ぐらい、味も速さも共通語で考えるときと、まるで違うのだ。

 国会が関西弁だったら、きっと中継の視聴率も上がるやろうになぁ。相手を攻め立てて質問するだけしかでけへんなんて、芸のないこっちゃ。どこにオチ(解決方法)を持っていくか、考えて話さなアカンから、ブレーストーミングみたいに、えぇアイデアも出そうやし。足引っ張るにしても、相手をへこますんやなくて、笑いに持っていかな、話す資格ないねんで。

しかし・・・書いた文章は、ヒジョーに読みにくい・・・漢字も変換されない・・・これが難点である(-_-;)

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2006年6月 8日 (木)

ワールドカップに思うこと

 ワールドカップが迫ってきた。ほとんどテレビを見ない我が家では、ダーリンがソワソワしている。もちろん私もソワソワ・・・きっとダーリンよりも年季が入っているはずだ。

 まだ、日本にJリーグさえなかったころ、トヨタカップに出場するACミランの選手たちと、偶然にもイタリアから帰国する飛行機が同じだった私。子供に間違われた?!かいあって、マルディーニやアルベルティーニといっしょにビジネスクラスでお菓子をほおばり、サインをもらい、写真を撮り、夢のようなひと時を過ごすことができた。当時の日本人乗客は私と私の友人以外、誰一人としてサッカー選手に気づかなかったのである・・・(-_-;)

 そして翌年には、ミラノにサッカーを見に行った。すり鉢状のサッカー場の声援。鳥肌がたった。そして、宿のおじさんには

「女の子が見に行くものではない!でもイタリアのサッカーを愛してくれてうれしい!」と抱きつかれた。

 こんなにもサッカーが熱いのはなぜか?

オリンピックはあんなにも種目がある。ワールドカップは一種目。なのに、どの国の国民も「魂」がこもる。

なぜ、サッカーは熱くなるのか?
そう感じるたびに、飛行機の中で、マルディーニが言っていた言葉を思い出す。

「サッカーほど、世界中誰にでも平等なスポーツはないんだよ。友達がいればできる。それがサッカーだよ。野球も、テニスも、こうはいかない」

マルディーニはベッカムのようなサッカー界のエリートである。しかし、彼のような裕福な家庭の子も、靴が買えない貧しい国の子も、何か蹴るものと友達がいればサッカーはできる。

内戦の続くアフリカ、独立した旧社会主義国の小さな国々。私なんかよりよっぽど若いプレイヤーが

「子供たちに夢を与えたい」

と、ヨーロッパリーグで活躍する傍ら、祖国を背負う次世代の子供たちのことを語るたび、私は目頭があつくなる。

どんなに荒れている祖国でも、愛している。生まれた国だから、誇りを持っている。

ウクライナのシェフチェンコ。ドイツの主将、旧東ドイツ出身のバラック。どんなに先進国からさげすまれようとも、我が祖国を愛し、「自分もやればできるんだ、そう子供たちに思って欲しい。そのために自分は頑張るのだ」という・・・決して恵まれた環境で育ったわけではないのに、彼らは、祖国が生んだ文化や、自分を育ててくれた両親を育んだその土地を愛している。

代表という対場は非常に重い。

国の代表、学校の代表、いろいろある。代表じゃなくても、私たち一人ひとりが日本人の代表であり、出身校の代表なのだ。

そう思えば、恥ずかしいことはできない。

もちろん、本当に代表に選ばれたら、自分の時間を費やして努力しなければならない。緊張もする。責任もある。うまくいかなければ叩かれる。いいことなんか、何もないような気がする。それでも、サッカー選手たちは、黙々と祖国への勝利のために努力する。

なぜ、あんなにもひたむきになれるのだろう・・・おそらく、代表に選ばれたという「誇り」の力ではないだろうか。彼らは、誇りを胸に、困難を乗り越えたとき、自分がどれほど成長するかを知っている。そして、自分が周囲に「希望」を与える存在になれることも知っている。

つらいこと、たいへんなことを乗り越えたときに、人間は成長する。

ワールドカップの裏にある、若き勇士たちの姿に、自分の子供の姿を重ねずにはいられない。代表になるということは、名誉なことだ。そして名誉はお金では買えない。努力だけでも手に入らない。それほど貴重なものである。

国の代表じゃなくても、学校の代表だってすごいことだ。

大変だということは分かっているよ。でも、今年も英語のスピーチ、がんばってみてよ、オサム。それを断るってのは、日本代表サッカー選手に選ばれたけど辞退するのと根本的には同じことだと私は思うよ。断ってラクをするのと、引き受けて、頑張るのと、どちらが「オトコ」らしいか?

帰国子女でもなく、英語を習いにいっているわけでもないオサムが「是非学校の代表としてがんばれ!」って言われて出場すれば、きっと後輩たちだって「俺だってやればオサム先輩みたくなれるかもしれねぇ!」って希望を持てるじゃない。ってことはシェフチェンコと同じじゃない!!イイ男になるためにも、「代表」という経験は、積めるときにつんでおくべきだと私は思う。

ラクとタノシイ、は同じ字だけど違う。ラクな仕事は飽きてくる。でも、しんどい仕事って往々にしてやりがいがあって楽しいものだ。責任を背負い、苦難を乗り越えた数だけオトコの顔は彫刻のように、だんだんカッコよくなる。目の前の面倒なことから逃げてきたヤツ、ラクしてきたヤツの顔はしまりがない。それは、10代からいえることだ。だから私は「何かをやり遂げろ!」ってハッパかけてんだよ!「イイオトコ」になって欲しいから(^^ゞ

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2006年5月28日 (日)

オサムのマンガ30

どーもぉ久しぶりですね!オサムっス!

たぶん日本人の10000人に1人の割合で楽しみにしてもらってたかもしれません。マンガのことを。
もう30回ですか・・・。はやいかね~?三十路ですよ!絵の方下手になってるかもしれません・・・。
「かもしれません」ばっか使ってるかもしれません。←(゜Д゜;)マタイッテルヨ!

それはさておきネタの方なんですが、いたってシンプルです。
マンガのほうみればわかります。

最後にずっとマンガ書いてなくてすみませんでした!!
これから頑張ります!・・・・・・かもしれません・・・。←(゜Д゜;)マタ!!

オサムのマンガ30

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2006年5月24日 (水)

二十歳(ハタチ)バンザイ!

夕飯時、みんなで食事をしているとき、久しぶりにサプライズ帰宅(突然帰ってきた)したシンジが言った。

シンジ:「そういや、来月いつ帰ってこようかな」

私:「6月の最初の日曜がちょうどカズキの誕生日だから、帰っておいでよ」

カズキ:「そうだ!オレ、誕生日だ!」

 忘れるなよ・・・(-_-;)オサムやシンジなんか、何ヶ月も前からアピールするのに。

ダーリン:「そうか!めでたい!オマエは今度で二十歳だから、みんなでメシを食いに行こう!」

カズキ:「えー!!オレ、二十歳?!」

 なに驚いてるんだよ・・・年を忘れたいと思い、最近はホントに○才という個人情報記述欄に本当の年をド忘れして書けなくなっている私じゃあるまいし・・・

シンジ:「そっか!オマエ、ハタチか!なんでも許されるじゃん!!

シンジはやけにうれしそう。

ダーリン:「バカいえ、何でも許されるわけねぇだろ!」

カズキ:「オレ、タバコも酒もやらねぇし、なんだか実感わかねぇなぁ・・・ありがたみがねぇよ」

ジンジ:「いやぁ、オレはうれしい!オマエがハタチならオレも何でもできるぞ!オマエのカラオケボックスの会員カード、オレが持ってるけど使っていい?」

カズキ:「いいよ、使えよ」

シンジ:「いいなぁ。オトナの仲間入りかぁ。早くオレもオトナになりてぇなぁ」

オサム:「オトナになる前から、もういろいろやってるからいぃじゃねぇか

シンジ:「いや、ハタチになったら、何言われても、びくびくしなくていいじゃねぇか。」

ビクビクしなきゃできないようなことするなよ・・・(-_-;)それにオトナだから許されないことだって増えるんだぞ!

今のところ、我が家の「カズキの成人」を一番めでたがっているのは「シンジ」である。一つ違いの彼らは、お互いに、「相手を装う」ことでメリットを得てきたのだ。それに、兄弟の誕生日には通常より「うまいもの」が食べれる。少なくとも3人兄弟がいると3回はメインイベントがあるということだ。

ということで、カズキのリクエストにより、焼肉に決定。

ダーリン:「よし!5時半から行くぞ!あそこ(赤門)は予約がきかねぇからな」

 そう、あそこは早くいくと、凍ったジョッキで出してくれる生ビールも半額!今回もおそらく、ライオンもびっくりの牛肉を平らげることになるだろう・・・

さて・・・プレゼントは何にしよう・・・印鑑じゃ、渋すぎるかなぁ・・・

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2006年5月21日 (日)

何のための新聞づくり?

オサムの学校では、どの教科も新聞作りがはやっているようだ。国語、理科、社会・・・調べ学習の影響だろうか?

社会では「都道府県を調べる」という課題が出題された。オサムの新聞の大見出しのキャッチは 「北海道カレーの秘密」

かなり頑張ったのに結局先生には

「それは、社会の新聞とはいえないから評価できない。
パソコンを使って書くのもよろしくない・・・

と言われたらしい。しかしこれは私の責任もある・・・私が、県庁のホームページを見たらすぐに分かるようなことを、広く浅く何でも載せるより、新聞というのは、「おもしろそうだ!」と読者のハートを掴み、他にはないようなネタも盛り込まねばらなない。自分しか書けないようなことを記事にしろ!なんてアドバイスしてしまったのだ。

ことの始まりは・・・社会の資料集を持ってきたことに始まる。

オサム:「見てみろよ!北海道ってカレーの材料の生産日本一なんだぜ。それぐらい農業が盛んだってことだよな」

私:「へえ・・・」

オサム:「でさ、オレは北海道の新聞を作ることにしたんだ」

私「どんなことを記事にするの?」

オサム:「北海道の地図と面積、それに農産物を入れて、ここにはアイヌの歴史を書いて、あと有名な自然とか」

私:「は?なんじゃそれ?さっきのカレーはどこに行ってもうたん?」

オサム:「だめ?」

私:「なんだかつまんない。だって記事に関連性もないし、だいたいそんなこと、資料集とか道庁のホームページ見たらすぐに分かるし」

オサム:「でも、一応先生にそれで提出したんだけどなぁ」

私:「たとえば、そんな新聞、オサムだったらお金出して買う?」

オサム:「いらねぇ・・・変えてもいいって言ってたから、変えるか」

ということで、農業に特化して書くことにし、カレーと北海道について調べるうちにおもしろい事が分かってきた。なんとカレーには北海道の開拓の歴史が絡んでいたのだ!クラーク博士がジャガイモ入りカレーを食べさせたのである。しかも、昨年は札幌発の「スープカレー」が都市の若い女性に大ヒット。暑いインドではなく、寒い北海道で日本のカレーは行き続けてきたらしい。

そこで、カレーに入れる材料の日本一生産地をコツコツ調べ、クラーク博士の歴史も調べ、スープカレーの広がりも調べていた。

オサムは
「北海道の豊かな自然で生産される農作物がなかったら、日本にこれほどカレーが広まらなかったかもしれねぇ。日本独特のカレーは北海道独特の農作物が生み出したたまものだ」

とニコニコし、

完成品を見ながら、「豊かな自然が食文化を育む」ことを実感したようで「なんでも調べると歴史があっておもしれぇな」と満足そうだった。

それなのに・・・先生は
「北海道のことを新聞にしなさいと言ったのに、カレーのことを書いてきた」

だから採点できないとおっしゃった。

キャッチコピーを「北海道の農業」にでもすればよかったのか?いや、当初のオサムの案をそのまますればよかったのだ。オサムはそれで一応先生の許可は得ていた。それを私がもっと深くおもしろい記事にしろ!なんてチョッカイを出したがために、評価は下がるどころか、「なし」になってしまった。

しかし、オサムは私に文句を言うこともなく

「しかたねぇべ。ま、オレ的にはかなりがんばったからいいよ」

と言っている・・・おさまらないのは私である。

先生、あなたのお望みの記事なら、ネットですぐに見つかりますよ。それを書いて、ちょっくらそれに対する平凡な感想を加えれば評価してくださったのですか?

新聞づくりには、情報収集力、マーケティング力、企画力、文章力、デザイン力など沢山の「スキル」が必要だ。調べ学習を学校教育に導入するのはごもっとも。

先生、文章を発信するときに、1行書くのに何時間も調べることが必要なんです。

すでに情報になっていることだけではなく、そこから一歩踏み込んで自分の興味のあることを徹底的に調べることが不可欠になってきます。実際にオサムは「牛肉生産1位」の地域を調べるのにかなり苦労していました。

農業を調べているうちにカレーにあたり、クラーク博士の歴史も書いた。さらに現在の北海道カレーの様子も書いた。

それなのに、ダメなんですか・・・それに、パソコンを使ったらすぐにコピー&ペーストして自力で書いたことにならないなんておっしゃってましたけど、ただコピペしたものか、オサムが要約して自分の言葉にしたものか、それぐらい分かってください・・・

私は密かに、「ようこそ先輩」みたいに、小学校でも教えたことのある、旅雑誌jの編集長だった友人に学校に来て欲しいなぁ・・としみじみ思った。複数のスキルを必要とする学習方法には、やはり「本当にそれを行っている」人にノウハウを学ぶことって必要だと思うんですが・・・

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2006年5月20日 (土)

ミスターユニクロ

「あした、合コンなんだ♪何着て行こっかな」

ルンルンな大学生活を送るカズキ。毎週宿題に終われほとんど土日は宿題をしているようだが、ちゃんと女の子との交流も怠ってはいないようだ。

「これ、よくね?」

予定の服装をいつものように見せに来た。

  それは、どー見ても「田んぼに蛙を捕獲しにいく」姿?(-_-;)

ジーパンを膝までまくりあげ、オレンジのシャツにクロのジージャンを着てポーズをとっている。

カズキ:「もう初夏だからな!」

ま、クロックドパンツは今年女性のファッションでもはやりだけど・・・

と言うところまでしか聞かずに

カズキ:「マジ!やっぱショートたけのパンツ来ると思ったんだよ!!決まりだ!」

とっとと2階にあがっていってしまった・・・ドジョウスクイと紙一重・・・って付け加えたかったのに、かなり本人はご満悦で当日もでかけた。

カズキ:「今日はね、結構もりあがったよ!足細い!!なんて言われちった・・・(^^ゞ)

私:「よかったね」

カズキ:「そのジージャンどこで買ったの?っていわれてさ、ユニクロって言ったら、え~!見えない!っ言われたよ!」

私:「コーディネートが上手なんだよ」

カズキ:「だろ?でさ、男のツレがさ、あ、このオレンジのシャツもユニクロだろ?って言ったから、そうだ!これも、これも、これも!って見せた!」

   見せたって、靴ぬいで、五本指の靴下まで見せるなよ・・・(-_-;)

カズキ:「でさ、全身ユニクロコーディネート!中のパンツもユニクロボクサータイプだ!ってチラパンしたららかなり受けたよ!!」

  ゲゲっ!!

で、ミスターユニクロと命名されたらしい・・・

それを見ていたオサム:「(ぼそっと)ハズイよなぁ・・・」

でも、カズキはニコニコである。
「だって、女の子がみんな、カズキくんってコーディネート上手だね。って言ってくれたもん」

めざせ!ユニクロモデル!!

ちなみにカズキは「安い」というのもあるようだが「安いけど素材がいい」と気に入っているようだ。ユニクロ以外を買ってやろうといっても「かわんなくね?」という。ユニクロに行くと安心するらしい・・・それはいいとしても、私は密かに、我が家の男子の中では唯一「ボクサーパンツ」を愛しているカズキのカラダを心配している。

シンジもダーリンも「むれるからヤダ」というけど・・・トランクス系のほうがいいんとちゃいます?

ま、オンナの私には一生分からんことなので、意見しないようにしてます。ハイ。

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2006年5月19日 (金)

ニート対策

「とりあえず、元気でニートにならなけりゃ、文句は言わない」

PTAの親睦会で、昨年度の先輩役員の方々の「わが子」への想いである。

喫煙で早くも退学一歩手前まで行ってしまった息子を持つお母様の一言に、皆が深く頷いた。

「高校ってつまんないってうちの娘も言ってる」
「弁当だけが楽しみだなんて言うのよ・・・」
「そうそう、友達いなきゃ、学校なんてクソくらえ!だってさ・・・」
「先生がロボットみたいに事務的らしいわよ」

今の子供たちだって、ニートにはなりたくないと思っている。ニートだって「働きたい」と思っているのだ。

私はニートになって欲しくないというより、息子たちには「税金が納められるようになってほしい」と思っている。もっと噛み砕いて言えば「稼ぐ」という手段じゃなくてもいいから、何らかの形で、先輩方の社会からしてもらったことは返せるようになってくれ!ということだ。

自分が他人にしてもらったことは、いつかお返しするのが人間としての礼儀だろう。その一番明瞭な方法が「税金を納める」という手段だと思う。

私たちは税金で小学校、中学校と行き、税金で作られた道路を歩いている。どんなに「あくどい使われ方をしているかもしれない税金」であっても、誰かが汗水たらして働いて得た1円を使わせていただいているのだ。

自分が使った分ぐらいは次世代に返して当然だろうと思うし、誰かに親切にしてもらったら、いつか感謝をこめてそのお返しをするように返還していくのが「人の道」だと思う。

とはいえ、ニートは「なりたくない」「なって欲しくない」ものであることには違いないので、仕事場で出会う彼らの共通点を思い返してみた。

ニートに見られる傾向・・・・

  • 恋愛経験がない(片思いで付き合ったあるいは、告白して敗れた経験なし)
  • 小さいころから何か自分ひとりで成し遂げたことがない。(達成感なし)
  • 両親の仲が良いとはいえない
  • 親が話しすぎる
  • 自分の部屋が充実している(パソコン・テレビ・冷蔵庫が学生時代からあったりする。引きこもりもこの傾向多し)

そんなところだろうか。とはいえ、希望のニートという本にもあるように、ニート発生の方程式はないのが現状。

それでも、なりたくない、させたくない「ニート」を回避する方法は?

親は、家族仲良く、子供を信じる。
子供は、恐れず恋愛する。

シンプルに言えばそんな感じになるのかなぁ。

とりあえず、我が家の子供たちは「彼女ができないぞ!結婚できないぞ!」で少々通用しているところがあるが、女の子は「だって結婚するも~ん!」って言われることもあるからなぁ・・・女の子の親の方が大変なのかもしれない。

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2006年5月16日 (火)

鬼のカクラン

なんと・・・4月27日に喉に張り付いたイガムシは、ゴールデンウィーク中ずっと居座り、なんと声が出なくなった。そして、ミス森進一ぐらいになったころ、今度はイガムシお腹に進入。背骨が無くなったみたいに体がフラフラなのに、全く熱は出ないという状態が続いた。

今週、まだ声は「オフクロサンよ~♪」って感じでかなりのハスキーボイスだが何とか復帰。

しかし背中に磁石がついているんとちゃうかというぐらい、地面(布団)に吸い寄せられる毎日・・・・

こんなことは、ここ5年なかったことだ。まさに鬼のカクラン。しかも喉に来るとは!!これは仕事を休めの印か?

かわいそうに、オサムは私とゴールデンウィークに出かける予定もなくなり、ダーリンの体育祭でのPTA会長としての初挨拶も見ることができなかった。

その間私がしていたことは、読書とゲルマニウム温浴。

ダビンチコードはかなりよかった。一冊買っても我が家では最低4人は読むから、もしかしたら古本屋本よりも「読まれ率」は高いかもしれない。ゴールデンウィークに読もうと思って買ってきたダーリンはまだ1ページもめくってないのに、現在、私が読み、オサムが朝読書で読み、カズキが読んでいる。おそらくダーリンが読んだらシンジにわたるだろう。

そして、もう一つは数ヶ月前、「野ブタをプロディース」を読んでいたカズキ推薦の「国家の品格」。実はゴールデンウィークの宿題として出された本だが、私も拝借。現在ダーリンが読んでいる。

藤原氏の「家庭があり、地方がありそして国家がある」という順番、ごもっともです!是非、官僚さんたちにも読んで欲しい!!

こんなにまとめて本を読み、何も考えずにひたすら寝るなんてこと、ホントになかった。
きっと私の脳は、「ロハス」したかったのだろう。何も考えずに寝るというのは、パソコンで言えば、「デフラグ」をしている状態なのかもしれない。

大学も合格したし、なんだかホッとしたのかも。何もしないってこと、もうちょっと頻繁にしないと、いっきに長い時間が必要になるっていう証拠でしょうか?みなさんも気をつけてくださいね。

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2006年4月21日 (金)

言葉のチカラ

人の声で発せられる言葉には無限のチカラがある。岩のような心を溶かすこともできるし、争いごとを止めることもできるし、人の命を救うことすらある。

話を聴いてくれる人がいる幸せ、話ができる幸せ、時間を共有できることを感謝する心。

オサムはそれを知っている。

そして、それを知っているオサムの言葉に、私は何度励まされたかしれない。

「海の石って丸いだろ?マルになるために、石はいろんなところでぶつかったりして山から流れてくるじゃん。人間のココロも同じじゃねぇかな。ココロが丸くなるってのはさ、いろんな人たちと摩擦することでマルくなるんじゃねぇのかな」

好きな人、苦手な人・・・いろんな人と関わることでココロが丸くなって最後に海にたどりつく。

いい言葉だ。

またあるとき・・・

転覆しそうな豪華客船からヨットで遥か彼方に見える無人島に非難する。あなたなら何を持っていくか?リストには、水、米、ライターから時計や携帯電話、ゲームまでさまざまなものがあった。生活していく上で必要なものの優先順位を認識してもらうつもりだったが・・・

「でもさ、このリストにはねぇけど、ヨットに絶対のせなきゃいけないのは友達だよ。友達がいたら、助け合って、いろんなことできるじゃねぇか。少年漂流記にも書いてあったよ。一番欲しかったのは食べ物じゃなくて話相手だったって・・・」

目がうるうるした。

寮生活を送っているシンジが何度もメールをよこす。シンジ自身は、絶対に「ホームシック」だなんて言わないが、どうやらホームシックにかかっているようだ・・・

「さすがのシンジもねぇ・・・」そう私がいうと、

「そりゃそうだろう・・・独りでメシ食って、独りで夜ずっといたらさみしいよ・・・ホームシックにもなるべ。話す相手がいねぇことが、寂しく感じねぇほうがおかしいよ」

強がりをいうシンジとは大違い。オサムは独りが寂しいことであることを認識しており、それを公言することをためらわない。

だからからか?

私が仕事のときは必ず、

「帰りは何時になるの?」

と聞くし、20分以上送れると何度もメールがくる。

人は、強がりをいい、なかなか独りでいることを「さみしい」とは言えない。それは、裏を返せば、「私は独りでも生きていける。独りで生きてきた」そう思っている人じゃないだろうか?

人は独りでは生きていけない。それをちゃんと分かっているオサムは、独りが寂しいこともちゃんと伝えるし、人の気持ちも分かる。

それだけ、彼は私たちと暮らす前に、兄や母がいない夜を一人で過ごしてきたということだろう・・・

つらさや、寂しさが分かっているオサムの言葉には重みがある。

時折、夜、みなが寝静まって泣く夜もある。オサムは、数日経って、それとな~く

「まぁ、いろいろあるよな・・・」

そう言って、口下手な高倉健さんのように、コーヒーを入れてくれる。

「どうして泣いてたの?」

そう聞かれるころには、私ももう落ち着いていて、たいしたことないよ・・・って言えるけど、もう一度冷静になって正直に答えるようにしている。それをオサムはじっと聴いてくれる。

オサムの言葉は、私の人生の教科書であり、自分自身の気づきであり、そして今や、どんな栄養素にも勝る生きる素だ。私も、彼にとってそういう存在になれるような人間に成長したいと、しみじみ思う。親が子から学ぶことは本当に沢山ある・・・

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2006年4月 6日 (木)

PTA会長?!

引き受ける人がいなかったら・・・仕方ないかもね・・・とは思っていたがホンマに引き受けてくるとは思いもよらなかったPTA会長(-_-;)

去年は、学年役員の広報を担当し、ダーリンは夜勤明けそのままヘロヘロで学校に行ったり、せっかくの休日を全部学校の行事に割いたり・・・等々してきた。

しかも彼は、「町内会の消防団」にも所属している。根がアメリカンなのか、この、ボランティア活動が最も認められない日本において、彼ほどボランティア大好き人間もめずらしいと思う。

しかも、私があまりいい顔をしていないのを分かっているのか、消防団の話し合いも飲み会も、PTAの会合も、飲み会も、私の仕事が夜遅くなろうがお構いなしで、とっとと予定に入れる。ゆえに、オサムは独りになってしまう。

「いつも、独りが多いんだから大丈夫だろう」

とはいうが、普通の家庭よりも、親がいない日が多いのだから、これ以上、夜、私とダーリン二人が空けるようにはしたくない。他人の世話より、家族を向いてくれ!というのが私の思い・・・

ボランティアの「心意気」で休日を「万民のため」に使い、家庭が崩壊した人だっているのだ。

不規則な勤務が多いので、平日休めるというメリットはある。しかし、ボランティア好きだといっても、自ら名乗るほど、我がダーリンもとぼけてはいない。

共働きしており、子供たちだけの夜を過ごす日が多い家庭が「名乗り」をあげねばならないほど、PTAはなり手が少ないのだ。

「子供には、人様の役にたつことは率先してやりなさい!と言っていて、親が世話になっている学校の役員もしないようじゃ、だめだ」

そりゃそうだ。だからといって、何も会長を引き受けないでもいいだろうに・・・

だいたい、男ばかりの職場でしかも技術職のダーリンが「心意気」だけで海千山千の「おばさん」たちを仕切れるわけがないじゃないか・・・(-_-;)心意気で乗り切れる消防団とは違うのだ!

私の不安は、熱気球のように膨れ上がった。

「子供は、いわれなくても、自分が今、勉強しなきゃいけない、でも遊びたい、部活もがんばらなきゃ・・・って選択肢がたくさんあって、そのときの選択しなきゃいけないものと、したいものが違うことだって分かってるんだよ。勉強しなきゃいけないけど、遊びたい・・・で遊んじまうんだな。で、第三者である親は、それが最優先課題じゃないってことが分かるからガミガミいう。でも俺たち親はどうなんだ?子供はそれを見てるよ。ちゃんと分かってるんだ。お母さんやお父さんは、じゃあ、最優先課題をしてるのかよ!って。」

だね、「あとでするよ・・・」って言って、テレビみたりねぇ・・・

「親が最優先課題をしてる姿を見せなきゃいけないと思うんだ」

私たちの課題は、子育て、家事、仕事、そして自分の勉強、余暇・・・最優先課題は、何か?それは子育てである。

「だろ?国家を挙げての問題でもあるんだぞ!少子化やニート対策は。でも、報酬がなくて、休日を割かなきゃいけない教育活動に、親は参加しねぇんだよ。どう思う?俺たちオトナは、ちゃんと子供たちに「勉強しろ」っていえるか?差し迫った最優先課題に取り組んでねぇじゃねか・・・」

それじゃ、勉強しなくて「オレの成績が悪いのは学校のせいだ!」と言ってひねくれて授業中暴れる不良と同じである(-_-;)

なるほど・・・

仕事があるから・・・そんな理由で次世代へ引き継ぐ教育への参加を放棄するようなことはしたくない。

これがダーリンの意見だ。

なるほど。分かる。

仕事なんて大抵が「あなたじゃなくても誰かで十分」なことが多い。企業の社長だって、辞めれば誰かが引き継ぐし、イチローが倒れたって一丸となっておそらく王ジャパンは戦っただろう。

あなたが休んだら会社がつぶれるなんてことはありえない。あなたがこれ以上休んだら、あなたが会社にいづらくなる・・・

そんな感じじゃないだろうか?

神の手をもつ外科医等、いろいろと私じゃないと勤まらない仕事はあるかもしれないが、一般人が「私じゃないと務まらない」そう胸を張っていえる唯一の職業が「親」という職業だと思う。「親はなくとも子は育つ」とも言うが、親が「親としての仕事」を放棄してしまった子は、いいしれない苦労を強いられる。仕事であいた穴は、みなが協力して埋めてくれるが「親」の穴埋めは「子」自らが苦労をしてでもできないところがある。

まだ日本は、「親業」を重視しない風土があるが、長いスパンで見たときに、「次世代に引き継ぐすごい仕事!」である認識を大勢の人にもってもらい、職務経歴書に、欧米のようにボランティア活動の一環として立派に書ける風潮になってほしい。

経験職種:PTA役員。

これって、ストレス態勢、協調性、寛容性、行動力等、たくさんの能力が必要だと思うんですけど・・・

と言うことで、我が家は、今年も「人生において、優先順位の高いものに率先して取り組む」こととなりました・・・トホホ

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2006年3月20日 (月)

ホスト2号

まだ、シンジの国立大の合格発表はないが、W大には受かっているということで、二人の合格祝いをすることになった。

私からのシンジとカズキへの合格祝いは、「スーツ一式」

せっかく食事にでかけるなら、これを機会に、作ってしまおうということで、カズキは、競輪選手なみの体格で「ウエストは細いが、ヒップと太ももが太い」のでオーダー(-_-;)。ついでに、細身のダーリンのも購入。親孝行の標準体型であるシンジは、かろうじて、ズボンを直すぐらいの「釣り」で合うのがあったので、ホッ(^^ゞ

ホントは、シンジも

「オレもオーダーがいい!」

なんて言っていたのだが、昨今のアルバイトは、面接や研修でもスーツ着用なので、1日でも早く欲しいということもあり、お直し1週間でゲットできる運びとなった。

私としては密かに「冠婚葬祭&就職活動」も兼ねたい!!などと欲を出していたのだが、採用代行の仕事をしていると、スーツも流行があるだろうし、パリっとした格好をしておくのにこしたことはない・・・そう思い、4年後はまた作ろう!がんばって働くぞ!と気持ちを切り替えた。

それなら、いっそ、今回は本人が好きなものを購入しよう。そう決心。

カズキもシンジも「ストライプの線が赤紫みたいなの!」とか「グレーがいい!」など希望があったようだが、いろいろと着てみれば

「やっぱ、クロがカッコイイ!」

と落ち着いた・・・これで「冠婚葬祭」はOK。内心ホッ・・・

兄の試着を眺めていたオサム

「カッコイイってより、ホストっぽいな・・・」

うん・・・ホント・・・特に素朴なカズキのほうが

「ホストっぽい」のは何故だろう。東京に出てくると疲れる田舎学生には到底見えない。ガタイのよさか?

「ヒゲじゃねぇの?なんか、やらしいっぽいじゃん」

鋭い!オサム!塾のバイトをしているカズキは、「オトナっぽく見せたい」と「イチロー系のヒゲ」をはやしている。ヒゲがセクシャル系になるということを感じるのか?たいしたもんである。

さて、型も色も決まった!ということで、今度は布選び。表に出たり、蛍光灯の下で見たり・・・で、予算内の中からカズキが選んだものは

「これがいいな!」

うぅ・・・はやり、一番高いイタリア製だった・・・(^^ゞ。はやりクロは良いものと悪いものがすぐに分かるよなぁ・・・

ってことで、クロでストライイプの地模様があるものを選択。

いつも、ファッションに、うるさいシンジなのに、スーツ選びはかなり慎重。

「オレ、初めてだから、よくわかんねぇなぁ・・・ねぇ、どっちがいい?」

等、スーツのデザインや色も、かなり私やダーリンの意見を聞き入れる。自分が気持ち良いほうを選べばいい!というシンジに

「だって、オレらは、社会人1年生だべ。」

いや・・・まだ学生なんですけど・・・(^^ゞどうやら、シンジにとって大学生になるということは、私たちの想像以上に「オトナ」になるということなのだろう。きっと予備校のチューターをしていた先輩の影響だ。

「スーツは仕事のためなんだから、みんながどう思うかってのは大事だよ。自分が好きな服を着るのはもっとオトナになってからだ」

このあたりの、協調性は見上げたものである。

シンジは、自分が「好きなもの」と「似合うもの」の違いを知っている。だから日ごろから

「ねぇ、これおかしくないかな?」

と、初コーディネートのときには、出かける前に私に見せにくるのだろう。

これは、オシャレの基本なのかもしれない。

ワイシャツを選ぶときも、ネクタイを選ぶときも、二人とも楽しそうだ。自分が選んだものを、私やダーリンが

「それはいいね!」

と褒めると、にこ~(^_^)として

「そう?!ね!これ、いいよね!」

と、何度も自分の首にあててみる。

そういうの姿を眺めていると、私もうれしい・・・

これって、完璧に「オヤジ化」している?!若い女の子にプレゼントを買ってやるおじさんの気持ち、若い男の子に、おごってあげる独身女性の気持ち・・・おばあちゃんが孫になんでも買ってしまう気持ち・・・これってみんな同じのような気がする・・・

と、なんだが、売り出し前のホスト二人に仕事着を購入しているオネエサンになってしまったワタシ(-_-;)

それにしても、二人とも全くタイプは違うけど、スーツに着られることなく、立派に見える。この1年でかなり内面的な成長をしたシンジ。1年前だったらチャラチャラ見えたかもしれないけど、今クロスーツを着ると、なかなかのもの。贔屓目に見てもカッコイイ!!

「うん!ブラピみたいだね!」

「んなわけねぇだろ!!」

ダーリン、カズキ、オサムの3人がワタシの褒め言葉にブーイング。

アンタら男には分からんのだよ。ジェームスディーンや、ブラピのように「母性本能をくすぐる」ような何かを、シンジは持っている。

「スタイル良くてやさしそう(だけど、芯がある)」シンジと、それとは対照的な「見た目はワイルド系(だけど素朴で純真)」なカズキ。

どうして兄弟でもこんなに違うんだろうなぁ・・・我が家のホスト1号とホスト2号は全くタイプが別。さて、ホストのなずけ親であるオサムはどう成長するのか?ホスト3号になってくれるでしょうか?

ということで、当面、家にホストがいる私は「ホストクラブ」には行かなくてよいでしょう(^^ゞ

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2006年3月12日 (日)

卒業式

シンジの卒業式の日程が明らかとなったとき

「なんだ・・・オレ、学校があるじゃねぇかよぉ・・・いけねぇなぁ・・・」

と言ったのはオサムである。実は、オサムの小学校の卒業式、ダーリンが長期出張だったため、出席できず、私が行くことになったのだが、なんと、まだ春休みになっていなかったシンジと、浪人が決まり自分の卒業式にも出なかったカズキもついてきた。

理由は「スーツが着てみてぇから」&「みんなでオサムを祝ってやろう!」

という兄たちの心遣いだったわけだが、180センチちかいダーリンのおさがりのスーツに身を包んだ男の子2人と私・・・なんとも目立つ3人連れとなってしまったことは言うまでもない(-_-;)

オサムは、みんなが来てくれることを、恥ずかしがるどころか、かなり誇りに思っていたらしく、学校に出入りしている写真やのオジサンにも兄たちを紹介し、私たち4人は写真を撮ってもらった。晴れやかな卒業式ではあったが、帰宅してから、卒業証書授与で名前を読み上げられたときの返事が小さかったことを兄たちはオサムに注意し、シンジは

「なんだよ!オマエ。あんな小せぇ声じゃダメだろうが。来年、オレの卒業式で見本を見せてやる」

と言い、このとき、カズキとオサムは

「そうだ!シンジの卒業式にも行ってやるよ」

と兄弟の約束をしていたのである。だいたい、兄弟が卒業式に行くというのも、かなりレアもんだが、「それを楽しみ」にしている兄弟も、超レアだと言える。

しかし、オサムは学校があり、カズキは自分の合格発表ということもあり、あえなく断念。

そして私とダーリンが出席。

宣言通り、シンジの「ハイ!」という声は、広い体育館のガラスもシビレルほどの大きな声で、私とダーリンは思わず背中を丸めて小さくなった。

気になったのは、昨年のカズキのように出席していない子がたくさんいたことだ。おそらく受験に失敗・・・等、卒業後の進路が決まっていないこともあるだろう。卒業式を国立や私立大学の受験直後にしてやれば、こんなことにはならないのに・・・と胸が痛んだ。

元生徒会長の女の子の答辞には感動した。なんども「感謝」という言葉が出てきた。何気ない毎日がどんなに大切だったか・・・今になってよくわかります・・・涙をこらえながら等身大の言葉で語る口調に、男の子たちも目を真っ赤にしている子がたくさんいた。あの勝気なシンジさえ、卒業生退場の折、学ランの袖口で涙をぬぐっていた。

そりゃ、そうだろう・・・まさに波乱万丈の3年間だった。頭脳明晰な生徒会長でも思い出せば涙が出るのだ。シンジが出ないわけがない。

高校1年、髪の毛を金髪にして厳重注意。先生にも反抗的で自宅謹慎。その後、学校が禁止しているバイクの免許を取るとダダをこね、2年のときには、友達をなぐって停学。1週間以上謹慎が続き、あわや退学のところを、いっしょに坊主にしたダーリンと二人で何度も誤りに行き、反省文を20枚以上書いて退学を免れた。

3年生になって、W大に行きたいと希望を言えば、否定はされなくとも

「たいへんだぞ・・・」

と、高校の先生には言われた。そりゃそうだろう・・・成績も2年の終わりまで最下位をうろついていたのである。それでも、予備校の先生は見放さなかった。シンジが一番すきな科目である数学の担当だった3年生の担任の先生は、定期テストもロクに受けに行かないシンジに、それでも内申書に「5」をくれた。

退学寸前の落第生が、現役でW大に合格できたのだから、アメリカンドリームならぬ高校ドリームといってもいいのではなかろうか?

両親の離婚、母の家出、そしてうるさい私との同居・・・停学・・・彼女との紆余曲折・・・ドラマ以上にドラマチックな18歳。

おそらくシンジの脳裏に、さまざまなことが文字通り走馬灯のように駆け巡ったことは想像に難くない。

私もそんなシンジを見て、目が潤んだ。シンジ以外の生徒たちも、みんな素敵な笑顔、または泣き顔で、すばらしい可能性を秘めた若人だった。

私たちオトナはむやみに彼らの世代を悪くいう権利などない。

やる気がない・・・将来の希望を持たない・・・等々、そんなことは微塵も感じさせない力が彼らにはある。むしろ、そんな記事を読んで、大人を冷めた目で見ている彼らの気持ちを分かってほしい。

私たちは、もっと自分たちの10代を思い出し、彼らの透明さを信じなければいけない。彼らの目が曇っているのではない。私たちオトナの目が曇っているのではなかろうか。

彼らに対する希望と、そして私たちの反省を感じた卒業式、参加して本当によかった。

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2006年3月10日 (金)

カズキの結果

カズキの合格発表の日はシンジの卒業式の日でもあった。ダーリンは

「久しぶりにみんなでメシでも食いに行こう」

と言っていたのだが・・・

「おれ、ヒエケンに合格発表に連れて行ってもらって、メシ食って、午後からヒエケンとカラオケして、塾のバイトいって、そのあとヒエケンとダベるから飯いらない!」

ヒエケンとは、カズキの中学校からの友達で、無二の親友である。とはいうものの、アンタ、ヒエケンを朝の10時から夜の10時まで拘束するのか?

「だって、久しぶりなんだもん、話すこといっぱいあるべ」

まるで、久々にあう恋人同士である(-_-;)

シンジも

「俺も、夜はクラスで食事会があるからいらねぇ」

トホホ・・・

ということで、ダーリンとシンジの卒業式に行き、その後は家でオサムと3人でご飯ということになってしまった。ま、週末ににスーツを買いに行くからいっか・・・

シンジの卒業式中にカズキの合否が分かる。ドキドキもんだが本人は、絶対合格をしているという。

「それでも万が一ってことがあるだろうが。落ちててもちゃんと家に帰ってこい」

と、ダーリンが言うと

「万がゼロだよ!メールするからね!」

ようやく、携帯を購入したカズキは、実は前日から、合格一斉メールの中身を練っているほどの余裕ぶり。

万が一を心配してはいなかったが、シンジの卒業式の間中、私もダーリンも気がきではなかった。

さて、感動する卒業式の終盤近くにマナーモードでブルッた携帯。いったいどんなメールが来るのかと思いきや・・・

「○○大合格!メアド変更」

いたってシンプル。どうやら悩んでいたのは変更したメアドの名前だったらしい。

めでたいものの、家に帰ってもいないとなれば、ケーキを買って帰るわけにもいかず、私たち3人は、納豆に酢の物にマグロのキムチネギ炒め。という、大学合格者が出現した日とは思えぬシンプルな夕飯を食べた。

その後・・・

「腹減った・・・」

と帰ってきたのはカズキ。

「どうしたの?」

「やっぱ、ヒエケンは帰って飯食うっていうからさ・・・メシある?」

あるわけないやろが!

「そりゃ、ヒエケンだって彼女もいるんだし、オマエに一日中付き合ってられねぇよなぁ」

ダーリンが言うと

「そうだな・・・それにあいつ、タバコ吸うようになったんだよね・・・止めろよって言ったら、我慢してくれっていってさぁ・・・服がタバコ臭くなっちまった」

声が枯れるほどカラオケしまくったようだが、あまり話しはできなかったようだ。

こうして、めでたく大学合格が決まった日の夕飯が、「レトルトビビンバ丼」となってしまった。

「いいよ、スーツ買いに行くんだろ?そんとき、みんなで夕飯食うんだし。それにあんまり実感ねぇんだよなぁ。春からずっと模試もA判定だったし・・・シンジみたいにがんばらなかったって実感がねぇからかな」

浪人したカズキが合格を実感したのは、次の日に速達で送られてきた合格通知。入学金の申込用紙と合格通知が一緒になっていたり、小さな合格通知だったりする私学の合格通知と違い、ちゃんとA4用紙で大きな印鑑が押してあり、もちろん入学金の申込書も別。

「よっしゃーー!!」

ガッツポーズをとり、しみじみと

「おれ、大学は入れたんだな・・・」

そういって私たちと握手をしてくれた。

めでたい!めでたい!

そういいつつ、学費や教科書代、そしてPC購入?!とダーリンは真っ青になっているのであります・・・

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2006年3月 7日 (火)

オサムのマンガ29

どぉもオサムッス。あ!こういう名前じゃないっすよ。
やっとテストが終わったと思ったら今度は数検ですよ・・・。
('Д`;)=3ハァ
まぁでもマンガ書きましたよ。暇じゃないけど・・・。

今回のネタはひな祭りです! 久しぶりに主人公の名前が出てきましたよ。
七 三太郎ですよ。覚えてます?NO,4のマンガに自己紹介が載ってます。

でわでわ・・・。じゃねぇ!ではでは・・・。

manga29

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2006年3月 6日 (月)

合格念力

わが子の大学入試の祈願はどの親もするだろう。私たちも「合格」によいと言われるジンクスはいろいろ行ったつもりだ。でも、私がステップファミリーであることを知っている数少ない友人が、わざわざ「お参り」してくれたのには感動した。

関西にある「石切神社」。

彼女は、ことあるごとにその神社にドライブがてら、お参りに行くらしい。私と同じく就職支援の仕事に従事している彼女は、非常に人情味厚い人柄で、毎月自分の教え子たちが就職する時期になると、お参りしているし、そのかいあってか彼女が担当しているコースは非常に就職率が高く90%以上を毎回越えている。ご主人の昇進試験のときもお参りしてめでたく合格。

その彼女が、わざわざ、シンジのW大合格発表の前にお参りしてくれた。

そして、もうひとり、シンジとカズキを見守っていた人物・・・ならぬ猫・・・それがプリン。

彼女はいつも私と一緒に寝ている。寝るときに枕を必要とするこの女王猫は、日中も私とダーリンの布団にもぐって、枕に顔を寝ている。

しかし、カズキの第一希望受験の前日、彼女は、ずっとカズキの部屋にいた。夜もカズキと寝ていたが、明け方近くなって、カリカリと私たちの寝室のドアを

「あけてちょーだい!」

と引っ掻いて起こした。

そしてシンジの試験日は2日とも、朝からずっと主が不在の部屋で寝ていた。夜もどこにいるのかと思いきや、シンジの布団の上。またしても明け方になり、私を起こしてようやくいつもの体制でスヤスヤと寝ていた。

シンジが帰ってきてからはいつものように、日中はコタツか私たちの部屋におり、夜も私の枕を半分独占して何事も無かったかのように寝ている。

単なる偶然のようには思えない。

プリンは、餌を食べることと、寝ることしかしないと思っていたが、もしかしたら、寝ていたのではなくて、目を閉じて彼らに「念力」を送っていたのかもしれない。

鳴きもせず、媚も売らず、クールなプリンだが、弱っているとき、なんだか怒りっぽくなっているとき・・・家族の中で、一番精神的にまいっていそうな人のそばにそっといるような気がする。

そして、オサム・・・オサムは、家族の不幸を全部引き受けたように、突き指をして、プリンにひっかかれ、フランケンシュタインになった。

でも、シンジの試験が終わると、ウソのように、傷跡が消えてきた。

あまりの回復の早さにみんな驚いている。

「オレが、兄ちゃんたちの不幸を一時的に背負ってやったんだ」

と言うが、まんざらでもなさそうである。

このブログでも励ましをいただいた。こうした見えない力ってあなどれない。熱い想いが世界を変える・・・じゃないけど、良きも悪きも、未来を切り開いていくのは「人の心」のような感じがする今日このごろであります・・・

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2006年2月27日 (月)

ドキドキ小包

兄ちゃんたちのためのケーキ作りに、テスト勉強と、1日中追われていたオサムが、夕方玄関のチャイムが鳴り、

「お、佐川ちゃんか」

宅急便を取りに玄関へ。

どうやら、ここ数日は、英検の賞状を待ちわびているらしく、宅急便や郵便が来ると、頼まなくても自主的に対応してくれている。

「ねぇ・・・みてよ」

ニヤニヤしながら、A4の小包を両手でがばっと差し出したので、

「英検の結果来たの?」

と、振り返れば

「ちがうんだな・・・へへへ・・・」

みれば、シンジの合格通知!!

「えーーー!!!」

「これ、合格したってことだよな」

「だよ、だって入学手続書なんだから!」

夏までの第一志望校W大合格!!

オサムと両手パンチで飛び上がる。2階に駆け上がりダーリンとカズキにも報告。しかし、2人はいたってクール・・・

実は、第一志望の試験中だったので、シンジは「見ない」と言っていたのだ。早速帰宅途中であろう、シンジにメールと思いきや・・・

「あいつさぁ、携帯の電池切れるってさっきメールきたよ」

と、カズキが2階から降りてきた。

「メールじゃ、なんだし、帰ってから驚かしてやれ。ま、公衆電話で駅についたら迎えに来てくれって電話があるだろう」

と、ダーリンも言うし、帰りを待つことにした。

雨が降り、もうそろそろ駅に着くころなのになぁ・・・なんてときに

「ただいまぁ・・・」

ずぶぬれのシンジが戻ってきた。

「どーして公衆電話から連絡しなかったの!」

「だってこれで試験終わったし、もう自力で帰れるから、バスで帰った。はぁ・・・」

かなりお疲れの様子。わざとみんな知らん顔。

さて・・・亡きおじいちゃんの写真の後ろにおいておいた合格通知を、ストーブの前でぬれた靴下を脱いでいた私が差し出すと・・・

「えーーー!!よっしゃーーー!!」

どすんと立ち上がり、ガッツポーズ。

「まじ!まじ!まじ?!」

頬が高揚し、今度は、プリンのように丸くなって

「うぉー!!」

と言うや、合格通知を持って大の字で飛び上がり、家族5人につきつぎと両手パッチン、握手の連発。

「いやぁ・・・K大が、ダメだったし、自己採点もボーダーだったからマジダメだと思ってたんだよ」

ずっと憧れていた大学の合格通知。でも、シンジはこれより上を目指してがんばってきた。予備校の先生に志望校変更を無謀だと言われ、学校の先生にも、これ以上高望みするなと言われても、

「オレ、マジであの大学に行きてぇって思ったんだよ。教授の話聞いてすげぇって思ったし、もっと勉強したいって思ったんだ。だからチャレンジしてぇんだよ。がんばるからさ。ね!!」

単なるブランド志向で「かっこいいから」行きたい大学だったW大から、T工大に志望変更。私学から国立へ、夏休み途中からの変更・・・勉強する範囲も対策も変わってくるから、ヘタをすればW大も落とす可能性がある。でも、ひたむきに勉強するシンジを見ていると「やめなさい」とは言えなかった。しかも模擬テストは、最後まで、ABCDE・・・のE判定。

「でも2月までにはなんとかなる。まだ1ヶ月ある」

そういって、がんばってきた。今や第2志望となったW大。しかし、シンジにとっては高校時代からの夢だったのだ。

早速、予備校の先生、学校の先生等、みんなに連絡。そしてオサムの「お疲れ様ケーキ」は「合格祝いケーキ」に変わった!(^^)!

keiki3 

「でも、まだT工大が残ってるから・・・後期試験までは気が抜けねぇけど、気分的に楽になった」

そんなシンジが、真っ先にしたいこと。それは

「ルソーの本を読むことと、大学の数学の問題とくこと。明日はこの数学の問題するよ!!時間かかるからさ、ずっとやりたくてもできなかったんだよ」

よほど、勉強が楽しいと見える・・・ゲームをしたい、遊びたい!ではなく、時間がなくてチャレンジできなかった数学がしたい・・・なんて(-_-;)

カズキは早速今日一日中ずっと自分の部屋でゲームしてたけど・・・(^^ゞ

とにかく、シンジはよくがんばった。

でも、私としては、それと同じぐらいに、運気を呼ぶため?!掃除を手伝ってくれたオサムの功績も大きいと思う。

ご先祖様にお線香を上げ、トイレの掃除、玄関もきれいに!靴を磨く・・・などなど、Dr.コパさんを信じているというわけではないけど、合格によいと言われるものは、すべてやりまりました!あとはシンジが自分の部屋の掃除をして運気を自ら呼ぶだけです。

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2006年2月26日 (日)

受験終了

土曜日、カズキの試験がまず終了。シンジは日曜日までかかるので、金曜日から付近のホテルにこもっている。

金曜日には、オサム作の「オーブンいらずのケーキ」で励ましのエールを送った。

センター試験の前、「カツを食べて、ケーキを食べて、そしてニンニクスープ」で結果がでたのでゲン担ぎに、二次試験の前も同じようにしてみたのだ。

クリックするとオーブンを使わないケーキのレシピが現れます

模擬テストで合格圏内にずっと入っていたカズキは、2度目ということもあり、リラックスした様子で、行きの車の中も、人間カーナビであるオサムを相手に(私の車はポンコツすぎてカーナビがまだついていないので、いつもはじめていくところにはオサムを乗せて行くのだ)英単語クイズなんかをしていた。

テスト前だというのも、地図を覚えられない私のために朝早くたたき起こされたオサムは、今度は、兄のリラックス相手として、後部座席から、眠たげな目をこすりつつ、それでも身を乗り出して、カズキの出す問題に頭をひねっていた。

「オレは帰ったら寝るぞ」

「だめ!今日は掃除するの!」

「なんでだよ~」

オサムを説き伏せ、夜勤明けで寝ているダーリンや、勉強しているシンジがいてバタバタ大掃除ができなかった2階部分の、「旧暦の大掃除」を開始。

「きったねぇなぁ・・・」

廊下を掃除し、布団を干し、カーペットも掃除機でほこりを吸い取る。オサム氏大活躍。オサムを手伝いながら、私は洗濯物をして夕飯の準備・・・

もちろん、お小遣い稼ぎも入っているとはいえ、兄の試験勉強中は全くゲームもテレビも見ていなかったオサム。今度終わったら掃除につき合わされ、散々である・・・私がオサムならかなりブ~垂れるところであるが、傷あがりなのに、かなり協力してくれた。

夕方も、カズキを迎えに5時には出なければならなかったので、オサムが肉をこねて、肉団子を作り、煮物に使えるよう、揚げの中につめて「宝袋」を作ってくれた。そして、車の中で足をバタバタさせながら

「やった~!!終わったぁ!!」

頭をくしゃくしゃにして喜ぶカズキを乗せて到着すると

「おぉ!ちょうど出来たぞ」

とウィンナーを焼いてくれているところだった・・・オサムがいてくれなかったら、かなり私はテンパッていただろう。

まだシンジが帰ってこないので、終了!と大きな声では言えないが、カズキは終始満面の笑みで

「うぉー!!明日から運動しよ!ダイエットするぞー!」

と、風呂に入るときも、2階に上がるときも、ずっと家中をスキップで駆けていた。

もちろん、カズキもお疲れ様であるが今日は、オサムもお疲れ様の1日だった。それにもかかわらず

「明日は、シンジ兄ちゃんが帰ってくるから、ケーキ焼くべ」

と、言う。実は、帰りの車の中で、カズキに

「今日はオサムが沢山手伝ってくれたんだよ」

と言うと

「え!またケーキ焼いてくれたの?」

と聞いたことをオサムにささやいたのだ。

さて、今日はシンジが帰ってくる。昨日のメールでは、どうも不本意な結果だったらしいが

「明日はオレの得意科目だから、決めてくる」

と、心強いメールがきた。がんばれ!シンジ。オサムと二人でケーキに合格の願いをこめて待ってるよ!

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2006年2月25日 (土)

オサムのマンガ28

ど~も~オサムです。

近日中にテストがあるっていうのにボカァマンガ描いちゃっていますよ・・・。
NO,29まで描いちゃったよ・・・オイッ!って感じです。
って意味分からないですよね!あはははは!

ではでは・・・。

manga28

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2006年2月24日 (金)

不安な心境

シンジが大学の試験を受ける日。私は駅まで送り、グリーン車に乗るように言った。

「いい?おもっしき爆睡してる人の前に立ったらだめだよ」

「え!グリーン車でも座れないの?」

「でも、普通車に乗ったら単語帳すら見れないぐらいの寿司詰め状態だから」

「ふーん・・・」

「ちょっと新聞読んだり、書類見たりしてるおじさんのそばに立ったら終点までいかないから、途中で座れるからね」

千葉の田舎から東京、神奈川に出るのは一苦労。カズキにいたっては、予備校に行く電車が

「座れない!」

と、文句をいうので

「甘い!、込んでないだけマシだと思いなさい。日本中のお父さんたちは、みんな1時間以上立って通勤してんだよ!」

と、説き伏せたことがある。私だってそうだ。家から駅まで車で30分、都心まで1時間半・・・往復4時間。ステップファミリーになって何がつらいかって、通勤が一番つらい。

だいたい、子供たちの環境だって良いとはいえないこの家・・・自然豊かは良いのだが、学校まで小学校も中学校も、徒歩で30分以上かかる。こんなところに、家を建てたら、主婦は「専業」として庭でハーブ栽培にいそしむしかないだろう。

シンジが、友達と離れたくないから、引っ越したくないというので元妻が住んでいたこの家に住んでいるのだが、受験生となって、たびたび模擬試験や受験で「電車」に乗らなければならなくなり、この環境のディメリットを感じるようになったようだ。

「ここって、住みにくいところだよな・・・だいたい、駅から遠すぎるし、バスも1時間に1本だしなぁ・・・」

「でも、自分がここがいいって言ったんじゃない」

「うん・・・でもオトナになったら住みにくいところだよな・・・」

私の通勤苦労を分かってくれるようになっただけでもありがたい。二人が大学生になり、オサムが中学を卒業したらこの家からは、是非脱出したい。

さて、シンジをグリーン車に乗せ、私は車を置いてその次の電車で職場へ。

電車に乗っているとメールがきた。

「座れねぇ・・・いまデッキにいる」

 それぐらいでめげるんじゃない!!

しばらくしてまた、メール。

「やばい、うんこしたい」

私は、満員電車で、噴出してしまった(-_-;)電車を降りるわけにもいかず、青くなっているシンジが目に浮かぶ・・・あれほど、カズキに

「うんこしていけ!」と言われてたのに。というより出そうと思ったら出る自由自在に腸を操る彼らが私はうらやましい・・・

「グリーン車にはトイレがついてるよ」

と、すぐにメールをした。

「たすかった!(^^)!39」

オサムをつれては、いろんなところに行っているが、兄たち二人は自分たちで遊んでいたから、都会にも行きなれていないし、電車の乗り換えもおぼつかない。二人はしみじみ

「オレたちって田舎もんだよな・・・東京でたら、いっぺんにハナクソが黒くなるもんなぁ。自分のハナクソみてビビるのって田舎もんだよなぁ」

などと言っている。だから試験会場へ行くだけでもかなり疲れているようだ。カズキも先日、神奈川での受験に備えて、前日からホテルに泊まることになったのだが、もう、前夜から大変であった。

「ねぇ、ハブラシはあるかな?タオルはどんなの何持って行けばいいかな?着替えは、臭いけどこのままでいいかな」

等々、早くひとりになりたい!なんて言っていたが、いざとなっては心細い様子。

しかも、電車に乗ったら、10分おきにメール。

「今、○○についた。この電車でいいんだよね?」

「まだ座れないよ」

「あとどれぐらいでつくかな」

「新宿までの駅、教えてくんない?」

新宿が終点だって、あれほど言っただろうが・・・(-_-;)

駅についたら、ついたで

「おにぎり2個買った。240円」

「大学行ってみたよ!」

夜になれば

「ジョナサンで、えびのカクテルサラダ、ミラノ風ドリア食べた。おやつにミスドのエンゼルクリーム2個購入!(^^)!」

そりゃ、元気がついて何よりだ・・・とまぁ、衛星中継さながらにメールをくれるので、こちらとしては3時間以上おとさたがないと、元気にしてるのかいな?と不安になってくる有様・・・私など、出張のときも、とにかく家を出たら、家のことなど一切忘れてしまうので、全く連絡せず、ダーリンによく怒られるものだから

「連絡しないより、したほうがみんなが安心するからいいんだ。あいつは立派だ」

とダーリンも苦笑い。

おそらく新宿でも、不安で仕方なかったのだろう。夜9時ごろ電話をしたら寝ていた。

「まだ、試験前なのに、疲れた・・・寝てたよ・・・」

「大丈夫?」

「うん・・・」

試験はうまくいったようだが、次の日帰ってきてから一日中爆睡していた。彼らにとっては試験よりも「都会」のほうが疲れるのだろう。これは、見えないペナルティである。

「その点、オレは大丈夫だな。オレ、ひとりで銀座も行けるし。今のうちに都会に遊びに行くのも大学受験のためになるよな」

と、ニヤリとするオサム。

そういうアナタも、待ち合わせに1分でも遅れたら、2秒ごとに電話するくせに・・・でも、東京駅も、渋谷も有楽町も、六本木も分かっているから、私としてもカズキやシンジを送り出すよりは安心だ。

大学受験は勉強だけでは乗り切れない。プラスα、いろいろな経験が必要ということです。

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2006年2月23日 (木)

オサムのマンガ27

どうも~~~~オサムノ介です。

いや~早いっスねー僕のマンガも・・・。 27回ですよ。
まぁこのコメントは前にも言った気がするけど・・・・・・・。

今回のネタは、世が! じゃねー、間違えた。ヨガについてですよ。
ヨガのビデオが家にあるんでたまにやるんですよ。ヨガ
インドっぽく言うと「ィヨーガ」っつーんすよ。うふふ・・・。言わねーかw

おっと、コメント長いですね。それではどうぞ!御覧あれ!!

オサムのマンガ27

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2006年2月20日 (月)

オサムVSプリン

なんと、プリンがこともあろうに、オサムを攻撃!

発端は、女王プリンが、家の庭に遊びに来ていたブチ猫を部屋から威嚇していたのを、シンジが面白がって、プリンを抱き上げ、さらに窓の側につれて来たところからはじまる。

「キィー!」

猫のケンカかなぁとおぼしき、夜中に耳にする、あの不気味な奇声をあげ、牙をむき出し、尻尾も膨張。いつもののんべんだらりモード猫の面影は全くなく、まさに「ヒョウの従姉妹です」といわんばかりの野性味である。

「やめろ!」

ダーリンが言うのも聞かずに、

「オレも、オレも!」

と、オサムが怒ったプリンをシンジから抱き上げようとした瞬間!!

「ンギャー!!!」

あっという間だった。その間、0.1秒ぐらい。

「おい!オサム!大丈夫か?」

見れば顔面をひっかかれている。血は出ているものの、いつものひっかき傷だと思ったのかダーリンの

「水で洗え!」

という言葉に、シンジがオサムをつれて洗面台に行った・・・私は、

「マキロン、マキロン・・・」

なんて、消毒液を薬箱から用意してオサムが傷口を洗ってくるのを待っていた。
「ユージさん!来てよ!血が止まんぇねんだよ!!」

シンジの慌てふためく声に慌てて行くと

なんと、洗面台が真っ赤である・・・しかもオサムの顔は、チャンピオンマッチのボクサーのごとく目の上が切れており、聖母マリアのごとく血の涙が流れている・・・みたいに頬をひっかかれている・・・

「見える?」

「あぁ・・・」

「下むいてちゃ、血が止まらないでしょ!」

慌てて横にさせ、止血をする。

「やべぇよ!ねぇ、救急車だよ!」

「大丈夫と思うけどねぇ・・・縫うようなケガはないよ」

慌てるシンジとは裏腹に、横になっているオサムは、ドキドキしているのだろうが、泣きもせず、慌てもせず、いたって冷静で、

「まぁ、病院行ったほうが安心かもしれねぇなぁ・・・」

などと言っていたが、

「念のためだ。シンジ、電話しろ!」

ってことで、日射病で倒れたときに引き続き、2度目の救急車体験となったオサム氏・・・救急隊のおじさんにも

「靴はいて、自分で歩きなさい!目を開けなさい!」

と、かなり自立を要求され、ちっともいたわってもらえず、病院についてからも

「えー!!飼い猫に?本当?」

と、看護婦さんに驚かれ、散々な結果。唯一、救いだったのは、担当の外科医が、菊川玲似の医者にしては驚くべき「美人」だったことである。

「いたい?染みるからちょっと我慢してねぇ・・・」

などと、美人女医に優しくされて、しかも

「ボク、冷静だし、頭よさそうだねぇ」

などと褒めらるオサム。

「猫の傷って犬よりも腫れるし、顔だからねぇ・・・明日は学校休もうか」

と、大嫌いな体育のある月曜日を休むようアドバイスされ、こっくり頷く。

オサム:「プリンは大丈夫なんだろうな・・・」

私:「?」

オサム:「アニキがプリンをいじめてねぇか、心配だ。オレが悪かったんだから、プリンを怒るなって電話しといてくれ」

 自分がこんなに大変なときに、プリンの心配をするなんて・・・

私:「言っておくよ・・・」

なんとも健気なオサムである。そんなオサムが帰宅した瞬間・・・シンジは

「すげー!!おい!その顔、カズキにメールしてやろう」

と、携帯カメラを向け、すかさず、ブイサインのオサム(-_-;)

  あんたらなぁ・・・

ダーリンには

「なに?学校を休むだぁ?!ひっかき傷なんだから、学校は行け!」

と言われ、カズキにも顔も見るなり笑われ、さらに

「学校行け!傷ぐらいで休んでてどうするよ!英雄になれるぞ!」

なんてダーリンと同じことを言われ、全く誰からも同情の余地なしのオサム・・・

テーピングしているから、口があけてご飯が食べられないのに

「今日一日絶食だ」

と言われたり、

「オレが、受験のとき食い損ねた、カロリーメイトやろう。でも後で返せよ」

と言われたり・・・これなら、たくましくもなるはずだとつくづく感じた。たとえ学校でバカにされたとしても、笑われたとしても、それぐらいじゃ、きっとオサムはめげないだろう。

我が家にいたら、引きこもりにはならないだろうし、少々いじめられても、ギャクで交わすことができる。その訓練を兄弟同士でしているような気がする。

とはいえ、さすがに

「今日は、ちょっとテンションあがらねぇな・・・」

と、いうオサム。ジュース類ばかり飲んでいたが、夜には、サイコロ状に切ったパンを、豆乳、タマゴ、蜂蜜で絡めて焼いたサイコロフレンチトーストも食べた。

hurenti

まずは一安心。とはいえ、今週末は兄たちの試験もあり、波乱万丈の幕開けとなりそうな予感です。

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2006年2月18日 (土)

オサムのマンガ26

どうも オサムです。  って言わなくてもわかるか・・・。
いやぁ~このマンガが26回も続くなんて驚きですよ。
だってあと4回で30回ですよ!

まぁマンガの方は、ちょっと遅れたんですけどバレンタインネタです!

ではご覧あれ!!

manga26

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2006年2月14日 (火)

少子化対策

オサムの学校の数学担当の男の担任の先生が数日学校を休んだ。オサムたちは

「どうしたんだろう・・・風邪でもひいたかな。でもそれだったら他の先生がそう言うよな・・・」

と不思議がっていたらしい。

「先生が、今日も休んだんだよ。どうしたんだろう。オレたちが悪さばかりするから、登校拒否になったかな・・・」

晩御飯を食べているときに、オサムが私にそう言った。

「あ!それは、子供が生まれるんだよ!だから、先生休んでたんだと思うよ。やさしいねぇ」

「え!なんでそんなこと知ってんの?」

実は、まだ35歳の若さである担任の先生のことを、私たち保護者はとっても慕っている。同じPTAの役員の方々で、是非先生を囲んでお食事会でも!という話が持ち上がり、日程を調整していたとき、

「実は、あと1週間ぐらいで予定日なんです。だから産まれて落ち着いてからにしてもらえませんか?」

と言われたのである。そのことを、オサムに伝えると

「そうか!めでたい話じゃねぇか。そりゃぁ、そばにいてやらなきゃならんだろう。なんで先生たちそう言わねぇんだろうなぁ・・・」

オサムは、男の子かなぁ、女の子かなぁ、先生に似てるのかなぁ・・・など、結構楽しみにしていた。さて、それを帰ってお風呂でダーリンに言うと

「だめじゃないか!先生がそれを言わないのに、オサムにそんな話ししてはいけない!風呂から上がったら固く口止めしておけ!」

と、かなりの口調で怒られた(-_-;)

ま、保護者の中には

「アンタが産むんじゃないのに学校を休んでどうする!」

って、人もいるかもしれないとういう、他の先生方の配慮だろう。

オサムに口止めして2日後・・・

「オレは言ってないけどさ、他のヤツらも知ってて、今日は教頭先生がオレたちに説明してたよ。今日産まれたんだってさ。明後日からくるんだって。男の子らしいぜ。なんて名前なんだろうなぁ」

それは良かった!!

先生が来た日、オサムたちは、朝の挨拶で

「きり~つ!礼!」

と、日直が挨拶したとき、全員で

「先生、おめでとうございます」

と言って祝福したらしい。その後も、教室の後ろに「出産おめでとう!」とか「○○ちゃん、おめでとう!」と日々、大きく色チョークで書いているらしい。なんとほほえましい話だろうか。先生が出産に立会い、涙が出た話等を、オサムが帰って私たちにしてくれる。

「赤ちゃんができるって、うれしいよな」

自分のことのように、先生の子であっても「うれしい」という表現をするオサム。おそらく他のクラスメートも同じ心境なのだろう。

子供たちは、たとえ先生が「母親」じゃなくても「父親」でも出産に立ち会って学校を休んだことを「当然」だと思っているし、赤ん坊の誕生をとても、祝福している。

「ねぇ、将来、自分の子供が生まれるとき、仕事休むよね?」

ためしに聞いてみれば

「そりゃ、そうだろう。ユウジさんはオレが産まれたとき、休まなかったの?」

ダーリンの世代も今も、男性が「出産休暇」を取るなどめずらしい。

「えー!!そりゃねぇだろうが。夫婦二人で祝うもんだろうが。オレは休むぞ」

いいぞいいぞ~!!育児休暇のお手本を先生が示してくださったようで、私はとてもうれしかった。学校の男の先生が育児休暇をとり、子育てのすばらしさを生徒たちに伝えることも、重要な少子化対策のひとつだとしみじみ思ったのであります。

ぜひとも、先生方、育児休暇をとってください(#^.^#)

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2006年2月13日 (月)

受験対策

センター試験が終わり、カズキとシンジはそれぞれ、2次対策へと突入している。シンジはかなり疲労もたまっているようで、センター試験前から、食欲が落ち、「腹が痛い」とか「息すると肺が痛い」などストレスからきていると思われる体の痛みを時々訴えていた。センター試験後、コロリと治ったのだが、体重もなかり落ちていると思われ、顔もスリムになっている・・・さらに、今度は口内炎が3つもできてしまった。

「ちきしょ~!!」

負けん気の強いシンジは絶対に、それを「ストレス」からだと認めたくない様子。

「風邪ひかないぶん、口内炎ができたんだよ。大丈夫だよ」

と言っているが、あの大食漢のシンジが食べないため、最近は食事を作るにもなんだか量が狂ってしまう。

「今まで自転車に乗ってたのが、家でじっとしてるから、腹が減らないんだよ」

しかし、家にいても10時間以上勉強しているんだから、エネルギーは使っているだろうに・・・そう思うと心配でしょうがない。

けれども、シンジの場合、あまりこちらが心配していることを露わにしても、かえって「プライド」が傷つくだろうし、かといって放っておいても、「さみしんぼう」が顔を出すので、そのバランスが難しい。

食べやすい果物を用意したり、カフェオレに豆乳やにがりを密かに入れたり、あとは、本人にリポD、青汁、ゆず原液、黒酢、にんにく卵黄、ローヤルゼリー等、サプリメントを総動員してもらうぐらいしか、対処方法がない。

その点カズキは、2度目の冬ということもあり、かなり余裕が見られる。しかし、センター試験が終わって、心にゆとりが出たのか、5時半起き再開・・・をはじめた・・・つもりが、なかなか起きられないでいたようだ。しかし、ここ数日は6時に起きるとすでに洗濯物をしてくれているカズキがいる!!

「ここ最近ね、ぱっちり目が覚めるんだよ!目覚ましだけじゃ、起きられなかったのにね」

そうなのだ!シンジは、リーンと昔の黒電話のベルの音のするでっかい目覚ましを2個かける。この音で家族全員が目覚めるのに、当の本人は、布団をかぶったまま爆睡するのだ・・・(-_-;)

「うるせぇんだよ!バカヤロウ!!」

というシンジの一喝のほうが、目覚ましよりも、ほよど効果があったのに、良い方法を見つけたというのである。

「オレの部屋の、ストーブの目覚ましもかけておくとさ、5時半になったらボー!!って灯油くさい空気が出るんだよ。そしたら、臭くて寝られないんだ。しかも、なんかストーブの調子が悪くてさ、2回もボッ!!って臭い空気がでるんだよ。かなり効くね」

いや・・・そりゃ危ないってもんだろうが・・・ストーブを修理せねば!

「いや、せっかく起きられるようになったんだから、臭いままがいい!あとは、あんまり使ってねぇんだから」

目覚まし代わりの「クサいストーブ」・・・・

なるほど、ガス漏れの臭いなんかしたら、あわてて起きるかもしれないなぁ。こうして数日「起きること」に自信を持っていたカズキ

「オサムは明日何時に起きるのかな。オレが起こしてやろう」

そりゃ、助かる!オサムの目覚ましは、兄ちゃんの「おい!起きろ!」なのだ。私やダーリンが言ってもムズムズして起きないのに、兄ちゃんが言うとまるで「地震だ!」ぐらい飛び起きる。それなのに・・・

なんと、その日はストーブが壊れてクサい臭いを発しなかったため、カズキは寝坊し、

「兄ちゃんをアテにしなくてよかった」

という自力で起きたオサムに

「8時半だぞ!」

と、ビックリさせられ飛び起きていた。

「朝起きるの、つらいなぁ・・・」

7時には必ず起きているものの、本人にしてみれば、試験開始3時間前には目覚めていたいという。試験対策としての早起き・・・臭いストーブ以外に何かよい方法はないものだろうか・・・?

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2006年2月12日 (日)

チョコの種類

バレンタインデーまで数日となった土曜日。私は仕事の帰りに三越により、人ごみにもまれながら、本命チョコ4点を購入。

「あら!リカさん!!」

声に振り返れば、なんと知人が紙袋を持って立っていた。取引先の会社の社員である彼女は、まだ20代だが、非常に仕事のできる人で、私もお世話になっている人だ。

二人でお互いの紙袋を笑いながら見せ合う。

「あら~、澤田さん、結構豪華な義理チョコだねぇ」

と、私が言うと

「ま、この日にお世話になっている人にお返ししなくっちゃ」

と、笑っていた。そういえば、最近の30代の男性は、酒はたしなまず、甘いものが好きな人が結構いる。エンジニア系の人にはとくに多い。

「それに、最近男の人も、結構チョコのお店とか知ってるから・・・」

だから、義理とはいえ、”おいしいもの”を贈り、仕事上はあなたが本命よ!というのをアピールするらしい。バレンタインデーは、仕事上の「お歳暮」。それは私も同感。

「義理チョコがこんな豪華だったらホンチョコはどーすんの?」

「ふふふ♪そりゃぁ、きっとリカさんと同じですよ~」

私の私生活を知らない彼女は、お食事&お泊りを仄めかし、

「じゃ、チョコが溶けないようにお互い気をつけましょーね!」

と、ロングコートを翻し、颯爽と手を振って、熱気のさめやらぬチョコ会場を後にした。

帰ってから私は、野菜室に早速チョコを隠し、知らぬ顔。

「ねぇ、チョコの種類に4種類あるって知ってる?」

私のチョコ購入を知ってか知らずか、翌朝オサムが聞いてきた。

「え?4種類って?」

「本命チョコ、義理チョコ、マイチョコ、トモチョコ」

「は?!」

トモチョコってなんだ?!

「女子が言ってたよ。○○さんにもトモチョコあげる~って」

女の子同士で作った?チョコを味見しあうことらしい・・・

「トモチョコかぁ・・・」

「トモチョコは知らねぇけど、マイチョコ買ったろ」

「へっ?!なんのことかな?!(^^ゞ」

バレバレである・・・(-_-;)そう、実は4人の本命チョコプラス自分のもしっかり買いました・・・ハイ。アンタ見てたんかいな・・・

先週、クラスの女子はチョコの話題でもちきりだったらしい。そういえば、私がスーパーに言ったときも、ケーキ食材売り場には、女の子が群がっていた。日曜あたりは、みんな一生懸命、鍋焦がしながら、チョコレート溶かしてるのかなぁ・・・

「田辺って女子にさ、チョコもらったらど~する~?って聞かれたから、”オマエよりオレが作ったチョコのほうがうまい”って言ってやった」

なんでそんなこと言うんだよ!!

「だって、絶対オレの作るチョコケーキの方がうまいよ」

それは、言えているかもしれない・・・しかし、そんな言い方をするなんて、シャイなオサムとはいえ、女心が傷つくではないか!

「何言ってんのよ~って言われて、信じてもらえなかったでしょ」

「あぁ、でも、あえてオレのお菓子作りは語らなかったよ。密かにお菓子作りがうまいってのがいぃじゃねぇか」

だね。隠しておいて、さりげなく作るってのがおしゃれかもしれない。私も過去に、ダーリンが料理教室で習ってきたチョコレートケーキを作ってくれたことがあって、びっくりしたことがある。

料理が上手な男性はすばらしい!!!

「でも、田辺さん、きっとオサムにあげようとしてたんだよ・・それをそんな言い方ししゃだめだよ。せめて笑ってごまかすとかさ・・・チョコは好きだよって言うとかさぁ」

「でもさぁ・・・あいつにもらっても困るよなぁ」

みぎわさんにチョコをもらうハナワ君の心境ってところなのか?

どうやら、女子の間では、4つの種類のチョコを配り、本命チョコをぼかすらしい。

「去年もさ、滝川って女子が、同じ班の男子と、隣の班の男子に配ってたんだよ。普通さ、同じ班の男子だけに配るか、みんなに配るじゃんかよ。で、あやし~なぁって言ってたらさ、ケンの袋にだけ、クッキーとチョコが入ってたんだよ。他のヤツのはクッキーだけだったんだ」

なるほど・・・開けて、しかも比べてみないと、自分が本命チョコをもらったかどうかも分からないのか・・・まるで福袋である。

「でもさ、ケンは困ってたよ。やべ~って」

もらったほうも、どうお返しをしてよいやら困る。そんな邪念にとらわれるぐらいなら、最初から「シャットアウト」したい。というのがオサム氏の持論。何が何でもチョコをもらいたいというのではなく将来も、「本当に自分が好きな人からひとつもらう」ので十分らしい。

今のクラスに「胸キュン」女子がいなそれでいい!という心意気は見上げたものだ。とはいえ、うれしいようなトホホのような・・・保護者としては複雑な心境・・・

ってことで、「今年も私だけが「本命チョコ」よ~!」とミギワさんになりそうな私・・・(#^.^#)早く子離れしなくっちゃ・・・

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2006年2月 6日 (月)

オサムの恋心

百人一首大会が学校で開催されたのを機に、購入した、百人一首の解説本やマンガもパラパラと読んでいるせいか、うれしいことに、オサムの脳みそリズムが5・7・5・7・7・・・になってきたようである。

浮かんだときは、いつも、ニヤリ・・・と不敵な笑みを浮かべ「できたぞ・・」と、ささやく。 さて・・・どんな歌かといいますと・・・

長月に
君の姿を
まちわびて
まだかまだかと
夜は更けてゆく

君思い
私の心は
裂けそうで
更ける月夜に
枕濡れつつ

春を待つ
彼方見つめる
君の目は
どこかせつなく
寂しく見える

すべて、恋の歌(゜o゜)

客観的で冷静なオサム氏だから、詠えるのか、それとも、密かな恋をしているのか・・・?

なぞは、深まり、私は、うれしいやら、びっくりするやら・・・以下、オサム氏のコメントであります

=========

歌意

冬の夜にあなたがここに来ることを待っていて
どんどん夜が更けていくという意味。

あなたを思えば思うほど心が裂けそうで、
夜にあなたに会えないことで泣いているという意味

春を待っているあなたの目は悲しく見えて、ほかに恋している人がいるのか、
と自分まで悲しくなってしまうという意味

コメント
このまえ百人一首の本を買ってもらい、書いてみるか!っつーことになり
どうせなら恋の歌でも書くかって思い書いてみたんですけど・・・
書いた歌は全部恋の歌になっちゃったんですよ('∀`;)ゞあっはっはっはー・・・。
まぁこれからも多分!いや、あくまで多分!!恋の歌だと思います・・・。
(もしかしたら恋の歌しか書けないのか?
・・・んなこたねーか!('∀`;)ゞあっはっはー・・・)

へんなコメントですがお許しを・・・。

                  by オサム

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2006年2月 5日 (日)

オサムのマンガ25

どうもオサムです。

久しぶりのマンガですけど・・・皆さん怒ってます?
まぁいろいろありましたけど(英検とか)これからは書けるときに書いといて、
週1~2ぐらいUPできるようにしたいと思います。 あっ、UPってレベルじゃないですよ。
更新のことっすよ。

で、マンガのネタの方は節分の事なんスけど・・・(こんなこと書いたから3コマ目ネタバレしそう・・・)

まぁ!どうぞ見てください!

オサムのマンガ25

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2006年2月 4日 (土)

ラブコール

土曜日の昼。私が職場で文章をまとめられず困っているとき、携帯がブルッた。

「今日は何時に帰るんだ?」

慌てて出ればオサムである。

「どうしたの?今日は、サッカーの試合じゃなかったの?」

「うん・・・でも風邪っぽいからやめた」

「大丈夫なの?」

「うん、で、いつ帰るんだよ」

オサムがわざわざメールじゃなくて電話するなどめずらしい。

「7時ごろには終わると思うんだけど・・・で、何かあったの?」

「いや・・・いいものがあるから早く帰って来い」

「・・・?」

「マドだよ。マド。」

なんと、ひとりでマドレーヌを焼いたというのである。だから、早く帰って来い・・・というのだ。

あれほど、悩んでいたのに、まるでオサムの電話の声で、魔法のように文章がまとまり、驚くべきスピードで、仕事は終わった。

が、しかし・・・その後研修があり、打ち合わせがあり・・・

結局、駅についたのは21時を回っており、オサムと約束したベノアの紅茶は買えずに帰ってきた。

「おー帰ってきたか」

「うん、でもね、店が閉まってた・・・ごめんね」

4月に向けて数学検定の勉強をしていたオサムが振り向いて言った。

「しょうがねぇな。オーブン見てみろよ」

速攻で、オーブンを覗くと、ちょこんと、2つ残っていた。

「これ、全部食べてもいいの?」

「あぁ、カズキ兄ちゃんに、マドレーヌ食うって言ったらさ、マドレーヌって何?って言うんだぜ・・・」

あんだけ日ごろ食ってて、いまさら、「マドレーヌって何・・・?」とは・・・

そういえば、この間もそんなこと言ってたよなぁ。オサムは最近ケーキ作りに凝っていて、部活をサボって早く帰るとケーキを焼いたりしていた。オサム作のマドレーヌもすでに何回も食しているはずである。

それで、ダーリンがどうやら、

「しらねぇヤツは、食わなくていい!」

と、言ったら、ヘソを曲げてしまい、食べなかったらしい。それで私の口に2個入ることになったようだ。

オサムがひとりで焼いてくれたマドレーヌ。紅茶を入れて、写真でパチリ。

mado

こんな亭主が欲しいなぁ。

仕事中に、ケーキ焼いたから、早く帰っておいで♪って電話くれて、帰ったら紅茶入れてくれる。

その後は、また机に向かって仕事(勉強)している・・・

しかも、この日オサムは、部屋の掃除もしており、マンガ本がきれ~に並んでおり、掃除機までかけてくれていた。

我が家の男子は、私があまり家にいないし、ダーリンも家事をするので

「家の家事は女がすること」

という意識は無いに等しい。こういう男性が増えれば、共働きもしやすくなるだろう。

私と同世代でも「家事は女の仕事」という潜在意識を持っている男性は多い。だから、結婚してから、てんてこまいしている「働く女性」は私の周りにも多い。

おそらく彼女たちのとったら、きっと今日のオサムは

「理想の男性」

だろうなぁ・・・フフフ(#^.^#)

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2006年1月31日 (火)

戦争はしてはいけない

「あの映画はいいよ。私らみたいな戦争を体験した年寄りより、知らない子供たちに見せたいよ・・・」
めずらしく、戦争映画の嫌いな母が、招待券で観にいった「男たちの大和」を絶賛するので、オサムを連れて是非観にいこうと思っていたら、相田みつを美術館に連れて行ったくれた友達が、なんと映画の招待券までくれた。

そこで、早速オサムとレッツゴー!

オサムは、大和の話を全く知らなかった。最初は

「オレは有頂天ホテルがいいなぁ」

などと言っていたが

「これは勉強です!」

と、言って連れて行ったのだが・・・結果は・・・

「あの映画、泣くよなぁ・・・」

オサムも私も、泣きに泣いた。おそらくオサムが映画で泣いたのは、AI以来ではなかろうか?

わりと下級兵士が主人公であったこと、戦争映画にはめずらしく「食事を作る部隊」が重要は役割をしていたこと、兵士の子供が、墓参りをかねて大和沈没地点を訪ねるという「今と過去」が交差する構成など、とにかく、戦争の痛みを身近に感じる要素が随所にちりばめられていた。当時15歳ぐらいの子供が主人公であったことも、オサムが感情移入しやすい原因となったのかもしれない。

母との別れ、恋人との別れ、傷ついた仲間を見捨てていかねばならない苦しみ・・・

どんなことがあっても、どんな大義名分があっても「戦争」だけはしてはならない。そのことを再認識するに十分な映画だったように思う。

帰りの電車でもバスでも、オサムは私にいろいろと聞いてきた。

「なんで、都市に爆弾落として、天皇が住んでるところに落とさなかったんだよ」
「なんで、天皇陛下は、戦争を止めろって言わなかったんだよ」
「どうして、いきなり真珠湾を攻撃したんだ?」
「なんで広島に原爆落としたんだ?」
「なんで戦争であんな思いをして死んだ人たちを、小泉首相がお参りに行くことを、中国は怒るんだ?」

こんなにいろいろと聞いてくれると思わなかった。一つ一つ、とりあえず、いろんな角度から解釈されていることをオサムに伝えた。

「いろんなことが言われているけど、大切なことは、学校で習うものがすべてじゃないってことだよ。沢山本を読んで、最後は自分自身が"真実"を決めるんだよ」

「学校がすべてじゃないの?」

「そうだよ。○とか×とかの問題じゃないの。自分で真実を見つけるのが歴史の勉強なんだよ。でもね、ひとつだけ正しいことがあるの」

「なに・・・?」

「それは、戦争は決して、してはいけないということ」

バスを待っている間、前に並んでいた私の母と同世代の女性が、うなずきながら

「そうだよ、そうだよ、戦争はしちゃいけないよ・・・」

と、頷いて私たちの方をじっと見つめた。そう、あの悲惨さを、間近に感じた人は、いけないことだと、後世に伝えずにはいられなくなるのだ。

「なんで、みんな死ぬことが怖くなかったんだろう・・・」

自分と同い年、兄ちゃんよりも年下の男の子が沢山死んだのだ。映画では、「母さんや妹を米国の攻撃から守るためだ」と少年たちは言っていた。

しかしそれだけで死ねるだろうか・・・きっとオサムは自分に置き換えたとき、彼らの「死への覚悟」が分からなかったのだと思う。

「歴史を見れば、負けることで日本は成長してきた。大阪夏の陣、明治維新、戦いで負けた方は必ずそこから学ぶ。今回の戦争で私たちが命を捨てることにより、後世の日本が同じ過ちをせぬようにする。未来への礎として私たちは命を捧げるのだ」

そんなふうにも言っていた。今こうして生きている私たちは、彼らの犠牲の上に成り立っている。それを忘れてはいけない。

私にとって戦争は身近である。私の母は原爆で家を失っている。海軍にいたおじさんは片足なかった。人間魚雷になり損ねて帰ってきたら、原爆ですべて家族を失っていたおじさんもいる。祖父は終戦後2年たってようやくジャワから帰国した。祖母の姉は、息子3人をすべて戦争でなくしている。

叔父や祖父の戦争体験は、主に、母や祖母、叔母から聞いたものが多く、彼らは決して戦争については、語りたがらなかった。しかしその無口な背中に、私たち子供は、彼らの心の傷の深さと戦争の悲惨さを感じずにはいられなかった。戦争について、彼らに問うことは、あまりにも残酷なことだと、幼心に思ったことを今も覚えている。

それだけではない。広島の被爆者2世である私と同級生の男の子。彼は小学校3年生のときに亡くなった。

憲法9条を改定することが良いとか悪いとか、北朝鮮がミサイルを打ってきたらどうするとか、そんなレベルではないのだ。

愛する人を、幼子を、殺してもよいはずがない。どんな理屈があろうとも、決して戦争はしてはならない。どんなことがあっても、してはならない。その根底を揺るがしてはならない。そのことを、私たち世代は、オサムたちに伝える義務があると思う。

この世で一番、尊く、大切なことは「愛する気持ち」だと私は思う。わが子を、愛する家族を、愛する人を失うことと引き換えにしてでも手に入れたいものがどこにあろうか?

大切なものを失わないために、戦争を二度と起こさぬよう、微力な私ができること。それは、戦争の悲惨さを伝えていくことと、半径5メートルの幸せなのかもしれない。

自分の周り、家族や友達が笑顔で暮らせる日が一日でも多くなるように努めていく・・・

笑顔で暮らせないと、人は、顔つきが厳しくなり、愛を受け入れることができなくなる。一人一人のそんなマイナスの感情が、戦争を引き起こす要因へと繋がっている・・・

歴史を振り返ると、そんな感じがするのは私だけだろうか?

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2006年1月27日 (金)

恋のバイブル

「明日、百人一首大会があるんだよ」

風呂から上がったオサムが唐突に切り出した。

ほ!ってはじまったら、た!を取るんだ」

は??(+o+) (・o・) ・・・・

聞けば、上の句と下の句、最初の文字で、札が決まってしまうものがあるから、それを覚えておけ!と先生に言われたらしい。

どうやら、最近の子供は、一首も知らない子が多いため「大会」で競い合うことすらできない。だから、先生方もそんな教え方をしたのだろう・・・

「その、ほ!ってどんな歌なの?」

「知らない・・・」

エっ・・・・(;O;)

私は悲しくなった。オサムは英語をかなり勉強しているが、これでは、おそらく一定の時期をすぎれば才能は横ばいになるだろう。外国語は母国語以上の能力にはならないというのが定説である。が、しかし、学校では一切、百人一首は勉強しないらしい・・・そういえば、お兄ちゃんたちは大会すらなかったようだ。大会があるだけまだマシなのかもしれない。

すべて英語で教育をしている学校もあるらしいが、百人一首をひとつも言えない子が英語を話してなんになる!!

サザンの桑田さんは、すらすらと57577のリズムで日本語をつむぎだすことができる。モーレツにイマドキの歌詞を作る彼だが、古典にも精通している。私たちの遺伝子には、ヨーロッパ人のワルツのように、アメリカ人のソウルのように、57577のリズムが何千年の昔から流れているのだ。

というウンチクをオサムに言うわけにもいかないので、

「百人一首を百個いえなくてもいいの・・・でもね、一つも知らないってことは、箸をきちんと持てなかったり、日本人として、味噌汁の出汁のとり方を知らないのと同じことだよ。味噌汁ってどうやって作るの?って外国の人に聞かれたときに、パックから出してお湯注ぐ。っていうのと同じぐらい恥ずかしいことだよ。学校で勉強しないからいいってワケじゃないんだよ・・・」

と言ってみた。

「でも、別に覚えなくていいって先生いってたよ。明日だしな」

が~ん!!

「たとえば・・・

しのぶれど 色に出にけり 我が恋ひは 物や思ふと 人のとふまで 

ってのは、ずぅーと好きだって言えずに思っていたんだけど、あの人のことが好きだってのが、みんなにばれちゃったよ~って歌なんだよ」

「へぇ・・・コウジと同じだな。どうやらアイツ、ユキエのこと、やっぱ好きみたいなんだよな」

「でしょでしょ!!」

百人一首には恋の歌がいっぱいなのだ!

「しかもね、昔の人は、会う前から、歌のやりとりだけで恋に落ちてたんだよ」

「え~!一度も会わねぇのに、恋焦がれるのか!」

「そうだよ」

「あ・・・でも今も同じだよな?」

「?」

「だって、ネットでやり取りしてる間に恋しちゃう人、いっぱいいるんでしょ?」

「そっか・・・だね!」

「そうかぁ・・・千年前も今も同じなのか・・・」

そういえばそうだ。

「そう、百人一首と源氏物語は、恋のバイブル!これを読まねば、気のきいたラブレターだって将来書けないよ!」

その言葉が聞いたかどうかは知らないが、どうやらオサムはかなり百人一首に興味を覚えたらしく、ネットで調べはじめた。

気を良くした私は、隣で聞かれもしないのに、芸能レポーター梨本さんよろしく、在業業平のプレイボーイぶりや、西行法師の叶わぬ恋、源氏物語の光源氏がアタックした末摘花(すえつむはな)が実は、とってもブサイクだった話などを、ベラベラ話した。

「なんで、そんなことばっか知ってんの?」

「へっ・・・?」

「オレの学校の行事の日とか、すぐ忘れていつも手帳見てるくせに、なんでそんなことは、覚えてんだよ」

いやぁ・・・他人のスキャンダルは忘れないんだなぁ・・・これが。

なかば、あきれ顔のオサム・・・しかし、しっかりと

「ほ!」
で始まる歌は、調べて、翌日の「大会」でもちゃーんとゲット!

ほととぎす  鳴きつる方を  ながむれば  ただ有明の  月ぞ残れる

そして、「なんか百人一首の本ねぇかなぁ」

とまで言い出した!いいぞぉ!早速、本屋でマンガ百人一首を購入!

これで、女性セブンならぬ、古典セブンをオサムと語れる日も近いかもしれない。

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2006年1月26日 (木)

ホリエモンが知らないこと

「おはよ~」

ネボスケの私がリビングに降りてくると

「ホリエモン、逮捕されたんだよ!」

朝一番にオサムが私に言った言葉がこれだった。六本木ヒルズは今やオサムにとっても「ステイタス」の象徴であり、「あんなところに住みたい!」と言っていたので、彼にとっても、ホリエモンの逮捕は非常に衝撃的だったのだと思う。

「ねぇ、ホントに悪いことしたの?」

「う~ん・・・それはこれから分かってくることだからねぇ」

「誰かを苦しめたの?」

「う~ん・・・」

血が流れたり、殺したりしたわけじゃないから、難しい・・・(-_-;)

「何、悪いことしたの?」

「一言でいえば・・・・自分の力を、実力以上にみんなに"オレはこんなにすごいんだぜ!”ってウソついてたんじゃないかって、疑われてるんだよ」

「ふーん・・・だってよぉ・・・ホリエモンって、やさしそうな顔してるよ。悪いことするような人に思えねぇけど・・・オレはあの人が”人のココロは金で買える!!”って本気で言ってるのも信じがたいんだけどなぁ」

なるほど・・・子供の「眼力」は鋭い。

「オレ、あの人、悪いことしてねぇと思うんだけどなぁ・・・」

中学生にこんな風に言われるなんて、ホリエモンさんはすごい。オサムは、その後新聞を読みつつも、納得のいかないような顔のまま、登校した。

さて、その後・・・起きてきたシンジ。リビングの新聞を見るや

「え~!!ホリエモン、なんで逮捕なの?!!」

眠気眼も、一瞬のうちにめざめ、ストーブの前でお尻を暖めながら、朝飯をむさぼるように、新聞を読みはじめた。

「なんなんだよ!もし仮に悪いことしてても、ホリエモンより、悪いことしてるやつ、たくさんいるじゃねぇかよ!!イジメだよ!イジメ!!出る釘を打つっていうオトナの悪い習慣だよ!!」

「・・・」

「だってさ、あの人、悪いことするような人に見えねぇよ。ホリエモンより、意地悪そうなツラした役人とか、いっぱいいるじゃねぇかよ!」

なんと、我が家の息子たちの眼力によれば彼は「シロ」だということだ。

しかも、シンジにいたっては

「だってさ、ホリエモンっていろいろ言うけど、ウソいうオトナには見えねぇもん」

とまで言うではないか!

聞けば、10代の若者たちにとって、かなり「ホリエモン逮捕」はオトナが思うよりも衝撃的だったようで、その後、カズキの予備校でも、シンジの学校でも、彼の逮捕の話題は、友達同士の間で論議の的となったらしい。

彼らにとって、33歳で、爺さんたちとやりあっていた「ホリエモン」は、憧れの存在であり「俺たちもやれるかもしれない!」という希望の星だったのかもしれない。

それは分かるとしても、自叙伝で「人の心は金で買える」とまで言い切っているホリエモン。ライブドアの企業ビジョンも「一番!金儲け!」であることが見え見えで、「金がすべてのホリエモン」の印象がぬぐえないのに、オサムもシンジも、「悪い人には見えない。ウソをつく人には見えない」というのは何故だろうか・・・

私は、ここに、彼の過去が隠されているような気がする。ホリエモンは決して過去を語らない。両親のことも多くは語らない。離婚したことも、わが子のことも一切語らない。

「母は厳しい人で、常に周囲と比べられていた。ボクはほめられたことなど一度もない・・しかし、それがボクの原動力でもある」

そんな一文を、報道で目にしたことがある。

そして、美人広報乙部さんは

「彼が行く先々で誤解を招くのは、子供みたいだからなんです。頭はいいけど、純粋。だからウソとかおべんちゃらが言えない。彼と直接会った人たちはみんな彼のとりこになる。なぜなら、みんな自分が忘れていた子供のころの希望とか、夢とかワクワクする気持ちを、彼は持っているからです。」

と、言っていた。私は彼女の話を聴いていたから、選挙活動で、彼に直接あった地元の人たちが「投票」した気持ちも分からなくはなかった。

きっと・・・

子供たちの眼力は当たっていると思う。

金・金・金!と彼が言うのも

「世の中、説得するには気持ちとやる気と実績だけじゃどうにもならない。ほーら!結局お金があるほうに、アンタラ爺さんは流れる。金っていう見返りがないと、いくら理論を説いたってよくなるよって言ったって、動かねぇだろうが!」

と言う裏返しに聞こえるのだ。

ホリエモンはいい人だ。悪い人ではないと思う。しかし、寂しい人だ・・・

彼は、世の中を背負っていく上で一番大切なものを持っていない、いや、気づいていないのではないだろうか?

それはお金ではなく愛だ。

本当に悲しいとき、彼は誰かの胸で泣けてきたのだろうか?泣く前に、涙を乾かすために前へ前へと走ってきたのではないだろうか?

そして、今、この人生最大の窮地に、本当に抱きしめてもらえる人が、彼にはいるのだろうか?

弁護士はお金で買える。

でも、お金があっても手に入らず、お金がなくても手に入るもの・・・そして、権力にも、お金にも、世間の批判にも立ち向かえる最大のもの・・・それが愛だと私は思う。

この事件で、彼の周囲に何もなくなったとき、彼は、それに気づくだろう。こんな事件で埋もれていくには、もったいない人財だ。

あなたは、少なくともある期間、若者たちに、希望を与えた。

あなたはもしかしたら「クロ」なことをしていたのかもしれない。でもあなたの心は「シロ」だと信じている若者もいる。あなたが無一文になろうとも、マスコミに叩かれようとも、幾人かの若者たちは「ホントは悪い人じゃない!」と思っているはずだ。これこそが愛だと思う。

そのことを忘れないでほしい。でないと、「結局悪いことしないと、金は入ってこねぇんだよ」ってことになってしまう・・・

人生の先輩方よ、ビルゲイツがハッカーから立ち直ったように、ホリエモンをいじめるばかりでなく、愛を知らぬ青年の暴走を、更生させて才能を活かしていける道も用意してはくれないだろうか?それが、若者たちの希望ともなるのです・・・

なんだか、ホリエモンの母・・・のような心境になったということは私もトシかなぁ・・・トホホ

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2006年1月24日 (火)

センター試験の結果

「ただいま~」と、帰るなり、

「おかえりっ!見てよ!」

リビングで机に向かっていた、カズキとシンジの振り向いた笑顔に、私の疲れは吹っ飛んだ。

「自己採点してたんだよ!英語、オレ100点だよ!」

椅子から飛び上がったカズキが、まだ上着さえ脱いでいない私に、握手を求めてきた。

「・・・?」

帰宅して、いきなりだったので、状況を把握できない。

しかし、このところ、二人とも夜11時を過ぎれば寝ていたのに、この日はまだ11時半を回っていても、二人のはじけるような興奮状態が、リビングに充満しており、明らかに昨日までの、「緊迫の空気」とは違うことは、肌で感じた。

シンジ:「すげーだろ!コイツ。でも、オレも8割超えたよ!!」

今度は、シンジと握手。

カズキ:「ねぇ、見てよ見てよ!!ほら、この長文とかさぁ・・・シンジは分かんなかったんだってさ」

シンジ:「うん、自信なかったんだけど、リスニング対策でずーっとドリッピー聞いてたからかなぁ、雰囲気で選んだのが全部正解だったよ。こことかさぁ・・・」

二人が、いろいろ問題を説明してくれるのだが、スミマセン・・・私にはチンプンカンプンですぅ・・・でも、話から、がんばったことは伝わってくるので、

「すごいねぇ・・・」

と、思ったままを、つぶやいた。もっと気の利いた言葉をかけたいが、こんなすごい問題を解いているのだから、すごいねぇとしかいいようがない・・・

シンジ:「でも、メチャメチャくやしい!オレ、総合点でカズキに1点負けたんだよ!!」

カズキ:「ハハハ。まぁ、しょうがねぇだろ。センターでオマエに負けるわけにはいかねぇよ」

ジンジ:「そんな威張るな!1年浪人してオレと1点差なんだぞ!」

カズキ:「1点差でも勝ちは勝ちだ」

そこに、私を駅まで迎えにきてくれていたダーリンが雪かきを終えて部屋に入ってきた。

ダーリン:「よかったなぁ・・・二人ともよくがんばったな。カズキは2年もよくがんばった。よく勉強した。」

と、声をかけた・・・そのとき・・・・

「ちがうよ、これは家族のおかげだよ。シンジがいてくれたから、本番でも緊張しなかった。ユウジさんや、リカさんや、オサムや・・・みんながいてくれたおかげだよ。絶対ひとりじゃ、センターでこんな点数とれなかったと思う。ほんと、家族がいてくれたおかげだよ。ありがとう」

と言ってくれた・・・

そして私に

「リカさんが、オレに予備校に行けって言って、金も出してくれたからだよ。K塾に行ってなかったらオレは去年と同じだったよ」

とも言ってくれた・・・

私は、涙が出た。シンジは、神妙な顔をしてうなだれて聞いていた。

ヘソを曲げて全く私やダーリンと口をきかない時期もあった。本番で、受験番号が連番であることが分かると「シンジとは他人のふりをする!」などと言っていた。オサムがピアノを弾いているときも「うるさいからやめてくれ!」と怒っていた・・・

でも、彼は、毎日じゃなくても洗濯や風呂掃除をし、私やダーリンが帰りが遅いときは、お米のセットをし、オサムの英検の勉強も見てくれていた。彼は、この1年、長男という仕事をしながら、勉強を続けていたのである。

シンジのたびたび出てくる「オマエは浪人、オレは現役」という言葉に耐えながら、

朝は、あまり水分をとるな!
でも、うんこは全部出していけ!
カロリーメイトゼリーは、休憩時間にチョコチョコ飲め!
換えの下着を持っていけ!

等、シンジに、いろいろと当日のアドバイスをしていた。

シンジに「浪人しているのに、1点差なんてなさけねぇ」などといわれても、その直後に

「オマエがいてくれたから、家で勉強している続きみたいで、すごくリラックスできた」

と言ったカズキ・・・黙ってきいていたシンジはどんな気持ちだったのだろうか?

これで、当日熱でも出さない限り、カズキは大丈夫だろう。そして・・・第一志望の明かりが少々見えてきたシンジは、

「これで、カズキは間違いねぇよな。あとはオレだな・・・やるしかねぇもんな。ここまできたら」

と、カズキがスキップをしながら、自分の部屋へと階段を上っていったあとにつぶやいた。

ありがと・・・そう握手してくれたカズキの右手は、やわらかく、温かかった。彼があのとき、私とダーリンに言ってくれた「家族がいたからだよ」という言葉。そして、「リカさんが予備校に行かしてくれたからだよ」という言葉・・・

あのときの、感無量というか、「私がこの子たちのために、少しでも役立てることができたのだ」という喜びは、何物にも変えがたい。

自分の心が、無限にやさしくひろがっていく・・・
仏様に見つめられたらこんな感じなのかなぁ・・・
富士山の頂上で雲海の日の出を見ながら、温泉に入るとこんな感じなのかなぁ・・・

あんなに大変な「受験勉強」という試練に耐えつつ、愚痴をこぼすどころか、家族みんなに「感謝」のプレゼントをくれたカズキに、ココロの底から手を合わせた。ありがとう、カズキ。私はずっと、これからも、彼らを見守っていきたい・・・ただそれだけを思った。

そして、寝る前、ダーリンに

「元妻さんに、二人の結果、メールしてあげたら?きっと、心配してるよ。二人とも、全く連絡してないみたいだし・・・」

と言ってみた。

「そうだな・・・」

私のココロは、カズキのおかげで、初めて彼らを生んでくれた元妻に感謝をする気持ちを持つことができた。

ステップファミリーになって最高の夜・・・雪降るセンター試験の日。この日を私は忘れない。

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2006年1月21日 (土)

雪の日

北海道生まれのダーリンは、昨晩12時ごろ、

「あと数時間で雪が降るぞ。空気に雪のにおいがする・・・こりゃ、かなり降るぞ」

と、予告した。気象予報士も、メスのカマキリもびっくりの予報である。

-----まさに的中!!

朝6時・・・窓の外はまだ暗い・・・かと思いきや、外は真っ白に輝いているではないか!

カズキ:「雪だよ~さみぃ・・・」

シンジ:「やっぱ、降ったな・・・」

やはりセンター試験は「雪の降る日」に設定されているとしか思えない。

朝の6時に、猫のプリンが起きるなどまずないことなのに、彼女も、今日が我が家にとって非常に重要な日であることを認識しているのだろう。いそいそと布団から出てきて、窓の外を見るや

プリン:「ひぇ~」

と言わなかったけど、確かに伸びを中断して身震いしていた。

シンジ:「プリン、雪だよぉ・・・」

寝起きから、ペットのお仕事開始。センター試験の前で緊張しているのだろう。シンジはプリンを抱きしめて、高い高いをしていたが、彼女は逃げ出す様子も無く

プリン:「私が癒してさしあげてよ♪」

とばかりに、シンジを見つめていた。その後もカズキにナデナデされ、なかなか餌がもらえないことにも耐えていた。

いつもは、ぐうたらを絵に描いたように「食う寝る」のみの生活をしている「貴婦人」気取りのグルメ猫なのだが、大事なときには、そぉっとそばにいてくれる・・・ような気がする。こうして、雪にみんなが深いため息をついて、身を凍らせているのに、

「おい!!もう雪だるま作ったぜ!」

なんと、オサムは、庭の半冷凍みかんの取って来い!とのダーリンの指令も苦にせず、さらに30センチ程度の雪だるままで作り、ひとり、この雪を満喫していたのである。

ワ、ワカサとはこのことか・・・(-_-;)

「おい、見てみろよ!すげぇ朝日だぜ!」
輝く朝日の日は、たとえ私が昨日午前2時に寝たとしても、教えてくれる。

「すげ~、息が蒸気機関車だぜ~」
寒い闇夜で、車の窓を開けて、何度も冷気に「ハァ~」っと息を吹きかけて見せてくれる。

「来てみろよ!サクサクだぜ!」
霜が降りた日は、登校途中で戻ってきて教えてくれる。

オサムといると、季節の移ろいを、こんな風に感じることができるオサムがうらやましい。というか、忘れていたころの気持ちがよみがえる。

シンジ:「きっとオサムのセンター試験も雪だよ」

数年後、自分の試験のときに雪が降ったとしたら・・・さすがに雪だるまは作らないだろう。でも、兄ちゃんの試験の日、玄関に「必勝雪だるま」を作ってくれたよね・・・ということは伝えたい。

ありがとう、オサム。きっと、数年後の試験の日に雪が降ったとしても、わたしゃ、雪だるまは作ってやれないとオモイマス・・・ごめん(-_-;)

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2006年1月20日 (金)

センター試験前日

とうとう明日になったセンター試験。天気予報は雪(-_-;)

シンジ:「きっと、気象庁に”雪の降る日の確率”を問い合わせて、試験日程を決めてるんだよ」

カズキ:「だな、雪を乗り越えるってのが試験の前の関門にしてるんだよ」

そうとしか思えない・・・今年は去年までより日程がずれたにもかかわらず、やはり雪。大学によってセンター試験の圧縮率が違うとはいえ、はやり大切だ。さすがのシンジもこの一週間はかなりお疲れの様子だ。しかし

シンジ:「ここでへこたれたら、これまでの努力が無駄になる」

と、がんばっている。明日が最後ではなく、明日からはじまるのだ。

●センター試験の心得

その1、自分の大好きな服を着ていく。
好きな服を着ていくと、自分らしさ、すなわち自分の実力が出せる。ただし文字入りは不可。
その2、身だしなみはきちんとする。
周りに「オレはできるんだぜ!」オーラを放ち、無言の圧力を加える。

その3、好きなお菓子と飲み物持参
体に良いものより、自分が好きなもの。
ただし、午後の紅茶は、トイレに行きたくなるから不可。

その4、お昼ごはんは握り飯とカロリーメイトゼリー
手早く食べれるもので好きな具が中から出てくると、問題が解けそうな気になる。ゼリー類は、空腹音で周囲に迷惑をかけないよう、自分の腹より、他人に迷惑をかけないためにも役立つ。

その5、マスク・ティッシュを用意
マスクは風邪防止と隣りのヤツが臭いときの予防。ティッシュは自分が鼻をかむより、隣のヤツが鼻水をすすってうるさい時にそっと渡すために自分と他人分を用意。耳栓も持っていきたいが、これは不可。

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今日は、福袋ならぬ、合格袋を二人に渡した。中にはお菓子が入っており、オサムとダーリンと私でコメントを書いた付箋が張ってある。

  • カツ
  • 紅白キットカット
  • ウカール
  • ハイレルモン
  • 落ちないコアラのマーチ・・・・

オサム:「あと、”とけるもん”ってのもあればいいのにな」

だね、たとえば、「水でもお湯でもすぐとけ~る、とけるもん黒豆ココア」なんてどないでしょ??

初詣では、大学合格祈願をあえてお札に書かなかった二人だが、しゅんせなさんに教えてもらって購入した「ハイレルモン」に入っていたお守りシールを張っていた。あとは、生ゆず風呂に入り、猫のプリンを抱いてリラックス。

そして・・・オサム&リカのアロママッサージ開店!60分フレッシュコース開始。

オサム:「お客さん、こってますねぇ・・・」

シンジ:「うぅ・・・効く~・・・」

オサム:「ここは、胃のつぼですよ」

私:「わ~ずっと、勉強で座ったままだから、太ももの裏も凝ってるねぇ・・・」

シンジ:「ちょー気持ちいぃ・・・」

オサム:「凝ってる?!これ筋肉じゃねぇの?!」

シンジ:「筋肉も、勉強してんだよ」

だね、よくがんっばってるよ、ほんと。

どんなときも、味方だよ。
どんなときも、そばにいる。

そんな気持ちを両手にこめた。できることなら、シンジの体から、重圧を取り払ってやりたい。もう少しだから、ね。

明日は、休みのダーリンが二人を車で試験会場まで送り迎え。

ダーリンも、オサムも私も、祈ってるよ。気をつけてね!

結果は良いにこしたことはないけど、元気で事故なく帰ってきてくれるとを祈っている。

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2006年1月17日 (火)

担げるものならワラでもござれ!!

センター入試は今週の土日。こうなりゃ、合格によいと思われるものは、何でもチャレンジするぞ~!!担げるモノは、ゲンでもワラでも、なんでも担ぎまする!!

まずは、合格グッズ購入
●ウカール。キッチリトール。などなど、ローソンでゲット。

そして、ケーキを担ぐということで、
●目に良いブルーベリータルトケーキも購入。
プレートには、大きく「めざせ!1次試験突破!」とチョコで書いてもらった。

これで3日前に、まい泉の
●カツサンドで「勝」をつかみ食いし、

●直前は、胃腸にやさしい魚と、納豆、そして、にんにくスープってところか・・・

カズキ:「ひゃっほー!!ケーキだ!!」

 ブルーベリーケーキはなかり好評。カズキは「ミスドが今安売りしてるから、帰りにドーナツ買ってきて」と言ったのだが、ドーナツではゲンが担げないので、ケーキにした。

シンジ:「オレが一刀両断し、突破するぞ!」

 勢いよく、ホワイトチョコのプレートを包丁で2つに切る。

カズキ:「おい!気をつけろ!谷間に落ちそうじゃねぇか!」

シンジ:「落ちたのはカズキにやるよ!」

そんな禁句を使うんじゃないの!(-_-;)

カズキ:「おい~落とすなよ!」

と、カズキが注意するハシから、お皿に盛るときにポロリと「突破!」プレートを不吉にも落としてしまうシンジ・・・

シンジ:「ありゃりゃ・・・落ちちゃった」

私:「ま、肝心なものを落とさないように、”落ちる予防インフルエンザ!”ということにしよう(^^ゞ)」

オサム:「兄ちゃん、ブルーベリーも、次々落ちてるよ~」

シンジ:「いいんだよ!食べれりゃ結局”ほっぺたも落ちる”んだからよっ!」

カズキ:「・・・・(-_-;)グチャグチャになった言い訳にもなってねぇよ・・・」

ともあれ、「試験がうまく」いくように「うまいケーキでケーキ付け」そして、「落ちる予防」もできました!(^^)!

カズキ:「リカさん、ドーナツの穴の開いてるのも買ってきてよ。通過!だからさ」

私:「了解!」

あとはひたすら、勉強して備えるのみ!!夕飯のケーキの後も、また机に向かう二人・・・現在、我が家では、朝9時から夜の11時まで、カズキとシンジが私とオサムの机で時間を計って「過去問」に本番さながら取り組んでいる。

なぜ、並んで行うのか?

本番と同じにしたいから。らしいが、どうもそれだけでもなさそうだ。なぜなら、今までも2階のカズキの部屋で二人で勉強していたのだし、シンジにいたっては、各科目が終わるごとに、大きな伸びをして、点数を報告する。きっと、

がんばってね!という声援が欲しいのではないだろうか?

ということで、私もオサムも、植民地支配を受けた原住民のように、勉強道具を一切合財持って、コタツに移動・・・(-_-;)

最初は、「机を借りている」意識があったシンジだが、トイレで席を立っているときにオサムが"自分の”机で本を読んでると・・・

「何もしないならどけよ!」

状態になり、日増しに2階の部屋にあった参考書や問題集がオサムの本棚へと収まりつつある・・・まさに植民地支配。

「もうすぐ試験だから仕方ないね・・・」

「オレも、28日、英検の試験なんだよ・・・」

そうであった・・・かわいそうなオサム・・・問題集や辞書をコタツに持ってきて、勉強し、そのまま寝てしまうと、私に

「片付けなさい!」

と怒られ、自分の机の上におくと

「ジャマなんだよ!」

とシンジに言われる。しかも、息抜きにヘッドホンで電子ピアノを弾いていると、今度はカズキに

「オサム!うるさい!」

と言われる・・・シンジは、集中すると、全く周囲の音が気にならないが、自分は片付けない癖に、勉強しようとするスペースに他人のものが置かれていると怒る。そしてカズキは、他人のスペースを使うときにも、美しく片付けるが、音には敏感・・・それなのに、オサムは文句ひとつ言わずに耐えている。

「しかたねぇな、オレの試験はまた春にあるけど、ヤツラは1年後だもんな・・・」

さすが、オトナ!!こんな我慢をしているのだ。どうしても今年中に片付いてもらわねば困る。昨年はカヅキ、今年は浪人したカヅキとシンジ。ここでまた、どちらかが浪人でもしたら、来年も誰かが受験。そして翌年はオサムが高校受験・・・と私の机の「植民地支配」が永遠に続くことになる。

私たちのためにも、ぜひとも今年で受験という環境を脱出してくだされ~と、思いつつ、何もできない私だが、せめて明日の晩はカツを用意するから、待っててね。

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2006年1月16日 (月)

はじめてのS台模試

オサムがはじめてS模試にチャレンジすることになった。以前駅前の塾の模試を受けさせたが、あまりにも人数が少なかったようで、本人はご立腹の様子。

「全国レベルで考えて、母数がしっかりしている模試を受けさせないと可愛そうでしょう。S大模試がいいですよ」

職場の先輩に言われて早速応募。

せっかく素質はあるのだから、お兄ちゃんたちのような苦労はさせたくない。それが私の思い。幸いにも、オサムは兄ちゃんたちを見ていて、しっかりと自分の志望校も持っているので、それに向けて準備してやるのが親の役目だと思っている。ダーリンには「教育ママ」だと言われる。オサムは中学でもよい成績なのに、これ以上言ってやるな。とも言われる。しかし、わずか80人の学校で競っても仕方ないのだ。オサムには、井の中の蛙にはなってほしくない。

「すげ・・・こんなにいっぱいいるのか・・・」

日曜日の9時からの中学生模試に、会場ビル前には行列ができていた。自分ひとりが、毎日勉強しているのではない。それが分かっただけでもよかったのではなかろうか。

がんばるだけでは、入試には勝てない。

勉強するだけでも、試験には勝てない。

それが現実。

オサムが羽ばたいていく世代になると、世界で通用するように育てねば、オサムの「プレジデントの後ろ座席に乗りたい」というコマシャクれた夢は叶う可能性が低い。

再就職や新卒の現場にいるとヒシヒシと感じる。良い話は、一部の人にたくさん回ってくる。それ以外の人は、運と実力と努力が人の2倍以上ないと「自分がしたい仕事」が回ってこないというのが、ホントのところ。

勉強がすべてではない、学歴がすべてではない。と言いたいところだが、私は違うと思うのだ。勉強と、入試対策。この二つは明らかに違う。そして、そのどちらも、将来仕事を行う上で非常に必要なスキルを培う基となっている。だから、それを突破し、努力した人が、社会にでて評価されることは、仕方がないことで、家庭の事情で、私のように高校しかでていない者は、違う形で、「自分のスキル」を提示せねばならなくなる。

勉強・・・これは、オサムの夏休みの宿題のように、「片栗粉はなんで圧力をかけると固まるの?」とか「英語でなんで繰り返すってのをリピートって言うの?その語源は何?」など、深く掘り下げて時間の限り調べて研究し、考えることだ。しかし入試は違う。「覚えるだけだ」などというが、基礎がなければ応用などありえない。暗記だけでなく「計画性」と「問題解決力」を身につけるチャンスなのだ。これを「オトナ」がしてしまうと、単に頭でっかちで、応用の効かない子になってしまう。

入試という目標に向かって、どうすればよいか、考え、計画を練る。

試験に合格するために問題集を何日前から何ページしなければならないか考える。

そして勉強開始。

しばらくたって、過去問題を解くが、7割から8割で停滞。9割以上がどうしてもいかない。7割で合格圏内だとしても、9割以上は必要だ。

日ごろの実力―緊張度―ハプニング=現実の点数

これは「リスク管理」能力にもなる。仕事では、これが9割ではなく120%の準備が必要となるのだ。

となると、なぜ7割から8割しか取れないのか、原因を考え、打開していかねばならない。これが「問題解決力」であり、この能力こそが、仕事で延びるか延びないかの重要なスキルとなる。しかし、学校では、レベルに差があるので、先生は万人に分かりやすく教えるだけで精一杯なのが現状。普通は、できるところだけして、気持ちよい気分でいたいから、できないところを、いかに解決していくか、その手法に幼い子はなかなか気づかない。

だから、親が言ってもなかなか聞かないし、そこを教えてくれる塾や予備校はとても良い存在だと思っている。

カズキも、シンジも明らかに予備校に行って変わった。とくにシンジが違ってきた。

「なんで集中力がでなかったのか、なんで古文が苦手なのか、なんでって部分がわかれば勉強方法が分かる。できなかったことができるようになると、オレは何でもできる!!ってなんか先が見えてくるんだよ。そしたらキレることが少なくなった」

受験勉強で大変なはずなのに、夏すぎから、シンジは活き活きとしてきた。

だからといって、当初よりかなりハイレベルな大学を志願しているが、本人はまだあきらめていないし、着実に点数は上がっている。

社会人になれば、研修で1日10時間は当たり前。泊り込みだってある。大学生活がダレていても、受験勉強で10時間以上の勉強を経験した若者たちだからこそ、ついてくることができるのかもしれない・・・

その先にあるのは「自分がしたいことができる!」その快感なのだ!がんばれ!オサム!!

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2006年1月14日 (土)

半径5メートルからの幸せ

私は、職場に恵まれている。敬愛するK部長は、部の3ヶ月ごとの飲み会の折、必ず最初に自分が店に出向き、仕事が終了してから集まる部下たちを、アルバイトから外部委託者まで、

「ありがとう!ご苦労様!今日はうまいもん、食っていってください」

と両手で握手して迎える人だった。そして、その人が師匠と仰いでいた取締役のNさんは、どんなに忙しくても必ず部の飲み会に顔を出し、ひとりひとり、名前を確かめ、お酌をして回る人だった。

人だった・・・というのは、K部長も常務も、相次いで独立され、現在は、ベンチャー企業の取締役となられているからである。

しかし、彼らといっしょに事業を立ち上げた「熱き想い」を受け継いでおられる男性が2名まだ残っている。彼らが、理想の管理職・・・であることはいうまでもない。

4人に共通していることは

  • 人を大切にする
  • 気配りがきく
  • 決断がはやい
  • ユーモアがあり、弱みも見せる

そして、何より、仕事を楽しんでいる

「新しいこと・楽しいこと」これが彼らの働く原動力のように思える。

「それぞれの人生を横糸だとすると、共通の想い出が縦糸となって絢を織りなします。営業利益も、社会的貢献もいいんだけど、みんなと想い出できれいな絢を織りなし続ける事業でありたい。自分の周り、半径5メートルの人たちが幸せだったら、そこから必ずいい新事業が産まれてくる。僕はそう思っています

こんな上司のもとで育った4月入社の新入社員のTさんの口癖は

「みなみなさまの、おかげです・・・」

今では、部のみんなが、この言葉を挨拶代わりに使っている。

こんな和気あいあいとした部署での、新事業の立ち上げパーティーで、K部長の後をひきついだ新部長は泣いた。

彼は、絶対この事業は成功するという確信があったという。しかし業界でも、役員会議でも感触はよくなかった。あまりに悔しいから、テキトーにやって業績あげずに、この事業で独立してやろうと思ったぐらいなのに、システム担当も、営業担当も、みんなが、「きっとできる!」と常に前向きに考えてくれた・・・

「周囲の圧力にへこたれて、いったいオレは、何を考えてたんだろう・・・って、ホントにいいヤツばっかりで・・・自分がちっぽけに見えて・・・」

拍手が沸き、まだこの事業が成功したわけでもないが、泣き出す人たちが大勢いた。

この事業部は、超ハードなのに、立ち上げ当初から、結婚する人、そして子供が出来る人、新たに独立する人・・・等々、おめでた続きで、現在、女性も男性も既婚者がほとんどだ。もちろん部の売上も確実に伸びている。

駅までの帰り道、同僚が

「愛のあるパーティーだったね」

と、私に微笑んだ。

 半径5メートルの幸せ

そこからすべてが始まる。仕事場を幸せに包もうとすると、その前に、「家庭での幸せ」があることはいうまでもない。

世界平和や、景気回復・・・大きな理想や希望も、「半径5メートルの幸せ」から始まるではないか・・・トップダウンではなくボトムアップ。本当の少子化の歯止めをかけるには、「出産無料」ではなく「幸せ感アップ」なのではなかろうか・・・そんなことを、ふと思った夜。冷たい風も、気持ちよく思えた。

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2006年1月13日 (金)

行事はどうして大事なの?

夫婦二人の生活ならば、どう行事をすごそうが自由だ。しかし、子供がいる場合は、やはりそれなりに、過ごすべきではないかと私は思う。

御節に、七草粥に、鏡開き・・・そして我が家ではこの時期オサムの誕生日もある。誕生日はともかく、そういった行事を私の母もそのまた母も大切にしていた。だから、どうしても、それをしないと、何かし忘れたような感じがしてしまうのである。

しかし・・・ダーリンはほとんど無関心。クリスマスも、お正月も、誕生日も、彼にとってのイベントに欠かせないのは「蟹」であり、それがあれば、あとは別に、ど~でもよいのである。

結婚して初めての1月7日

「今日は7草粥だよね♪」

というと

「七草なんて、ありがたがっても、たかが雑草だろうが。わざわざ、草なんて食わなくてもいいだろう」

と言われた(-_-;)

御節にしても

「コブはヨロコブ・・・だと?!所詮、江戸時代のオヤジギャクだ」

と冷たい・・・

七草はジャパニーズハーブといえばそうだが、単なる雑草であることは間違いないし、御節のウンチクも、江戸時代のコブ屋のPR陰謀なのかもしれない。

しかし、ショーモナイことで始まったものだって、何百年と廃れずに残れば、文化という名に、格上げされるのである。もともとは、江戸時代のオヤジギャクから始まったかもしれぬが、インターナショナルの場では、これは誇るべき文化であり、日本の中では

「正月は何食べますか?」

と、聞かれたら「蟹食ってマス」でもよいが、あくまでもこれは、「My正月」であり、

世界という場でこんなことを言えば

「日本人はカニを食べるらしい」

となりかねないし、
「日本人は御節なるものを食すると聞いていたが、カニを食べるとは、日本にいても、この人、民族が違うのか?!」

と、誤解されるやもしれぬ。

オトナになってから、海外留学や、外国の人たちと仕事をするなど、国際交流する状況になった場合、「日本人」としての文化を知っているだけではなく、「経験」して血となっているか否かは、コミュニケーションを行ううえで、非常に重要な要素となる。

私の周囲のほとんどの人たちが、海外へ仕事や勉強で行くと

「聞かれたときに、答えられない。もっと、日本のことを知っておくべきだった」

と、反省している。スペインに留学した私の友人は、留学途中に帰国すると、必ず「日本文化」の勉強をし、わざわざ、「歌舞伎」も見に行っていた。

「日本という国について知り、自信を持って、海外に出ることが大切」

というのである。まずは、自分のことを知る。これは、キャリア形成でも必須条件である。それと同じことが、文化についても言えるのではないだろうか?

すべての文化の成り立ちが、高尚ではない。というか、短歌にしても、文楽や歌舞伎にしても、もともと、愛や恋を伝え、楽しむためのものだったのだ。だから、知ればおもしろいものが数多くある。

私たち大人は、子供を育てるときに、日本人として無意識のうちに持つ考えや行動の土台となっている文化や歴史について、伝えるべき義務があると思う。すぐに目に見えるものではないが、イタリア人やフランス人を見ていると、その人の今が、多少ぐうたらであっても「私たちの国の歴史はすばらしい!」という誇りを持っている人が数多くいる。

そのプライドが、自分が凹みそうになったときに役立つのだ。

私には、あの国の遺伝子が流れている・・・

御節のオヤジギャクだって、ひとつの誇り。私の家ではこうして過ごしていた。日本にはこんな古くからの行事があり、文化がある・・・そういうことを認知しておいてもらいたい。

カズキはスペイン、シンジはアメリカ・・・それぞれ、海外に羽ばたきたい夢を持っている。彼らが海外で活躍するときに、少しでも「日本文化」や「日本の歴史」を知っていることが役に立てば・・・と私は思っている。だから、無駄でシンドイだけと思える、料理作りや、舞台鑑賞等、私のささやかな文化継承を、少しはダーリンにも理解してもらいたい。

冷めて見るのも結構だが、日本のしきたりや文化をよく知らない子供たちに、「たかが、○○だろう」と、いうような言い方をしてほしくないというのが本音・・・なのであります。

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2006年1月12日 (木)

以心伝心

浪人することが決まったとき、携帯電話を解約し「この1年は友達も作らない」と言ったカズキ。わざわざ宣言しなくても、社交家のシンジのように友達が多いわけではないのに・・・予備校でも、「勉強の邪魔になる」と、友人を作らないようにしていたようだ。

「なのにさ、ヤマモトとは、何度もツレションになっちまったんだよ。またアイツかよ~って感じでさ。話しかけてくるから、話さないわけにもいかなくて・・・」

それが、今では互いに

「8時までに自習室に来よう!」

と、励ましあう仲となった予備校の友達「ヤマモトくん」との出会いだったらしい。

ヤマモトくんは、カズキと同じ高校だが、クラスも違ったし、希望進路も違う。だから予備校で受ける講義も全く違うそれなのに、あの大きな建物の中で、何度も「隣りツレション」に偶然なるのだから、やはり運命的なものがあったのだろう。

ヤマモトくんは、カズキが、「勉強に専念するからオレは携帯を解除した」と告げた翌日、自分も「解除」した。かなり勉強もしたくなかったようだが、カズキの話を聞いて、勉強もするようになったという。

そして、昨年暮れごろからから、ずっとヤマモトくんと、昼食を共にしている・・・

そんな、ヤマモトくんとの仲を、夕飯時に熱く語り始めたカズキ・・・

「アイツ、きっとオレがもう少し早く声かけてやってれば、もうワンランク志望校あげられたかもしれないなぁ」

彼に数学を教えてあげたりもしているらしく、当初の誰も寄せ付けない雰囲気からすると、かなりの変わりようである。親しい仲となった、携帯を持たない二人が、どうやって予備校という大きな建物の中で、お互いの存在を確認しあっているかというと・・・

「それがさ、不思議なんだよ。自習室にいるかなぁ・・・って思っていったら、いるしさ、ロビーかな・・・って思っていったらいるんだよね。だからアイツを探すのに携帯なんかいらないんだよ」

だから、二人で昼飯を食べるようになったのも、お互いが「ここで今日は昼飯を食べよう」と思った場所が一致する・・・わざわざ場所を決めているわけではないと言うのである。

カズキ:「無理に何かで繋がらなくても、話したいヤツとか、会いたいヤツには、会えるんだね」

私:「そうだね。ヤマモトくんとの出会いは、偶然かもしれないけど、必然だったんと違うかなぁ」

カズキ:「だよな、何度も偶然出会うだけじゃなくて、ソイツのこと思いながら、予備校の中を歩いてたら、会うんだもんなぁ。昔の恋人同士ってさ、そういう感じだったの?」

携帯のないころの恋愛や友情って、どうやって育んでいたっけ・・・?偶然を装うため、携帯じゃなくて、念力使ったりしてたなぁ(^^ゞ

カズキ:「オレさ、ヤマモトと、卒業旅行行くんだ!そのために、朝8時までに予備校にこなかったら、100円罰金!とかいろいろ積み立てしてんだよ」

 そんなカズキの話を、塩サバの骨を取りながら黙って聴いていたシンジ・・・

シンジ:「おい、カズキ。オマエさぁ、浪人生のくせに、何から卒業するんだよ。高校を卒業したのは去年だろうが」

カズキ:「浪人からの卒業だよ」

シンジの突っ込みにも、晴れ晴れとした笑顔で答えるカズキ。

シンジ:「偶然の出会いが、同じ浪人生のヤロウ(男子)だなんて、悲しくねぇのか?」

 オイ、そこまで言うなよぉ・・・(-_-;)

カズキ:「アイツ、勉強は苦手だけど、悪いヤツじゃねぇよ」

私:「きっと、大学が違っても、長く友人でいることができる関係になりそうだね」

カズキ:「うん!」

シンジ:「そりゃ、浪人という苦い一年を一緒に経験してんだから、絆は深まるわなぁ」

 だから、そう浪人、浪人って言わないの・・・(-_-;)

私の心配をよそに、食後の牛乳一揆飲みをするために、冷蔵庫を開けながら、

「あぁ、浪人したオレたちにしか、分からねぇことがたくさんある。最初はなんだか、うざったかったけど、ヤマモトはオレにとって、大事な友達だよ」

パタンと冷蔵庫をしめて、グラスについだ牛乳をゴクゴク飲み、白ひげのまま

「だってさ、いるかなぁとか、会いたいなぁって思ったら会えるんだぜ!テレパシーが通じるんだよ。すげーだろ?本来はさ、そういうふうに友達とは付き合うべきなんだよ。携帯がないから、オレはアイツとの出会いのすごさが分かったんだ!」

と、目を輝かせていた。

本当の恋も友情も、そして愛もケータイはいらない。ケータイがなくても続くようじゃなきゃ、ホンモノとはいえない。

茶碗を食器棚に戻しつつ、片付けをしながら、私も、熱く語るカズキに賛成!!と、かなりテンションがあがっていた。

その晩・・・夕飯が終わった後、勉強をしていたオサムがつぶやいた。

「なんだか、兄ちゃんはスゲーみたいに言ってたけどさ、テレパシーって、猫のプリンがいつも、ノラ猫と使ってるアレでしょ・・・いまさらどこがスゴイんだ?」

そ、そうなんだけど・・・人間はナカナカ使えないものなのです。オサムくん。

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2006年1月10日 (火)

夢見る大学生活

最近のカズキはかなりおしゃれに気を配るようになった。塾の講師というアルバイトをはじめたことも関係しているのかもしれないが、先日も、私が仕事から帰るといきなり、

「ねぇ、これ買って来たんだけどさ、どう?」

と、シンジのように、ビックオフのお年玉セールで購入したストライプのこげ茶色のジーパンをリビングのストーブの前ではいたかと思いきや、

「これだったらさ、ピンクもワイシャツも合うし・・・」

え、(-_-;)このクソ寒いのに、今着た上着を、また脱いでるよ・・・

「このボーダーのセーターも合うでしょ!」

シンジのように、ファッションショーをしはじめた。

コタツに入って勉強に集中していたシンジ・・・ふとカズキを見上げ

「何が似合うだよ!オマエ、オレのばっかでコーディネートしてんじゃねーよ!」

「いいじゃねぇかよぉ。タイツ貸してやってんだからよぉ」

彼らのいう「タイツ」とは私たちの世代のジジシタである。最近は、ダーリンのヌクヌクジジシタもはくようになった。格好悪いではなく

「冷えたら体に悪いし、ウォームビズだよね」

ということで、かなり愛用度は高い。こうして、我が家のリビングは朝晩、欽ちゃんの仮想大会の楽屋裏のごとく、五本指の靴下を履いた黒や肌色のタイツ(旧ジジシタ)姿の男の子たちが、走り回っているのである。

ふーむ・・・おおよそ、ファッションセンス抜群のシンジからは想像がつかない光景だ・・・しかし、シンジにはもう彼女がいるからいいものの、心配なのはカズキである。

そのカズキも、大学合格判定Aをもらってから、最近はすでに大学に合格したかのように余裕がでてきた。

「大学にいったら、かわいい娘、いるかなぁ♪」

などと、鼻歌を歌いながら、大学のパンフレットなどを見ている。そのカズキがいない夕飯時・・・

「はぁ・・・べつにいいんだけどさぁ。理系の模試って、ブス率100%なのはなんでだろう・・・ひとりでもマシな子がいれば、疲れも半分になると思うんだよなぁ」

T工大の模試をうけてきたシンジがため息まじりにつぶやいた。

私:「え・・・(-_-;)そ、そうなの?」

シンジ:「男子も、変わり者かオタクっぽいやつが多いしさ、女子なんて少ねぇうえに、女子じゃねぇみたいなヤツばっかなんだよなぁ」

あんなに、カズキは夢見ているのに・・・

オサム:「理系ってさ、カズキ兄ちゃんも理系になるの」

シンジ:「そりゃ、アイツも理系だろうが」

オサム:「じゃ、かわいい子、いねぇの?」

シンジ:「あぁ、オサムも、大学生活を夢見るなら、法学部とか経済部とか、文系に行け。オレは、別に彼女いるからいいけどさ。理系に行くなら勉強しに行くって覚悟しなきゃだめだぞ」

オサム:「大学には彼女みつけにいくわけじゃねぇだろうが!」

シンジ:「あたりめぇだろ。オレは勉強しにいくから関係ねぇよ」

でも、はやり張り合いというものがあるのだろう・・・彼女もいるし、大学には勉強しにいくと決めている。しかし・・・

シンジ:「カズキも気づけよなぁ・・・アイツの行く学部なんて、女子が2%ぐらいしかいねぇんだからよ。模試受けてりゃ、大学で可愛い子がいる生活なんてできねぇことぐらい分かりそうなものだけどなぁ」

私:「まぁ、大学に行ったら、サークルとかコンパとかで、他の大学生と知り合うことも多くなるしね・・・(^^ゞだ、大丈夫じゃない?」

シンジ:「カズキの場合さ、時間かけねぇと、良さが出にくいから、日常生活が一緒じゃねぇと彼女も出来にくいと思うんだよなぁ」

オサム:「じゃ、絶望的じゃん・・・」

シンジ:「ま、希望は捨てちゃいけねぇ。ただ、楽観しすぎてもいけねぇ。大学は勉強しにいくところだからな!」

さて・・・模試の結果も順調で、もう半分大学には合格している気分のカズキ・・・

「大学に行ったら・・・♪」

今日も、オクチクチュクチュモンダミンも携帯し、夢見る大学生活でも着用予定のファッションで予備校に出かけ、

「彼女ができたときに困るでしょ!」

この言葉で、湯のみに牛乳を入れることもやめた。

彼女よ!いつでもカモーン!!フォー!!

の状態である。

現状を分かっているのか、それとも知らぬが仏で浮かれているのか・・・理系がぶち当たる女難の道をどう乗り切るか・・・彼にとっては、大学受験よりも難関かもしれない・・・

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2006年1月 9日 (月)

不良に魅かれない理由

オサムの友達が、どうやら、他校の、年上の不良グループの先輩とつるんでいるようである。先輩といっても同じ中学生で、よくいう、ズリパンでゲームセンターなどにタムロしているだけのことらしいが、下級生からみると、「大人の先輩」に映るらしい。

しかし、オサムはまるで興味がないようである。

「先輩っていったって、中学生だろ。ガキだよな」

などと、自分がガキなことを棚にあげ、かなりクールに見ている。

なぜか?

彼には、高校生の兄ちゃんがいる。オサムの流行は、兄ちゃんたちから収集するものが多く、ゆえに、テレビを見ない生活をしていても、同級生よりもチョットオトナの物事をいつも知っていることになる。

クラスメートの中には、カズキがアルバイトしている塾の生徒もおり、

「えー!オサムくんのお兄ちゃん、先生してんのぉ!いいなぁ、先生が一緒に住んでるのと同じじゃん!」

と言われたこともあるようだ。しかも、同じオトコ兄弟なので、彼自身は、自慢しているつもりはなくても、「アニキ」の存在は、同級生からしてみれば、かなり「うらやましい」部類に入っていることは間違いない。

友達が、次々にオトナの世界を体験しつつ、揺れ動く思春期を過ごしているのに、オサムがこんなにクールでいられるのは、兄貴の存在なしには語れない。彼にしてみれば、

「そんなこと、知ってるよ」

ということが、多々あるのだろう。

「○○先輩がさ、こんな格好してたぜ」

ダボパンで、イマドキ風のファッションをしていた先輩の話アニキにすると

「何言ってんだよ。今やボーダーでピチパンがキテるんだぜ。ふりぃよ」

「ふ~ん・・・」

以上終わり・・・ゆえに、ワルガキファッションに惑わされることもない。

しかも自分が退学になりそうになったときに、ダーリンに守り抜いてもらったシンジは、今ではダーリンと同じように、

「オサムがもしもイジメにあったら、どんなにオサムが悪くたって、オレが殴りにいってやる!」

と、オサム110番を豪語している。

そんなアニキがいれば、学校でワルガキに、

「オマエ、絶交するぞ!」

などと脅されても、知らん顔でいられるのだろう。

オサムには、アニキがついている。そして、アニキたちには、ダーリンがついている。どんなことがあっても守ってくれる人が家族にいるという安心感。

子供を非行の道から守るのは「どんなことがあっても守る愛」なのかもしれない。

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2006年1月 7日 (土)

眠れぬ夜

年末から、大晦日にかけて夜更かしをしていたオサム。

「早く寝なさい!」

私や兄に叱られて、10時半に2階に上がったが、なんと11時半に、プリンといっしょにリビングに降りてきた。

「どーしたの・・・?」

「眠れねぇんだよ。しかも、プリンがひっかくしさ・・・」

どうやら、寝る前に、私とトランプをしたとき、ずっと大敗していたのに、スピードで圧勝したため、どうにも興奮して眠れないらしい。

「ねぇ、甘酒作ってよ」

オサムは眠れないとき、酒粕と牛乳と生姜の甘酒を飲むと、魔法にかかる。

がしかし・・・

あいにく、酒粕がなかった。この時期はいつもストックしておくのだが、前日シンジに作ってやったので無かったのである。

「そうか・・・じゃ、自分で子守唄でも弾くか」

彼は、目を瞑って、猫ふんじゃった オルゴールバージョン 編曲:オサムを、電子ピアノで弾き始めた。

実は私も、2、3歳のころ

「ねんねん、ころ~りよ、おこ~ろ~り~よ~♪」

と、仰向けの状態で自分の胸を叩いて寝ていたらしい。なんと、自分で子守唄を歌いながら寝る子供だったのである。

しかし、オサムの場合は、自分の演奏にだんだん陶粋してきて、演奏に気合が入ってきている。

「だめだ・・・もっと弾きたくなってきた」

そこで、今度は玉子酒の出番。

はちみつ、たまご、牛乳、をシャカシャカ泡立て器で混ぜて、小さじ2杯の日本酒を投入。

「眠れ・・・眠れ・・・これで眠れ・・・」

なんて、呪文を唱えながら、ちびちび日本酒をスプーンに盛っていると、なんだか自分が魔女みたいに思えてくる(-_-;)

「ほら、これで眠れるよ」

「あったけぇなぁ・・・アチ!!」

「どう?」

「うん、うまい。ねぇ、これって大人の酒が入ってるの?」

「そうだよ」

「えー!あのマズイおとそが、入ってるのか?」

正月に、おとそを口にしたとたん、真っ赤になって咳き込んだオサム・・・
それを見たダーリン、

「だらしがねぇなぁ。オレがお前ぐらいのときには、オヤジといっしょに酌み交わしてたぞ」

オサム:「不良おやじ!!」

カズキ:「子供に酒を勧める親がいるか!」

かなり、ヒンシュクをかっていた。それを、うらやましげに横目で見ていたシンジ・・・ダーリンは、早く大学受験が終わってシンジと一杯やるのを非常に楽しみにしているのだ。我が家で、酒がイケる口なのは、シンジだけである。かわいそうなダーリン。

マズイおとそも、「INたまご」であればどうやら飲めたようで、オサムはたいそうご機嫌になり、

「これで寝れそうだ」

と、2階に上がるのかと思いきや・・・

「ねぇ、まだ寝ないのか?」

「なんで?」

「いや、寝ねぇのかなぁと思ってさ・・・」

「あと、明日の朝のご飯炊けるようにセットしたら寝るよ」

「ふーん・・・待っててやるよ」

「いいから早く寝なさい!」

言うことも聞かずに、またピアノを弾き始めた・・・

私とダーリンとオサムは、同じ部屋で寝ている。一日が終わって、寝る前に彼の寝顔を見ることは、アロマオイルでリラックスよりも効き目がある。私が2階にあがってもまだオサムが寝ていないときは、いろんな話をすることもある。今日のオサムはもしかしたら、何か話をしたいのかもしれない・・・

がしかし、この日は、いっしょに2階に上がった後、タマゴ酒を作るとき「大人のお酒」をクイッとやってしまったがために、私の方がバタンキューとなってしまった。オサムが何度も隣で寝返りを打っているのを夢うつつで

「早く寝なさい・・・」

と、唱えながら眠ってしまった。ごめんね、オサム。

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2006年1月 6日 (金)

子供部屋の必要性

カズキとシンジは、小さいころから自分の部屋を持っている。カズキにいたっては、8畳ぐらいの2人寝れる広い部屋だ。私とダーリンがこの家に来たとき、部屋は、足の踏み場もないほど、散らかっており、押入れはその用を足しておらず、彼らの部屋のドアには殴り書きされた

「入るな!くそババア!」

という張り紙が張ってあった。それが・・・今では、二人そろってリビングのコタツ、または、テーブル、または私の机で勉強する。シンジに関しては、自分の部屋が大爆発状態であること、寒いことが主な理由であるが、私が仕事で遅く帰ってくると、80%以上の確率で、リビングの端にあるオサムの机か、あるいはその隣の私の机で勉強している・・・

ゆえに昨年、一昨年と受験生を持つ親である私とダーリンは、1年間ニュース以外のテレビ番組を見られなかった。紅白歌合戦に出場する人々を、私たち家族は半分以上認知していなかったのである。

オサムですら

「だれ、これ?こんな曲聞いたことねぇな・・・」

という感じである。10代のアンタらが知らないのに、私とダーリンが知るわけがない・・・
しかし、歌が始まると

「あ~、この曲か、ラジオで聞いたな」

そう、我が家は朝と夕方私がラジオを聴いているので、かろうじて、それが世間の「流行曲」の窓口となっていた。よって、紅白歌合戦によって、ようやくその年の代表曲と歌手の顔が一致した・・・のである。

以前、私がケミストリーとゴスペラーズの違いを紅白によって知り、平井賢が、「半外国人顔」であることを知った衝撃を、今年はオサムが「グループ魂」で受けていた。

一昨年のカズキがそうであったように、今年は、シンジも格闘技も見ず、10時前には
「勉強しよ」

と、テレビがついているリビングをあとに、自分の部屋へと階段を上っていった。

予備校の冊子には

「勉強しているときに、親がテレビを大きな音で笑いながら見ていた」

ことが受験中のイヤなことランキングの上位に上がっていたこともあり、なるべく彼らがリビングにいないときも、私たちはテレビを見ないようにしていた。

もともと、私はテレビを見ないし、結婚してから3年ほど、テレビのない生活もしていたことがあるので、苦にならなかったが、それでもダーリンは、「ホワイトハウス」と「ちびまるこちゃん」は見落とせない。しかし、それも、最近カズキによって阻まることが多いらしい・・・

テレビという代物が、家族団らんの時間を奪い、子供を部屋に追いやったように感じる。同じ空間で、家族が互いを思いやりながら静かに、自分の空間ですごす、そういう空間が私は好きだ。

シンジがコタツで勉強し、塾のバイトから帰ってきたカズキが遅い夕飯を食べている。オサムは、ストーブの前で猫のプリンといっしょに寝転んで「重松 清の単行本」を読み、静かに、モーツァルトだけが流れている。その隣で、ダーリンが新聞をめくる音が、時々聞こえる・・・

「くそぉー!!もう少しだったのに!」

カズキと同じセンタープレの模擬テストにチャレンジしていたシンジが大きな伸びをする。

「なに?80点かよ、オレの勝ちだな」

と、茶碗を持ったカズキがジンジの問題を除きこむ。

カズキ:「ハハハ!さぁ、どーする?」

ジンジ:「へん!くやしいだけだ!」

カズキ:「センターはオレの勝ちだな。お前には負けない自信ある。どこ間違えたんだよ」

ククク・・・とオサムが笑う。

シンジ:「笑うな!」

オサム:「違うよ、本で笑ったんだよ」

「ジュースでも飲む?ブルーベリージュース開けようか」

「飲む~!!やった~!!」

大学受験が近づくにつれ、いくら強がっていても、おそらく不安は大きくなってくるだろう。そのとき、受け入れる体制を作ってやれば、子供は自分の部屋ではなく、リビングで見守られながら過ごしたいと思うのではないだろうか?

最近、昼も夜もリビングで勉強しているシンジを見ていると、そんな風にも思えるのである。

そして、ダーリンは今日も楽しみにしていた「ホワイトハウス」を見過ごしてしまったのでありました・・・(-_-;)DVDで出ないかなぁ。

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2006年1月 5日 (木)

お年玉

ステップファミリーの子供たちは、クリスマスプレゼント・お年玉・誕生日を2倍もらえる確立が高い。子供によってはうちのように、小遣いも二倍になることもあるだろう。ほかの子供たちに比べて、精神的な苦労をしているのだからそれぐらいのメリットはあってしかるべきだと思う。

しかし、それは、親が自立している場合である。

ダーリンは渡していたが、私は、今年、子供たちにお年玉は配らなかった。元妻がえらくはりこんで、オサムでも1万、どうやらお兄ちゃんたちには2万以上のお年玉を渡していたからである。

離れているから、何かしてやりたい。その気持ちは分かる。しかし、自分の暮らしにふさわしい金額にしてほしい。

自ら子供たちを置いて家を出て行くと宣言したとき、自立資金のほかにも、和解金等々で、私やダーリンから、息子一人分の大学費用以上の援助を受けて、一人暮らしをはじめたことを忘れてもらっては困る。あのお金で、カズキは美大に留学だってできたかしれない。オサムだって、私学の高校に行かせてやれた。そのお金がベースとなり、毎月、彼らに手渡され、お菓子や服となって消えていくのである。ダーリンと元妻とあわせると、彼らは平均以上の小遣いを毎月もらっていることになる。しかもその額は上昇している。だから、私はもう彼らの自由になるお金を渡すことをやめ、教育以外に使わないことにしたのだ。

彼女の今の仕事からも、金銭的余裕はないことはすぐに分かる。それなのになぜ、自分の給料に関して子供たちに見栄を張ったり、平均以上の小遣いをやったりお年玉をやるのか?まぁ、彼女自身が、自らのライフプランを「子供たちが成人したら一緒に暮らす」と私たち公言しているので、お金をためておかなくても、社会人となった息子に、老後は見てもらおうという計画であるからだろう。

それにしても、親ならなぜ、子供たちのために、お年玉を半額にして、貯金をしておき、もっと必要になったときに渡そうとは思わないのだろうか? または、将来彼らに負担をかけずに暮らすことのほうが、よほどありがたがられることが何故分からないのだろうか。

私は、子供に、小遣いとお年玉以外、現金を渡すことはよくないと思っている。お金は、自分が「仕事」をしたときに得る報酬である。そういう位置づけで接しているから、クリスマスプレゼントに「現金がいい」と、たとえオサムが言ったとしても、私は決して渡さない。(彼はそれを知っているから言いもしないが)

500円渡して、コンビニで弁当を買ってもらうほうが、早く起きて弁当を作るより楽なのと同じで、「お小遣いちょうだい」と言われて、1000円やるほうが、お金をためる必要性や、小遣い帳をなぜつけなければならないのか、将来どう役立つのか、を説明するよりよっぽど楽だし、時間もかからない。可愛いからお小遣いをやる・・・というのは、大人のエゴのような気がしてならない。

私は領収書やレシートがないと、必要なお金も渡さない。このかなくなまでのこだわりに、ダーリンは、孫に甘いおばあちゃんよろしく

「まぁ、いいじゃないか・・・」

と甘い。もちろん、元妻からの小遣いやお年玉も見てみぬ振りだ。何に使おうと、とやかくいわない。だから、小遣い帳をつけず、レシートもよく忘れるシンジは、私ではなくダーリンにお金の相談をしている。彼が3人のなかで、一番見栄っ張りで、金遣いも荒いことは言うまでもない・・・(-_-;)

お金がないから、好きなものが買えない。だから工夫するのだ。カズキは、ガソリン代を捻出するために、毎日、風呂掃除と洗濯など30分は家の手伝いをしている。オサムとカズキは、私たちと暮らし始めてから、時々忘れはするものの、小遣い帳をつけはじめた。

そのオサムが、
「お年玉と一緒に貯金した、お母さんにもらった今月分の小遣いを郵便局に下ろしにいく」

というので、何に使うのかと聞いたら、

「お菓子かったり、マンガかったり・・・」と口ごもった。

「だって、お小遣いだから、何に使おうと自由じゃねぇか」

「何に使っても自由なお金は、お手伝いとかして、働いてもらったお金だけだよ!お母さんが、最初から一人で生活できてるんだったら、とやかく言わないよ。でも、違う。しかも、今だってお母さんは、キツキツの生活をしている。だから、私は腹立たしいんだよ。私やダーリンが稼いだお金が、オサムによって、来年は読まなくなるマンガになったり、添加物いっぱいのガムになって消えていくのが・・・旅行に行くとか、i-Pot買うとか、もっと有意義なことに使ってよね・・・」

結局、その日オサムは、郵便局には行かなかった。

お金が全てではない。でも、「お金を稼ぐ」ことは生半可じゃない。知恵と勇気と時間がかかる。そうして手に入れたものだから、「おいしく」感じたり「楽しく」感じたり、ありがたかったりするのだと思う。

「自分が本当にやりたい仕事がしたい」「世の中のためになる仕事がしたい」等々、よく言われる理想も結構だが、息子たちには、まず自分が、誰の援助も受けずに一人暮らしができるようになってから、言ってほしいと思っている。

そのための仕込みだと思ってやっている、私の金銭的対応が、吉と出るか、凶と出るか・・・効果は現れないだろうなぁ(-_-;)だって、元妻が、プラマイゼロにきっちりしてくれているから・・・私と、ダーリン元夫妻は、お小遣いをはじめとする教育全般に対して価値観が、きっと違うんだろうなぁ。子供たちは、いい迷惑かもしれない・・・トホホ。

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2006年1月 3日 (火)

願い事

「初詣でお願い事をするってのは、よくねぇよな。無欲じゃねぇといけないだろうが」

除夜の鐘をつきに31日から1日の年越しをした夜、オサムが神妙なことを言った。

「願い事が適うと、無欲になれると思うんだよ。だって、願いが適うわけだからさ。オレは、今年は無欲を目指すぞ。無欲を目指すってことは、願いが適うってことだ!」

彼にとっては、宮沢賢治の「欲はなく、決して怒らず・・・」は、かなり高度な目標らしい。

そんなことを話しながら初詣に行った神社から、お札をもらってかえり、カズキとシンジにも1枚ずつ渡した。今年はなんとしても「大学合格」祈願を書いて欲しい。

ところが・・・コタツに入って、3人兄弟仲良く書いたものを見ていると・・・

「オレの周りが、平和でありますように。その次に世界もヨロシク」


ユニセフへの寄付金を貯金箱に入れているカズキらしい文言。自分の大学合格よりも世界平和ときたか・・・

「でもよ、周りが平和であるまえに、兄ちゃん自身のココロが平和でねぇとな」

昨年ヘソを曲げて口をきかなくなった数ヶ月を思い出してか、オサムは、ぼそりとつぶやいた。カズキのお札を見たシンジは、

「お前さ、平和の前に健康だろうが。健全な体に、健全なココロが宿るんだぞ」

と、いいつつ、何を書き込んだかというと・・・

「みんなが、ケガをせずに、暮らせますように」

え・・・あのぉ・・大学合格祈願は・・・

「まだ、センター入試まで2週間あるんだぜ。神に頼むのはおこがましい。オレは最後まで自力でがんばってみせる。神頼みは、前日だ」

せっかく、「合格祈願」のためにと思ってお札をもらってきたのに、カズキもシンジも、そんなことは些細なことだというのである(-_-;)

「大学入試は、人生の通過点なんだよ。だから、もっと違うお願いごとを書くべきだよ」

カズキもそう言い張って譲らない。

「そうだよ、自分だけの欲を出しちゃいけねぇよ」

そんな殊勝なことを言っていたオサム氏が書いた神頼み。

「今年は日射病にかかりませんように」

よしよし、自分のことだけとはいえ、健康に関することだ。しかし、ここで筆は止まらない。

「宝くじの1等があたったら、100万もらえますように」

なに!!?

「そして欲がなくなりますように」

なんなんだーー!!見事な3段落とし。神をおちょくっているのかと思いきや、本人大真面目である。
しかし、どう見ても、言ってる端から、欲丸見えなんですけどぉ・・・

「3億あたっても、100万でいいわけ?」
「そうか?もっともらってもいいか?いや、欲があっちゃいけねぇ」

そういう問題じゃ、ないやろが!

お札に、3つも願い事書いてる時点で、欲が出ているではないか!!

「100万もらえば、すべての欲がなくなると思うんだ」

彼の中の最大の金銭欲が「100万」なのだろう。なるほど・・・100万欲しいといったオサムは、3日に友達と二人でお台場に冒険小旅行に行き、なんと「ヒレステーキ」を食べたという。

「お年玉もらったし、何かうまいものが食いたかったなら、不二家で1500円のステーキ食ったんだ。あとライスとジュースも頼んでさ、いやぁ、豪華なランチだった。正月って感じだよなぁ」

満足そうな顔で、「メシ」ではなく「ランチ」の報告するオサム。アンタ、今年は無欲になるんじゃかなったんかいな?

まぁ、お年玉を、ゲームセンターで使うよりはマシだろう。彼らにとっては、保護者なしで、マックや、ファミレスではなく「レストラン」で食事をするということだけでも、大冒険だったようだ。

無欲を願うオサムの願いを、どうやら神様は聞き届けて下さらなかったようだ。今年も、金銭欲・食欲・そして好奇心という欲もバリバリ全開のオサム氏であります。

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2006年1月 2日 (月)

オサムのマンガ24

あけましておめでとうございます。オサムです。

今年初のマンガですね。
今回のネタは大掃除です。
忙しい中見てください。

オサムのマンガ24

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2005年12月24日 (土)

本番前のクリスマス

今日は、クリスマス・イブ。カズキもシンジも「早めに帰る」というので、早速準備開始。いやぁ・・・お肉とケーキは買ったけど、ちょっと頑張ってみました。

オサム:「今日のメインは何だ?」
ダーリン:「ケーキに決まってるだろ!」

そ、そんな言い方しなくってもさぁ・・・(-_-;)

本日のメニュ*********************

  • ポテトサラダ&蕎麦の実サラダ
  • 白菜とハムのクリームスープ
  • フライドチキン、人参のグラッセ・ピーマンときのこ炒め添え
  • パエリア・半熟卵添え
  • ポンヌフのクリスマスケーキ・紅茶
  • オレンジジュース
    トロピカーナ炭酸入り果汁100%ジュース
    スパークリングワイン

    クリックするとレシピの料理の写真が現れます

*******************************

 

「クリスマスっていやぁ、ロウソクだろ」

いやぁ、これじゃ、停電の夕飯だと思うんですが・・・かたくなに、電気を消してロウソクの炎にこだわるオサム氏・・・ま、最後の晩餐的と言えなくもないけど・・・

その他にも、オサムはパエリアの作り方を調べたり、グラスを冷やしたり、ケーキの皿を準備をしたり、かなり頑張ってくれました。

お兄ちゃんたちも早く帰ってくれたので、ケーキ入刀にも間に合い、さらに、シンジはとってもがんばった物理のテスト結果持参!!猫のプリンも参加!

みんなで迎えるクリスマスというのは、とってもいいものです。もちろん、素敵なディナーをホテルで食べるのも楽でいいけど、家で迎えるクリスマスというのも、ほのぼのとしてとってもいいものです。これが味わえるのは、「子供」がいるからだなぁと思います。子供たちがそれぞれ好きなものを、ひとつずつメニューに加えてはいるのですが、ふと思えば、私の母がしてくれていたような、クリスマスのメニューになっていました。きっと、母も朝から大変だったんだろうなぁ・・・大人にとっては、クリスマスも正月も、休みなんかじゃないけど、子供が喜ぶ顔が見たいから、一生懸命作ってくれていたんだろうなぁと、最近しみじみ思います。

何かしたくなる、食べさせてやりたくなる、あの気持ちはどこから沸いてくるんだろう・・・
自分でも、あのパワーの源が何だろうかと以前から思っていました。

それはきっと、子供たちの笑顔なんだと思います。

「ワ~!スゲー!!」

「うまい!!」

「キリスト教じゃないけど、キリストはありがたいね。クリスマスってやっぱいいよね」

朝からダーリンと二人で買い物行ったり、料理したりで大変だったけど、子供たちが喜んでくれると、とってもうれしいものです。そういう「喜び」は言葉では表せないし、経験しないと、想像もつかないと思います。きっと、この「喜び」は、私の脳にもアルファー波をたくさん出ているんじゃないかなぁ。だから、どんなに「しなきゃいけない仕事」がたまっていても、優先順位なんかそっちのけでしてしまう・・・そして、あとで顔に縦線が入り、また朝早く起きなきゃいけなくなるんだけど・・・(^^ゞ

オサム:「今日はイブで、明日が本番だろ!?明日こそはモンブランケーキ作ろうぜ!!」

え・・・(゜_゜)

私は、今日が本番のつもりで頑張ったんですけど・・・やっぱ、大人にもクリスマス欲しいですぅ・・・トホホ

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2005年12月16日 (金)

オサムのマンガ23

どうもお久です!
いやぁずっと休んでて申し訳ないっすね~

今回のネタの由来(?)は、14日に地理の授業で先生が

「千葉県は野菜生産額が全国第1位なのです。
えーですから、我々千葉県民は新鮮な野菜を食べているわけです。
新鮮な野菜とは虫が付いているものが良いのです。」
とコメントしていたのでこんなネタになったんすよ。

オチは見てからのお楽しみなんですが、飯中の方申しわけございません。

                         by オサム

オサムのマンガ23

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2005年12月15日 (木)

Mr.パティシエ

「ケーキ作ろうぜ!」

以前から、オサムに誘われていたのだが、小麦粉がなかったり卵が足りなかったり・・・で、なかなか作れなかった。この日は、「メシ用買出し」ではなく「ケーキ用買出し」をして万全なる体制で、オサム氏の帰りを待った。

「材料、そろっているでゴザル!」

「よし!じゃ、メシが炊けるまでに早速作ろう!晩飯食ってる間に焼けたら、今日はデザートがケーキだな!」

クラブから帰るなり、おやつも食べずに、早速、型に敷く紙を切りはじめるオサム。やる気マンマンである。

「えっと・・・半径18センチだから、円周は・・・」

アバウトでよいのだが、習った円周を計算しているようなので、そのままにしておく。料理は、かなり数学が必要だ。我が家は5人家族といってもたいてい7人分は作らねばならないので、なおのこと。オサムはいつも方程式を使って、「4人分材料」を「7人分」に計算しなおしてホットケーキやジュースの材料を求めている。

「卵4個か!すげー卵だらけだな。小麦粉100グラムに砂糖も100グラムか・・・かなり砂糖が入るなぁ、これじゃ、ホイップクリームはあまり甘くしちゃまずいな」

スポンジを焼く前から、すでにデコレーションの計算も行っている。

私は材料を図るだけで、卵白をあわ立てるのも、卵黄を泡立てるのもすべてオサムの仕事。

「なんで、にんじん色の卵黄が、あわ立てると白くなるのかなぁ」

「わかんないなぁ・・・今度、理科の先生に聞いてごらん。」

「不思議だよなぁ」

スポンジをオーブンにセットしてからようやく夕飯。食べていると甘いケーキのにおいがリビングいっぱいに広がってくる。

「どうかなぁ」

私もオサムも、お行儀悪く、食べながら何度も二人でオーブンをのぞいた。ダッシュで食べてダッシュで片付けると、早速ホイップクリームの準備。

泡立て機のけたたましい音が鳴り響くころに、ダーリンとカズキが帰宅。

cake3

「なんだなんだ?!」

「何かの記念日か?」

「ケーキ食いたい記念日だよ」

その後も、オサムはあわ立てたクリームを冷蔵庫に入れて、スポンジが冷めるまで、勉強開始。なんとすばらしい!!

「よし!盛り付けるぞ!」

勉強の休憩中に今度はデコレーション。てきぱき仕事をこなせて、ケーキも焼ける男性なんて、私も惚れてしまいそうだ。

どう盛り付けるか・・・何をどこにおくか・・・数学と理科の次は美術の時間。

しかし、ホイップクリームに不慣れなオサム氏、少々ひん曲がってしまったが、クリームの味と固さは上出来!!

「あとは紅茶だな」

いつものマグカップではなく、ケーキ用にお皿つきのカップを用意して、勉強していたカズキとダーリンを呼んだ。

「すげーなぁ」

二人とも感嘆の声。しかもおいしい!!

cake2cake

アダルトなココア風味のスポンジの間にはやさしい白桃。天使のようなクリームで包まれたケーキは口の中で夢のように溶けていきます。少量のココアクリームとカットしたチョコがアクセントとなってマス(^_^)

「うまい!」

カズキ兄ちゃんの言葉に

「そうか、うまいか」

と、満足げなオサム。なんだか、オヤジっぽい。もっと喜べばいいのに・・・

「作ると、作りながらもクリーム食えるし、買ったのより大きいからいいなぁ。今度は22センチの容器で作ろう」

かくして、18センチのケーキは一瞬にして無くなった・・・

9時すぎに帰宅したシンジ兄ちゃんも
「すげー!!ゲキウマだよ!!」

かなり感動。

「じゃ、その感想、オサムに伝えてよ」

と、私が言うと、

「うん、アイツが風呂から上がったら言うよ。マジうめぇ・・・すげぇな」

それを、待ちきれない私は、お風呂に入っているオサムに伝えた。

「マジ?ジンジ兄ちゃんが!!よっしゃー!!」

思わず湯船でガッツポーズ。ようやく中学生らしさが出た。ライバル心を燃やしてる兄たちは、オサムのことをめったに褒めない。私たちには
「数検も取ったのか。あいつはよく勉強してるよな。すげーな」
と言うのに、

「本人に言ってやってよ」

というと

「やだ!」

というのである。(-_-;)だから、なおのことオサムもうれしかったのだろう。

風呂から上がったオサムに

「オサム!まじ、うまかったよ。サンキュ」

と伝えてくれたシンジ。

「でも、オマエ、ヒマだよなぁ」

「そんなことないよ!部活して帰ってきて、すぐに作って、焼けてる間に勉強もしたんだよ!」

と私・・・

「へぇ・・・オマエ、いつからそんなすげーヤツになったんだ?」

兄の言葉には聞こえぬふりして、

「また、作ってやるよ」

ぬれた髪を拭いていたバスタオルの下で、私に向かって密かに「ニヤリ」としたオサム・・・

今日のパテシエ:オサムは超イケテル!!心の中で拍手した私でした・・・

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2005年12月13日 (火)

ブームはピンク!

先日、新しくできた銀座ユニクロに、仕事帰りにオサムと行ったときのこと・・・あそこにしかないものも沢山あり、オレンジやピンクの男の子用もあった。しかしオサムは

「え~・・・女みてぇじゃん」

と頑なに拒否。以前私が、シンジにピンクのベストと花柄のシャツを購入したときも、

「え!!」

と、驚き、それを「カッケー!」と言っていた兄の心理がまだ理解できていないオサムは未だ、女の着る色、男の着る色・・・とベビー服のセレクトしかしたがらない。

さらに、私としては、一番避けてほしい白を着たがる。汚れが目立つ白・・・しかし彼はかなりお気に入りの色のようで、靴や上着も白を着たがる。

ま、黒やグレー、茶よりはいいか・・・ということで、その場もまた、白とストライプのリバーシブルのフリースを購入。

さて、数日後、ダーリンの弟から「もう着ない」服がたくさん送られてきた。この弟はダーリンとは顔も性格もまったく違う。まるでカズキとシンジのような兄弟で、送られてきた服は、白地に赤い花柄のシャツや、ピンクにシルバーの文字が書いてあるTシャツ、ドクロマークの入った黒のトレーナーなど・・・

「オ、オレはいいや・・・あ、でもこの服が入ってたバックいいな。しっかりしてて、渋いじゃん!オレ、これもらうよ」

カズキは、なんと紺のゴルフバックが気に入ったようで、予備校にも持っていったりしている。

オサムにいたっては

「すげー趣味だよな・・・」

と唖然とするのみ。ところが、シンジが帰ってきたら・・・

「わーー!!えっ!オレがこれ全部もらっていいの?」

誰もいらないと言ったとはいえない(-_-;)

「やったー!!カッケーな!!このピンクのTシャツ、明日学校に来て行こう!」

満面の笑みで

「ねぇ、これどう? 茶のストライプのパンツにもあうかな」

など、夜の11時を過ぎているというのに、早速コーディネート大会がはじまった。彼が着ると、かなり似合う。

次の日の朝・・・早速着こなしているシンジが朝食を食べている姿を、オサムもカズキもじーっと見ていた。二人とも

「着れば、かなりカッケーかも・・・」

と、少々後悔の念が見受けられる。それを察したのか

「ふん!こういう個性的なものは"自分"ってもんを持ってる奴じゃねぇと、着こなせねぇんだよ。オサムなんか10年、はえーんだよ」

かなり得意顔。

さぁ、それからまたまた数日後・・・

「オレ、ネクタイ欲しいなぁ」
と言っていた、塾で高校生に教える講師のバイトをはじめたカズキが購入したネクタイとは!!

な、なんと、ピンク色のキティーちゃん柄!!

オサムは、
「女の柄じゃん・・・」

と冷めていたが

もともとキティー好きの私は

「それはいい!!絶対、女の子が何か言うよ!」

と、褒めまくり、

恥ずかしいけど、ミフィーちゃんやミッキー、キティーも大好きで、「よく見ればミフィー」のネクタイを持っているダーリンは大絶賛!

「それはいい!!お前も、ようやく人目を気にせず”自分がいい”と思ったものを買うようになったか!」

カズキはかなり喜んで

「オレ、ピンクが欲しかったんだよ。ピンクってさ、結構茶色にも紫にもグレーにも白にも合うじゃん。色がいいなーって思って手に取ったらキティーちゃんだったんだよ」

かなりコーディネートを彼なりに考えたらしい。

カズキ:「そっか、いい?」

ダーリン:「おお!いいぞ!それはいい!」

カズキ:「やったー!いいか。キティーってカワイイよね。ネクタイであるなんて知らなかったよ。カワイクてカッケーなんていいな。シンジにも貸してやろう。ユウジさんにも貸してやるよ」

シンジもかなり褒めまくり

「おぉ!オレにも貸してくれよ。入学式はそれがいいな」

なんて、受験もしていないうちから、大学の入学式のネクタイの決定をしている・・・もしかしたら、男性でもスヌーピーやキティーを「かわいいなぁ」と思っている人は多いのかもしれない。

次の日、塾のバイトの日でもないのに、朝からニコニコしてキティーネクタイを締めて予備校の準備をしていたカズキ。

「あれ?今日は帰りにバイトだったっけ?」

「ううん、明日だけど、せっかく買ったし、みんながいいって言うから、していくんだ!」

ボース頭が少々のびて、現在はキューピーさんのようにセットしているカズキ。ゴルフバックにキティーのネクタイをしめて新聞配達の達人、カブに乗りいざ出陣・・・

塾にもさっそく締めていったところ

「女子高生がさ、先生、それかわいいですね!って、言ってくれた!」

とニコニコ顔。

ふーむ・・・しかし、キティーのネクタイをしていると、彼女がいるように思われるかもしれない。だって、まさか、自分で買ったとか思われないだろう・・・ってことは、ますます、彼女ができにくくなるではないか!

しかし、ダーリンが言うように周囲に惑わされず、「自分がいいな」と思ったものを自信を持って持てるということは、すばらしい。兄たちの影響をうけて、オサムもピンクやキティーを「女のもの」という偏見を捨てて受け入れてくれる日がくることを願っている。

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2005年12月12日 (月)

気になる二人の行方

「アヤってさ、14歳なのに、ロンドンに一人で行ったんだぜ!それで、すぐにレストランで一人でローストビーフ食ってさぁ。生意気だよな。イギリスの肉、オレも食ってみてぇなぁ・・・」

「ふーん・・・」

「アヤはさ、マイクって男友達がいるのに、イギリスでビリーって奴にも声かけられて、なんと!土曜日に、バッキンガム宮殿に二人っきりで行く約束したんだぜ!二人ってことはさ、これは明かにデートだよな」

「で、それもアヤが誘ったの?」

「どっちだったっけなぁ・・・あ、それはビリーが誘ったんだ」

「やっぱり外国の男性は積極的だねぇ」

「でもさ、そんなすぐに、外国人の男にホイホイついていっていいのかなぁ。そんな軽い女が教科書の見本になっていいのかな」

そう、これは、現在英検4級の勉強をしている、オサムが使用している中学2年の英語のテキストのお話。

オサムは、自分と同級生のアヤという日本人の女の子と、イギリス人、ビリーの行方が気になって仕方がないらしい。Lesson5の教科書を見ると、新しい単語も文法もそっちのけ。思いっきり、「二人で」という字のところに、マーカーをし、さらに赤で囲いまでしている。彼にとってこの単元で一番重要なことは、「Shall」の使い方より、「二人の行方」なのだ。

「ほら、みてみろよ、最後はさ、”バッキンガム宮殿行きのバスが来たわ”ってアヤが言ってるのに、ビリーが、"We don't have to leave now."っていってさ、早く着きすぎるよって、アヤの手をとり、二人っきりで、ちょうどいい時間まで、どっかに行くんだよ!」

「え?!彼女の手をとり・・・なんて英語でなんて言うの?」

「いや、それは教科書にはないけどさ、きっとこの続きはそうだよな」

そこまで聞くと私だって、次が気になる。

「えーー!で、どうなるの?」

「それがだなぁ・・・」

軽い女アヤと、アヤをピカデリー広場でナンパしたビリーの危険なその後は・・・期待に胸を膨らませて次のページを開くと、Lesson6からはいきなり「五体不満足の乙武君」の話になっているのだ(-_-;)

BY THE WAY にもほどがある・・・

その後、教科書をめくれども、アヤのイギリスでのその後はようと知れず、危ない場面はすべてカット、いきなりLessonn10あたりで日本に帰国して優等生ぶりを発揮するところから始まる。

アヤはおそらく、Lessonn5から10までの間、かなりロンドンで「イケイケ女」していたのではあるまいか?きっとR15指定の日々を送っていたのだ!だから、いきなり「乙武くん」なのではないのか?

ビリーは、アヤに振られたのか?それとも、ビリーとも遠距離恋愛をしつつ日本ではマイクや亮という男友達とヨロシクやっているのか・・・

アヤがこの先、ビリーと恋に落ちて、「イギリスと日本」文化の違いに呆然とするとか、マイクと三角関係になって流暢なウソを英語で語るとか、そういう展開になれば、おそらくもっと、英語の勉強も面白くなるだろうに・・・ずっと1年生から3年生の英語の教科書にはアヤが登場し、ロンドンから帰国したアヤが、恋に悩み、受験に悩む・・・そんな物語はどうだろうか?

英語の上達は、英語を話す人と恋することだと山田詠美さんも言っていた。

英語の恋物語。思春期の子供たちが思わずページをめくりたくなるような、そんな教科書にはならないものか?

源氏物語だって、相当な「恋愛もの」なんだから、英語の教科書だって、いいんじゃないのかなぁ・・・と思った。「イケイケ女、アヤ」のおかげで、Lesson5までは、かなりオサムが積極的に勉強していたことは間違いない。

オサムには
「気になる二人のその後を英語で作ってみたら?」
と言ったのだが、さてどうなることやら・・・この後も、モチベーションが維持されることを祈るのみである。

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私のハリー

「人は、困難に陥ったとき、二つの選択をせねばならない。正しい道か、楽な道かじゃ」

これは映画、ハリーポッター 炎のゴブレットで、見事困難を乗り越えて魔法選手権で優勝し、悪と戦っかったハリーに校長先生が言った言葉だ。

映画を見ている間ずっと、ハリーとオサムの姿が重なり、ハートも目もウルウルしていたのに、その言葉を聞いて、私は自分のおかれた環境が重なり、ウルウルが洪水になってしまった。

ラストのタイトルバックは、おそらく私のような人間が、腫れた目のまま会場を後にしなくてよいために、長々とあるのではないだろうか?

オサムとハリーは年齢が1つしか違わない。ハリーは、いつも純真で、友達や先生を疑わない。仲間はずれにされたり、しいたげられても、泣き寝入りもしないし、やり返しもしない。じっと困難に冷静に立ち向かい、時が過ぎるのを待っている。

そういうところがとても、オサムとよく似ている。決して家でも、クラスの中でもシンジのように目立つ存在じゃないし、カズキのように珍種でもないが、家でも、みんなの緩和剤になっているし、学校の「ジャイアン」的な友達すら、何かあるとオサムに電話をかけてくる。

ハリーは、魔法の杖を使って、言った呪文が現実となる。その魔法は、友達を助けたり、周りの人たちを元気にする。オサムもそうだ。

「よっし!明日はケーキを作ろう!」

そんな彼の一言で私もウキウキしてくるし、まるでおいしいケーキができた気分になってくる。

オサムはいつも私に魔法をかける。

「大丈夫だよ!OK!」

いっしょにいると、何でもできるような気分になってくる。どうして、あんなに純真で、ひたむきで、みんなに幸せを与えることができるのだろう。オサムが私のハリーのように、どの家庭にもキュートなハリーがいるんじゃないだろうか。私たちは、ハリーの魔法で、困難にも立ち向かって成長することができている。

誰だって、魔法使いといっしょにいたら、ウキウキするもん。ホントはね、毎晩、「早く寝なさい!」って言ってるけど、毎日が大晦日だったらいいのになって思ってるよ。そうしたら、夜遅くまでいろいろおしゃべりしたり、ケーキ作ったり、ピアノ弾いたりできるから・・・

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2005年12月10日 (土)

既婚者のメリット

「まだ、子供を作る自身ないです・・・カミサンは、年齢的なものもあるから子供生みたいって言うけど。働くって大変ですねぇ」

これは、おなじ職場の結婚1年目の33歳男性のため息である。彼は、9歳年上の女性と結婚した。今は働きながら、大学に通いMBAを目指している。奥様はきれいな方で、とても40代には見えない。イラストレータとしてバリバリ働いていたらしいが、現在は、仕事を減らし、主婦業に専念しているという。それと同じようなことを以前も30代の男性から聞いたことがある。

「結婚して精神的に安定したし、子供も欲しいけど、怖いなぁ」

特に、仕事に対して独立したいというような夢を持っている男性は、「子供にかかる費用」を考えるとどうしても、躊躇するらしい。まじめで論理的に考えるから、リスクを考えると子供を作れなくなるのだろう。

しかし、彼らは結婚してよかったと口をそろえて言う。理由は

「仕事に専念できる」

仕事をしながら、結婚相手も探す生活が終わると、職場で女性を意識しなくてよくなった。というのだ。いつかしたい、しなければ・・・と思っていた仕事が片付いた。これで煩わされることはない。そんな感じだ。周囲を見ると、男性の場合、仕事ができる人ほど結婚は早いような気がする。それは彼らも思っているらしく、

「同窓会に行っても、ボクを入れて2人だけなんですよ・・・できる奴から結婚するから、結構あせりますよ」

一緒に出張に行った、上位校出身の30代前半の男性が帰りの新幹線の中でつぶやいた。仕事もはできるし、外見もソコソコ。性格だって良い。恋人向けという感じはしないが、まさしく結婚向けの感じなのに・・・

「仕事が忙しかったってのもあるけど・・・どうして結婚までいかないのかなぁ」

「一人暮らししたことないでしょ?」

「なんでわかるんですか?」

「なんとなく・・・きっとあと足りないのはそれやね」

「そっか・・・でもなぁ・・・」

同世代の女性は「ま、いい人がいたらしてもいいけど、無理してしなくてもいい」という感じだが、意外と私の周囲の20代後半から30代の男性は、「結婚願望」が高い。

男性にとっては、仕事上での結婚のメリットはかなり高いのかもしれない。

では、女性はどうか?

私は、仕事上では、結婚してよかったことのほうが多い。男性から「ぶっちゃけトーク」で話されることも多くなったし、それに・・・考えてみると、「メシ」に誘われることも多くなったかもしれない。彼らにとってみれば、既婚者女性なら、周囲の目を気にすることなく、誘えるというのもあるだろう。仕事の面でも、「既婚者女性」との仕事は「女性として意識」しなくてよいぶん、「仕事に集中できる」らしい。女として見られないことは、チト悲しいが、仕事がスムーズに運ぶのであれば、まぁ、ヨシとしよう。

もちろん、同姓の友達といっしょにいても癒されるが、年下の男性と一緒にいると、元気になれるような気がする。ダーリンのパワーを、「ほっこり酸素」だとすると、彼らからもらえるのは「速攻性ビタミンサプリ」のような感じである。彼らは、私が既婚者+年上だから構える必要もないし、こちらも妙な気を使わなくてよいので、もらえるパワーを100%吸収できる。

おそらく、森光子さんは、毎日がこうなんだろうなぁ・・・

若い男性と同じ空間を共有することによって、もしかしたら血液のヘモグロビンあたりもスキップしているのではなかろうか?

男性の素を垣間見れて、ヘモグロビンスキッップ・・・これは、既婚者女性の特権かもしれない。

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2005年12月 9日 (金)

あのころに帰りたい

「今が一番幸せ。若いころに戻りたいとか、思わんなぁ」
ナイスミドルをとっくに過ぎた、ロマンスグレーの人生の先輩がそうつぶやくと、非常に重みを感じる。あぁ、だからこの人は、こんなに「幸せな笑顔」でいられるのだ・・・と。

「若いころには若いときにしか、できひんことがある。せやけど、今は今しかでけんことがある。それプラス、今やからでけることがある。ということは、幸せ2倍やろ?」

なるほど・・・いろいろと仕事上でも教えていただいている先生でもあるオジサマに

「もちろん、リカちゃんも、今が一番幸せやろ?」

そう言われて私は、一瞬固まった。

「もちろん!」

と、即答できなかった。

「今やないんか?」

これはみんなに言われることだが、どうやら、私は「ストレスなし、悩みなし、HAPPY人生満喫!したいことし放題!」に見えるらしい・・・その先生からも同じようなことを言われ、多少酔っ払っていたこともあり、心が、スッピンモードになっていた私は、少々せつなくなった。

「ほんなら、いつが一番楽しかった?」

さらに聞かれ、私の海馬は、猛烈なスピードで巻き戻しを始めた。

新婚時代、20代、高校時代、中学時代・・・戻せど戻せど、止まらない。ようやくストップした場所が、なんと「小学校1年」の時であった。

「え!小学生の、しかも1年のとき?そんなこと、ボクはもう、忘れてるわ」

私が、そんな遥か昔のことをカラー映像で鮮明に覚えているのは、はやり「幸せ」だったからだろう。人は、不幸な記憶は脳が抹消しようと懸命に操作するらしい。消そうと思っても消せないから、バランスがとれなくなってくるのだ。そして心の病になったり分裂症状になったりするのではないかと素人ながら思っている。

そのころの、私は、外で遊ぶのも大好きで、好きな男の子もいた。担任の先生はサッカークラブのかっこいい先生で、クラスもとても団結していた。

夏休みは、プールから帰ってきて、昼寝のときに雲の流れを見るのが大好きだった。昼寝が終わると、毎日好きな本を読み、感じたことをそのまま感想文として書いていた。本を読むことも書くことも好きだった。好きなことだけしていても褒められた。

一人っ子だった私は、母が仕事から帰ってくる時間になると、何度もマンションの窓から電車を眺め、母の姿が遠くに見えると、コールコーヒーを作って待っていた。インスタントコーヒーにお湯を少々入れて、牛乳を入れただけの、それを、帰ってきてから「おいしい」と飲んでくれる母を見ていると、なんだかすごく役に立っている気持ちになって、とても幸せを感じた。

コーヒーを飲んでいるときは、私のそばにいてくれる。私の話を聞いてくれる。そんな思いもあった。

しかし、小学校3年からの記憶は、ほとんどグレーで思い出せない。父の転勤のたびに、転校していた私は、小学生の高学年も中学生のときも、大阪弁という当時メジャーではないハンディを抱えながら、周囲に溶け込むのに必死だったことしか覚えていない。しかも、それが「中学3年の6月」だったりするのだから、なおのことである。

こんな体験をした結果、本来の「地道にこつこつ内向型」の星の下に生まれた素質とは、うらはらに、周囲には「ストレスって言葉自体が存在しない人間」、「やりたい放題明るい人間」に見えるという二極化した人格が形成されたのだろう。

なんてことを、思いつつ、あぁ、人に話すことで自分自身に気づくものだなぁと、実感。やはり、気の許せる年上の人と話していると、自分も知らない自分が顔を出す。私は、自分が何をしたかったのかすら忘れていた。

いまさら「したいこと」「やりがい」なんて聞かれても困る・・・とか「やりたいことなんてないよ・・・」という人たちの気持ちが多少わかったような気がした。

しなければならないことが、たくさんあり、それを日々こなしていくうちに、したい事など姥捨て山に捨て去り、忘れようとしていたのかもしれない。

そのことを、私の憧れるカウンセラーの同僚に話したところ、

「ここが幸せっていう振り返った中に、幸せを感じることができるヒントがあるんだよ」

そう教えてくれた。そのときが、一番「自分が好きな自分」なのだと思う。おそら私は、「本を読む」ことが好きなのだろう。そして、しなければならないことではなく、したいことをして、しかも褒められていた。その充実感が忘れられないのだろう。

今が不幸せというわけではないが、「幸せ」かと聞かれたら「わかりません」としかいえない。したいことは何ですか?と聞かれても、「したいこと・・・希望なら家族の健康・・・」となるだろう。

「今が一番幸せ。戻りたいとは思わない」と素敵な笑顔で即答できる人は、とても輝いている。そう思いつつ、ハッと気づいた。

幸せは、なるものではなく感じるものだ。

きっと、小学校1,2年のころには、自分の心に満足を感じる余裕があった。でも、それ以降は、感じる時間を「悩む」時間に割いていた。

それだけのことだ。

「幸せです」といえるようになるには、まず「幸せ」をしみじみ感じることができる時間と心のゆとりが大切なんだと、改めて感じた。

時間と心のゆとり・・・そう考えている端から、洗濯機が「完了!」とばかりに「ピー!」となり、圧力鍋をセットしたタイマーが「できたでぇ!」と叫んでいる。

う~ん。生きるってそんなもんだ。古代、クロマニョン人の女性だって、洗濯機にせかされることはなかったかもしれないが、それなりに、食については追われていただろう。それとも、青い空を見上げて「幸せ」について「人類の今後」について、獲物が焼けるまで、考えることもあったのだろうか?

幸せについて、しみじみできなくても、幸せって言葉を考える時間を持てただけでも、「小学生」のころの幸せに、ちょっと近づけたのかもしれない・・・

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2005年12月 8日 (木)

異文化コミュニケーション

一度も東京から引越しをしたことのない友人、おいしんぼ会のメンバーであるユキちゃんが、神戸にいる彼氏と遠距離恋愛をしている。結婚を前に、一度神戸に住んでみると言う意見を聞いて、みんな

「そうだよ、それがいいよ。初めてのところなんだし、一緒に暮らしてみないと分からないことも沢山あるからねぇ」

と、他の友達3人みな賛成。

「でも、ユキちゃん、全く初めてのところに行くの、勇気あるよねぇ」

愛のなせるワザだ・・・と思いきや、

「実は、結婚した友達が近くに住んでるの。でないと、怖くてそん勇気のあることできないよぉ。リカさんなんか、すごいよねぇ」

そう、私は右も左も分からず、関西から関東へやってきた。

「大変だった?」

「だね・・・」

関東と関西では、おそらく、フランスとイタリアぐらい言葉も文化も違う。

「何で一番困った?」

「食べ物」

だいたい、「たぬきそば」を頼んだときに、テンカスしか入っていなかった日にゃぁ、ホンマにタヌキにだまされた!と思った。テンカスなど、大阪のうどんやでは、串カツのキャベツ同様、「どうぞお好きなだけ」で机に置いてあるものなのだ。

「あのぉ・・・たぬきのいたずらで、おあげさん、のうなったんでしょうか?」

と、店の人に聞いたが、そんなシャレが通じることもなく、

「お客さん、たぬきそばを頼まれましたよね!これがタヌキです!」
と、有無を言わせぬ、きつ~い確認の言葉で、諭されて終わった(-_-;)

おそらく、関西人なら「徳川のタヌキオヤジが、つまみ食いでもしたんとちゃいますかぁ」
ぐらいのシャレで返してくれるだろう。

関西には「たぬきそば」「きつねうどん」とあり、どちらもオアゲさんがのっている。ベースが「うどん」か「そば」かで、キツネに化けたりタヌキに化けたりするのだ。要するに「たぬきうどん」というものは存在しない。

私の大好きな厚焼きタマゴも、全く味が違う。私は京都の田中や三木さんの「ダシ」味のものしか知らなかったので、東京の有名といわれる厚焼きタマゴを食べたときに絶句した。甘すぎる・・・濃すぎる・・・これは、駅弁のタマゴだ・・・そう思ったら

「これは"厚焼きタマゴ”ですからね、お客さん、”だしまき”ではありませんから」

とこれまた、パシリと言われておわり・・・寿司屋にいっても、「たまご」は注文しなくなった。

売っている服も違う。同じブランドでも、関西でしか置いていない色があるときいて驚いた。私は、赤や黄色やコバルトブルーのスーツを平気できていたし、真っ赤なコートも持っている。しかし、一度仕事場に来て言ったら

「真っ赤なコートなんて、随分と勇気がおありねぇ」
横目はきらりと、口だけ笑った笑顔で言われたこともある。

ただでさえ、明るい色が好きだった私なのに、この5年足らずで着る服の色も、随分と変わり、たまに、大阪に帰ると、周囲から

「どないしたん?落穂ひろいみたいやなぁ」とか「喪中か?」

と、笑われる(-_-;)

仕事においても、

「なんぼ?」

から単刀直入に入る関西と違い、関東では金銭は最後の交渉となる。お金のことをとやかくいうのは「はしたない」らしい・・・だから派遣会社なども、

「ご予定いかがですか?こういった仕事で・・・あ、ご興味おありですか」

と四面楚歌にしておいて

「実は時給は○○なんですけど・・・」

と、希望より低い金額を提示してくる。全くもって大阪夏の陣で大阪城の堀をうめた「徳川家康的」である。

関西は、

「他人と違うもの、目立つもの、いいもの、安いもの、」

これが人に自慢できるものだけど、関東は

「みんなが持っているもの、他と調和がとれるもの、品質もお値段も良いもの」

このあたりが、ポイントのような気がする。

そんなウンチクをユキちゃんにたれ、

「とにかく、ユキちゃんもおそらく大阪に行ったら私とおなじようなカルチャーショックを受けるだろうけど、まだ神戸だから大丈夫ちゃう?」

「そっかなぁ・・・でもリカさん知ってるから大丈夫だよ!きっと!」

笑顔で言ってくれたユキちゃん。どうやら私で随分関西免疫をつけた!と自負しているようだ。

私も、関東に越してきてからは、しばらく関東アレルギーだった。面と向かって「関西弁で講習はしないでください」と言われたこともあるし、「関西人は大嫌い」「関西弁だとウソに聞こえる」と言われたこともある。何を隠そう、我がダーリンも「関西人大嫌い人間」だったのだ。理由は、初めて知った関西人がとんでもないイヤな上司だったから、それでアレルギーになっていたのだ。しかし、今では、関西弁を「かわいい」とまで言ってくれる。

私は関東に来て、最初に友達となった、ユキちゃんたちに救われた。関東にだっていいところはたくさんあるし、地方から出てきて住んでいる人だって、シャイだけど、ホントは、かわいらしいところがたくさんあるし、本当の江戸っ子は、関西人気質と似通ったものを持っているように思う。

異文化に溶け込むには、奥深くまで知る必要がある。そうすれば何らかの、良いところはあるものだ。だって、それで何十年と生活している人がいるのだから・・・その国の人たちのことを「間違っている」とか「嫌いだ」というだけの人に限って、限られた部分しか知らないものだ。自分に合うか合わないかというだけで、間違っているとか嫌いだという言葉で表現するのはおかしいような気がする・・・関東人と関西人が仲良くできるように、アメリカとイラクもどうにかならんもんやろか?

きっと、どちらかに「しゃれっ気」があれば、違ったのかもしれへんなぁ。お笑いで、がんも治るんやから、戦争っていう地球のがんもなおりませんかねぇ、吉本はん。

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2005年12月 5日 (月)

若いってすばらしい

「キャー!クソきれい!」
「バリうまそ~」

かなり清楚な女子大学4年生のアルバイト3人と上司と同僚、総勢7人で、イベント終了後、横浜から中華街へと夜、車で繰り出したときのこと・・・

「お前ら!なんて言葉遣いだ!うんこきれいって言ってんのと、同じじゃねぇか」

TOYOTAのマイワゴンを運転していた40代の上司は、呆れ顔。

「だって~・・・」

その中の一人は内定者だったこともあり、助手席のイケメン30代も、

「そんなんで、よく内定出たよなぁ」

と、後部席ではしゃぐギャルに、トホホ状態。

「するときゃしますよ!面接ではちゃんと話しましたもん」

「じゃあ、これからずっときちんと話せ!」

「え~ウザー」

「オマエら、彼氏いないだろう」

「あ、それってセクハラ!」

「なんだよ!セクハラセクハラっていうやつに限って、彼氏もいないんだよ。だいたいそんな言葉使うようじゃ、恋なんかできねぇよ」

「私はいるも~ん。えっちゃんはいないけど」

「うっさい!」

それなりの大学に行っていて、それなりの企業に内定が出ていて、それなりにカワイイ彼女たちなのに、なんともすごい言葉遣いである。カズキやシンジと変わらない(-_-;)私と、独身女性の私の同僚も、「私たちはあそこまでじゃなかったよなぁ・・・」と、車内で顔を見合わせた。

それでも、かわいいところはあるのだ。

「どこに行くんですか?」

萬珍樓點心舗

「わーい!!」

私も思わずギャルの仲間入り。

「え!りかさん、そこってすごいんっすか?」

「わたしゃ、正月&自分の誕生日の1月に年に一度、いける場所なんだ(^_^;)」

「きゃー!超ラッキー!!」

店についても彼女達は、クリスマスツリーの前でポーズをとり、

「女子十二楽坊だ!中国の三味線だ!」

と、中国の曲を演奏している人たちを片っ端から携帯でパシャパシャ。コース内容を見てまた歓声というか奇声をあげる。

「わー!フカヒレスープだって!フカヒレ風味じゃないよ!」

「わ、あわびの春巻!あわびって、山でとれるやつ?」

それはワラビだ(-_-;)

「社会人になったら、こんなご馳走が食べれるんだぁ。就職決まってよかったぁ」

お店の人が料理を運んでくるたびに「キャー!!」、蓋があけられると、目を瞑ってセイロからの湯気を思いっきり深呼吸。食べる前には必ず携帯で写真を撮る。今晩ブログに書いて友達に自慢するのだという。

思いっきり感動を表現するその姿に、上司も

「点心コースで、こんなに喜ぶなんて思わなかった」

と、奇声に顔は縦線になりながらも、まんざらでもない様子。私も、なんだか彼女達がかわいらしくてたまらない。思わず、余ったフカヒレスープは彼女たちに注いでしまう。

「え~!いいんですかぁ」

「○○さん、いいですよねぇ」

私が一応上司に了解を得ると

「うん、沢山食え、飲み物は好きなものを飲め!めずらしい酒がたくさんあるぞ!桂花陳酒はどうだ?デザートも好きなものを追加しろ!」

と、太っ腹。

「ムチャムチャうまいですぅ~しあわせ~。バーミヤンよりぜんぜんおいしいですッ!」

それでは、中国4千年の歴史が怒るぞ!オイ・・・(-_-;)

わが息子たちも、かなり素直に表現するほうだと思っていたが、やはり女3人の表現力からすると足元にも及ばない。見ているこっちまで楽しくなってしまい、らんぼうな言葉遣いも、かわいいものだと思えてくる。若いということだけで、なんでも許せてしまう。完全にオヤジ化している私と上司・・・

大阪弁の伝授をして欲しいと話しながら歩いていた流れで、彼女達の真ん中に座ることになってしまった私は、久々に歳を忘れてワイワイ騒いだ。

「ねぇ、バイクで、新聞配達と同じカブに乗ってる彼氏って信じられる?」

騒ぎながらも、私はカズキのことが心配で、いろいろと今時のモテ男の条件をリサーチ。

「しぶい!自分ってもんを持ってる!」

などなど、信じられないぐらい評判はよい。純情ぐらいが良いらしい。一番大切なのは清潔感。髪は、短く金色は不可。半ケツパンツルックは尚不可。

「あとね、格好つけて偉そうに話す人。ハタチソコソコなのに、そんな女も金も知ってるわけないじゃん」

ふーむ、カズキはハンケツルックをなおせば、ばら色の大学生活も夢ではないということか・・・

「ちょっとオシャレなシャツに明るい色のベストで、メガネとかいいよね」

それってヨンさまやんか・・・結局、女性の好みというのは老いも若きも同じなのか?そういう意味では、シンジはかなりいい線いってる。私がプレゼントした服も、アタリだったのかもしれない(^_-)-☆

「若いっていいねぇ」
「ホント、かわいいねぇ。戻りたいなぁ」
帰りの電車。彼女達がいなくなると、まるで夏祭りと台風が過ぎ去ったあとのようだ。同じ30代後半の独人女性と二人、電車に揺られながら、

「いやぁ・・・私たちのころってバブリーだったから、もっとすれてたよねぇ」

「そうだよね・・・年上のオトコに対しても打算的だったなぁ・・・中華ぐらいじゃ、フンって感じだったような気がする・・・カワイクないよねぇ」

「もし若いころに戻れても、私たちじゃ、ダメってことか・・・」

「じゃ、私たちって、一生かわいくない女・・・!?」

せめて、カワイイばあちゃんになれるよう努力しようと、二人で思ったのでありました。

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2005年12月 4日 (日)

わすれんぼ

オサムは、楽譜が読めない。一生懸命CDを聴くか、私が弾いた音をとってピアノの練習をしている。絶対音感を持っているからできるワザだが、本人は、どうやらその自覚はないようで、しかしピアノは好きらしく、勉強は言わないとしないが、ピアノは言わなくてもヒマがあれば根気よく練習している。

最初に弾いたのが、猫ふんじゃった。それからが、無謀にも、エリーゼのために、トルコ行進曲、モーツァルトのきらきら星・・・ハノンも、バイエルもせずに、いきなりこれはありかよ?とも思うが、サラリーマンが弾きたい曲だけ弾けるようになればいいというのと同じだと思って、したいようにやらせている。

だんだん私が教えられる範囲に追いついてきてしまった。

「英雄のポロネーズが弾きたい」

「・・・(-_-;)」

かなりヤバイ。それは私も最後まで弾けない。仕方がないので、夜、シンジが帰ってきて風呂に入っている間、電子ピアノのヘッドホンで、夜練を開始。

加えて、英単語もだんだんヤバくなってきた。

「なんで、昨日言ったことをわすれるんだよ!蒸気機関車だよ!英語でなんていうんだった?」

「蒸気はスチーム・・・で・・・機関車は・・・だいたい蒸気機関車なんて、今は走ってないやん。トレインと、メトロだけやん!」

うぅ・・・大阪弁の単語は忘れないのになぜ、英語の単語は忘れるのか・・・学生時代に勉強したはずなのになぁ・・・このさい、もう一度オサムと一緒に英検2級にチャレンジするか・・・
仕事では他人に「仕事で英語が上級ってのは、TOEIC800以上は欲しいですよね・・・」なんて言ってるが、私は全く英語はダメ。海外旅行は、すべて象形文字で乗り切っている。笑顔と度胸と、絵文字があれば旅行は不自由しないのだ。

英語もあやういが、理科など、ヤバイどころかほとんど忘れている。

「ガスバーナーの使い方だぁ?いまどきは、スイッチ!電気の時代なんとちゃうの?」

「習っただろうが。定番の問題だっていってたよ」

シュン・・・

その代わり、光源氏の浮かれた恋物語や、淀君と石田光成と豊臣秀吉の怪しい三角関係などは、よく覚えている。ワイドショーネタはなぜか忘れない。

生きていくうえで、必要でないことは、忘れないから心配しなくてよい。年を取ったら昔のことを良く覚えているのは、その人の生きる原動力となっているからだ・・・と物の本にあったが、私の生きる原動力ってワイドショー的な色恋だけなのか?

少なくとも、シンジが大好きな球の定義であるとか、ダーリンが大好きな電気電流などの高尚なものでないことは確かである。

あ、あと、料理の仕方も忘れないなぁ・・・

 色恋ネタと食関係のみなんて、かなり悲しいので、最近、英単語や、ピアノなど密かな夜練をすることが多くなった。でも、結局、覚えたハシから忘れていくんだろうなぁ。

いろいろ、忘れていくが、最後まで「ダーリンを愛していた」ってことは忘れずにいたい。色恋話だから、意識しなくても大丈夫かな(^_^;)

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2005年12月 3日 (土)

良きライバル

「オサム!テストどうだった?」

中間試験が終わったオサムに、帰るなりカズキが聞く。

「ん?まぁまぁだ」

オサムの机の前には、兄カズキ伝授の、テスト結果表がある。

年4回のテストの目標点、結果、以前と比べてどうだったか・・・等が分かる表を作れ!と最初のテストの後に教わったからである。(クリックすると大きくなります)

test2

「お!国語、前より下がってるじゃねぇか!」
「でも、1点だけだよ」
「ハハハ!1点でも10点でも下がったもんは同じだよ」

正直もんのカズキは、オサムが頑張ると
「ちきしょう!上がったのか!」

下がると
「ハハハ!ま、上がればみんな油断して次は下がるんだよ」
と、ライバル意識を丸出しにする。

その一方で

「オマエ、そんなんでどうするんだ!分からないならオレに聞け!」

兄としての、心配も多少ある。

兄弟で年が違うとはいえ、テストについては、カズキ、シンジ、オサムの心底で、激しいライバルバトルが繰り広げられていることは、はたから見ていて良く分かる。オサムが頑張るとすぐに
「オレは、数学で100取ったことある」

だの

「中学生の勉強なんて簡単なんだよ!中学のとき出来ても、高校になってできるとはかぎらねぇ」

兄2人のコメントは、オサムのテストができても、できなくても辛口である。

「おい!理科は簡単だって言ってたのに、なんでこんな間違いしてるんだよ!ここがなけりゃ、お前100じゃんか」

理科のチョイミスを見つけたカズキ、

「見直ししたのか?」

「いや・・・」

そりゃそうだろう・・・問題用紙には、兄カズキに勝るとも劣らないマンガ絵が描かれている。

「時間あっただろうが」

「あぁ・・」

「じゃぁ、なんで見直ししねぇんだよ!」

古典のテストにマンガ描いてるヤツに言われたくねぇよ」

「あぁ、あの古典な、あれは、自信なかったんだよ。オレは自身あったら絶対見直す。見直すときは、解答裏返して、もう一回、解くんだ。100点が取れる機会なんてそうあるもんじゃねぇんだから、取れそうだったら、最後まで何度だって見直すぞ」

そうなんだ・・・

「ばっかだなぁ。せっかく100点が取れたかもしれねぇのに。もうそんなチャンスこねぇぞ」

その問題とは、小テストの問題とほぼ同じで、解答だけが逆だった・・というものだった。オサムは、「分かった!」と思い、小テストと同じ解答を書いてしまったのである。

「バカたれ!小テストと全く同じ問題なんか、先生が出すわけねぇじゃねぇか。世の中そんな甘くねぇんだよ。絶対ひねって出してくる。なんで、そんなことが分からねぇんだ!同じ問題が出たときこそ、気をつけろ」

今度はシンジに怒られるオサム・・・

「悔しくねぇのか!」

決して結果は悪くなかったのに、なんだか今回のテストは、みんなに怒られている。怒っているけど、ホントは悔しいのだ。

もっといい結果がでたのに!という悔しさ。そう、みんなオサムが頑張っていることは認めている。だからこそ悔しいのだ。

兄弟の中で一番になりたいという気持ち。そして頑張っている弟を思う気持ち・・・成長する新入社員を指導する先輩の心境といったところだろうか?

ということで、良き先輩が叱ってくれるので私は、「よくがんばったじゃないの!」と言うだけにいたしました(^_^;)

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2005年12月 2日 (金)

幸せのかたち

かれこれ、5年のつきあいになる「おいしんぼ会」。2ヶ月から3ヶ月に一度、年下の彼女達と食事をするのを、私は本当に楽しみにしている。年下といっても、私よりもみんなよっぽどしっかりしていて、頼もしい。そして、ステップファミリーになってからは、毎日100%自分の時間である彼女達の暮らしぶりが、私はうらやましくもあった。

けれど・・

「布団カバーは花柄じゃなくてせめてストライプ」
「宅急便屋以外は絶対に玄関をあけない」
「着るものは外に干さない」
「夜帰ったあと、癒し系グッズに話しかける」

東京で暮らす、OLの彼女たちが、こんなに気を使って暮らしているとは知らなかった。私も一人暮らしの経験はあるが、大阪の下町だったこともあり、これほど気を使うことはなかった。

それにひきかえ、何と私は、かなりゆるい生活を送っていることだろう。訪問者には、息子たちが出てくれるし、ダーリンがいない日の戸締りはカズキがしてくれるし、夜中に地震が起これば、シンジがまず起きて、大丈夫か!と声をかけてくれる。夜、家に帰れば、リビングには必ず誰かがいて

「おかえり」

という声が返ってくる。イヤなことも、うれしかったことも、聞いてくれる相手がいる。

それとひきかえに、自分の時間はほとんどなくなったといっても過言ではない。そして、若いころの「夢」が何であったかも忘れ、毎日をこなしていくだけで精一杯になってしまった。

「お母さんの夢ってなんだったの?」
「昔は写真家になることだったのよ」
「じゃぁ、今は?」
「リカとお父さんと、お母さん、みんなが健康で暮らしていけたらそれでいいよ」

母の言葉に、それって夢っていうの?そう思っていた。でも、その言葉の意味が、今は分かる。家族が無事に「ただいま」と帰ってくることは、当たり前のことではなく、ありがたいことなのだ。

いいんだか悪いんだかわからないが

「あぁ、家族でこうして笑えるってのもオツなもんだよなぁ。今日もみんなが無事に帰ってきてよかったよかった」

なんて思ってしまうと、将来の夢とか5年後のビジョンなんてもんが、吹っ飛んでしまい、そのために、家族と会話をする夜の時間を割いてまで努力をすることが「なんだかなぁ」状態になってしまいがち・・・

家庭を持っても、仕事の上で向上心を持ち続けることって、案外難しいのかも。それとも、もうしばらくすると
「私の人生っていったいなんだったんだろう・・・」
と、熟年離婚の松坂慶子状態になるのかなぁ。

ダーリンがときどき

「オレは、ビール飲んで、リカと穏やかにぼんやり海でも見て、老後が暮らせたらそれでいい」

って言うけど、それも分かるような気がする。

自分の時間を謳歌する時間のある人生か、なんだかアクセクしつつも「生きてるだけでまるもうけ」を実感する人生か、経済に貢献し、巨万の富を築くか、畑を耕しながら、体に良いものを自ら作りながら暮らすか、どれをとっても、結局のところ、幸せと大変さはついてくる。

「人は、その人の持っているもので決まるのではなく、その人が選択することで、決定づけられていく」とは、ハリーポッターの通う校長先生の言葉だが、まさしくその通りだと思った。

どんな選択がいいとか悪いとか、幸せとか不幸せとはいう訳ではなく、日々暮らしていく中での選択が、その人を作っていく。迷いながら色んな選択をして生きていた私は、20代の前半を思い返せば、本人もびっくりするほどの、ゆるゆるの人格ができつつある・・・

ま、それもえぇけど、日々の選択を多少変え、「風呂上りのビール」にも幸せを感じながらも、若いころの夢をもう一度、念頭に置き、違った幸せも描けるように、バランスをとっていけるようにしたいと感じている。

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2005年11月28日 (月)

宝の山

「1本50円!」この言葉に、キラリと目が光り、必殺仕事人よろしく、ノック式ボールペンを片手に

「やってやろうじゃねぇか!」

チャララーン♪

不適な笑みを浮かべたオサム氏、登場!!

実は、最近白髪が突然(そう感じるだけだろうか?)出てくるようになり、先日もこともあろうに昼休み、トイレで化粧直しをしているときに、1本頂上付近で白髪を発見し、格闘すること10分。
結局、休み時間が終わってしまった(-_-;)そして、成果物は無し・・・

なぜ、白髪はある日突然出てくるのか?

白髪が伸びるなんてウソだ!だって、いつも「昨日までなかった」ところで発見する。一夜にして黒から白に変わっている。

私の頭皮は、毎日プチ浦島太郎現象が起こっている・・・こうしてジワジワと、白髪の老女になっていくのか。

幸い、私は、多くて硬くて太い髪の毛なので、多少の白髪は抜いて撲滅したい。

それなのに、白髪は、誰も抜いてはくれない。美容師さんにも、懇願したが、美容師協会で、髭剃りと白髪抜きはしてはいけない。という既定でもあるのだろうか?絶対抜いてくれない(-_-;)

白髪抜きは、誰にも頼める仕事ではない。白髪抜きを頼む時点で、女としては失格。という意味があるのか、ダーリンは全くムシ。ダーリンと美容師がしてくれないとなると、この地球上、私の白髪は野放し状態になるしかない。

そこに、救世主、オサム氏登場である。私のころは1本1円が相場であった。それにしてはかなり高額だが、代わりをしてくれる人がいないから仕方がない。以前シンジも一度取ってくれたことがあるが、コタツの隣にいるとはいえ、大学受験の追い込みで物理問題を解いている彼に

「ねぇ、この辺に白髪があるはずなんだけどさぁ」

とは言いにくい。人ができないことをすると、報酬があがるとは、よくいったものだ。

「オレだけだろう、つい屁が出ても大丈夫、白髪が見えても大丈夫なのは」

「そうだね、マブダチ以上だね」

オナラと屁では屁の方が、我が家では罪が重いとされている。快腸な我が家ではあまり見られぬ光景であるが、オナラ(音あり)も屁(音なし)も私たち家族は人前でしない。しかし、年に何度か、予期せぬ来客のごとく誰もがしてしまう・・・

職場や学校なんかでそんなことをしようものなら、翌日から「呼ばれたくないニックネーム」がつくのが相場。しかし、家族なら「こいつ!」で終わる。

ダーリンに見られたら恥ずかしい数々の失敗を、オサムの前でやらかしている私としては、もうこれ以上彼の前でかく恥はない。もしかしたら、信頼度はダーリン以上かもしれない。

そんなオサムに我が頭を心からあずけ、床に座った私と、椅子の上から白髪撃退に励む彼は、体毛がはえていればおそらくサルの親子だろう・・・

「おし!見つけたぞ!」

ノック式ボールペンを使い、巧みに抜く彼の声が聞こえるたびに、うれしいような悲しいような、複雑な気分である・・・

「もしかしたら、サルもこうやって、ノミ1匹みつけたらリンゴ1欠とか、やってんのかなぁ」

「だろうな。あいつらも、賢いからな」

結局30分で450円ゲットしたオサム。時給換算すると今回はかなり良いが、15分がんばってもダメなときもあるので、まだこれぐらいの相場でいいだろう。これで小遣い帳に「白髪9本」の収入と記載されることになる。彼の小遣い帳を見れば、私の老いの速度が分かるわけか・・・

ガムやアメを買ったら、小遣いを稼ぐために必殺白髪人となるオサム。

「今日はいいよ。そんな毎日見つからないって!」

そ、そんな毎日見つかってほしくないんですけど・・・っていうか、まだそんなに見つかりません!!

「何言ってる!オレが反抗期になったら、白髪なんて抜いてやらねぇぞ。それまでに、根っこから取っておかないでどうするんだ!」

反抗期という私のアキレス腱を覚えた彼は、宝の山である私の頭皮に、仕事人の鋭いまなざしを向ける。
白髪はストレスが一番よくない。オサムが反抗期になったら白髪は増えるし、抜いてくれる人もいなくなるのか・・・寂しい・・・

仕事人に、スキあり!と見て取った私はすかさず、

「あーー!すごーい耳垢が見えてる~!」

「え?!マジ?」

「うん、大物だよ、こりゃ。ザリって言わない?」

「い、言ってねぇけど・・・気になるから取ってよ」

かくして、仕事人オサム氏は、私の膝の前に、今日は降参したのでありました。フフフ(^_-)-☆

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2005年11月26日 (土)

オサムのマンガ22

こんにちはオサムです。

テストがやっと終わり、これを書きました。

自信はまぁ・・・普通・・・。

んで!
今回のマンガは特にコメントは無いです。   ハイ・・・。

                        By オサム

オサムのマンガ22

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2005年11月25日 (金)

男のやる気

カズキとシンジが、同じ日に違う場所でそれぞれ模試があり、シンジが早稲田で模試を受けて20時ごろ帰宅。

「はぁ・・・俺の隣のヤツ、風邪ひいてやがって、しかも、貧乏ゆすりばっかりしやがんの。あの野郎!マジ、ムカついた」

できなかったのは、隣の野郎のせいもあるだろうが、

「本番では、どんなヤツが隣に来るか分からんからなぁ」

と、ダーリンに諭され

「だよな。これも、いい勉強だよな」

いつものポジティブシンキング台詞を口にしながらも、かなり落ち込んでいた矢先、Y模試を終えたカズキが帰宅。

「ただいまー♪」

8時間以上のセンタープレなのに、かなり明るい声である。

「いやぁ、今日のとなりの女の子、めちゃめちゃ、かわいかったぁ!前の子も、髪の毛サラサラで長くてさ」

腹が減っていることを除けば、まるで遠足帰りのテンションである。

カズキ:「問題渡すときとか、後ろのオレのこと、見るんだよなぁ。2回目からは、こんな感じで、チョーゆっくり、ターンすんだぜ!ヤベェよ!」

シンジ:「オマエの風体が怪しかっただけじゃねぇの?」

実は、シンジの学校からだと、安くなるということで、替え玉受験していたのである(-_-;)

カズキ:「オマエの学校、かわいいこ、多いなぁ」

シンジ:「そぉか?オマエがあんまし最近ロクな女子に会ってねぇからじゃねぇの?」

無愛想に、私の机で自己採点を続けるシンジ。

カズキ:「いやぁ、やっぱ、かわいい子に囲まれると、やる気でるよな。オマエはどうだったんだよ」

シンジ:「オレは、最悪のヤロウの隣だった・・・」

カズキ:「ハハハ!結果を、ヤロウのせいにすんなよ!」

シンジ:「わかってるよ、オマエこそどうなんだよ。オレの名前で受けたんだから、恥かかせるんじゃねぇぞ」

カズキ:「いやぁ、かなりいい線だよ。もしかしたら、上位で名前でたらどうする~?そしたら替え玉受験だってばれちまうよなぁ。オマエが国語できるわけねぇもん。早く採点しよっと!」

むっつりシンジとはうらはらに、鼻歌まじりで、晩御飯を食べながら自己採点をしだしたカズキ・・・

「あれ?」「やべー!」「あちゃー」と感嘆詞連発。

「おーどうだった?」

風呂から上がったダーリンが覗き込むと、

カズキ:「いやぁ・・いけたと思ったのになぁ。古文が半分しかできてねぇや・・・」

ダーリン:「それなのに、なんだ!この問題用紙の落書きは!」

カズキ:「落書きの域を超えてるだろ? あんまり早く終わったからさぁ」

見れば、問題用紙全部に、細かなストーリーマンガを書いている。

オサム:「なんだよ!これ!」

カズキ:「な、いけてるだろ?」

そういう問題じゃ・・・(-_-;)

オサム:「半分って50点だろ?恥ずかしくねぇのかよ」

カズキ:「オマエのやってる"竹取の翁"みてぇに、簡単じゃねぇんだよ!」

オサム:「なんで、毎日8時間以上勉強してるのに50点・・・」

きつーいオサムの一言。こんなことシンジに言ったらもう大変。しかしこれぐらいのことを笑い飛ばすのが、カズキのよさでもあり、ノー天気といわれる所以でもある。

カズキ:「ま、オマエも大学受験になったらわかるって」

どうやら、かわいい女の子に囲まれて気分はハイ、疲れも感じなかったらしいが、違うところに意識が行き過ぎたらしい・・・やる気がでたからといって、実力を発揮できるとは限らないのか・・・自己採点が終了し、地理の問題をオサムに解かれていてもメゲず、

「大学に行ったらカワイイ子、いっぱいいるかなぁ」

いやぁ、カズキの行く学科は、また男ばかりだろう・・・しかし!私の教習所にカズキが目指している大学の生徒で、カブに乗っているかわいい女の子が1人いる!もしかしたら、カズキとぴったり来る子が出現するかもしれない。

結果は芳しくなかったものの、翌日もかなりルンルンのカズキ。標準的な10代の男の子らしさがようやく出て、ほっとした私です。それにしても・・・男のやる気なんて、子供のときからもしかしたら死ぬまで変わらないのかもしれないなぁ・・・

ま、私だって、職場に「王子様」がいるほうがやる気でるから人のこといえないけど(^_-)-☆

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2005年11月22日 (火)

告白

「僕が一番心を痛めているのは、万引きです。いやぁ・・・実は僕も、かなり万引きしました。だから気持ちがわからないことはないんですが・・・」

オサムの中学校の保護者会で、参加者一人づつ何か意見を・・・と言われた組別の話し合いの場での、ダーリンの言葉に、父兄の方々はみんな目が点になった。「万引き」に目が点になったというより、「僕もしてました」という言葉に苦笑されていた。ダーリンは続けて、

「いけないことだという意識はきちんと持たないと、警察沙汰になってからでは、他の子も○○の生徒は・・・と見られることになるので、早く手を打ったほうがいいと思います」

と、意見した。

実は、オサムの友達が、どうやら、万引きをゲーム感覚で楽しんでいるらしいのだ。休日にみんなで遊びにでかけると、万引きがはじまるらしい・・・そんなことを夕飯のときにオサムがため息まじりに話してくれた。ゲームセンターに万引き。それがイヤで、最近オサムは、友達の誘いの電話を断ることもあるのだろうか?

ダーリン:「自分がしなくても、いっしょにいたら、オマエだってつかまったら警察に連れて行かれるんだぞ!」

オサム:「オレだって、やべぇんじゃねぇのって言ってるよ・・・でも・・・」

私:「人様が一生懸命つくったものを、ただで取るなんて良くないよ」

オサム:「ぎってるもんは、100円とかそんなもんだけど」

私:「100円でも一生懸命中国の人が作ったものなんだから」

安いから取ってもよいというわけではない。物を大切にするという心が失われている証拠だ。お金がないわけではなく、お小遣いを沢山持っている子ほど、その傾向があるようなのが悲しい。オサムのサイフなど月初めに1000円札があるだけだ。しかし、5000円以上持ち歩いている子も沢山いる。中学校のバザーで私も彼らのお金の使い方に口をあんぐりした経験がある。

そんな話をオサムと私がしていたとき、黙って腕組みをしていたダーリンが、いきなり言った。

ダーリン:「オレも子供のころ万引きした。電車に手を振って止めたこともある」

オサム:「ええーーー!!」

  ダーリンの犯罪告白に、オサムは本気で驚いた。

オサム:「マジで!!それでも親かよ!」

ダーリン:「オレだって、親になる前は子供だったんだ!」

オサム:「マジかよ・・・やべぇじゃん」

ダーリン:「だから言ってるんだ!しちゃいけねぇって!」

オサム:「説得力ねぇなぁ」

ダーリン:「オレのころは、スリルを味わうってのもあったが、何しろ金がなかった・・・駄菓子や単行本とか取っちまってたなぁ・・・」

私:「そういう意味でいえば、私だって畑のスイカを友達と盗んだことがある(-_-;)・・・」

オサム:「なんだよ、二人とも。そんな親の子かと思うと情けねぇよ、全く」

ダーリン:「そうだろう、情けねぇだろう。だからしちゃいけねぇんだよ。ただなぁ、きっと、万引きして得意がってるヤツは結局、寂しいんだよ。愛されているっていう絶対的な安心感がないから、他人に注目されたいんだと思うなぁ、俺は」

愛を物で埋めようとする行動は、大人にも見受けられる。でも、愛を物では埋めることは不可能だ。愛はお金では買えない。幼いころ実父が他界し、家庭環境で苦労を重ねたダーリンの言葉には重みがあった。

ダーリン:「オマエには、オレもリカも、カズキもシンジもいる。みんなオマエのことを大事に思ってる。それは分かるな」

  みんな、オサムのことを愛している。

ダーリン:「だから、万引きなんて情けねぇことしねぇよな」

オサム:「あぁ・・・」

だって、愛されてるもん。きっと大丈夫。愛してくれてる人を悲しませてはいけない。そう思いながら、「愛しているよ」という言葉を証明するのってどういうふうにしたらいいのだろう・・・と考えていたら・・

ダーリン:「もし、友達といっしょにつかまっちまったら、オマエが万引きをしても、してなくても、オレは、"こいつは万引きなんか絶対するわけがない"って言い張るからな。オレはどんなことがあっても絶対オマエを守ってやる。お前が悪いことをしても・・・だ」

以前、シンジが2度目の停学になったとき退学の瀬戸際になったとき、ダーリンはシンジのことを思いっきりひっぱたいたあと、

「絶対オレが、退学になんてさせねぇ。もし、オマエが殺人を犯したとしても、かくまってくれって言ったら、俺はオマエを警察には渡さねぇぞ!オマエが、理由なく悪いことなんかしねぇって、信じてるからだ」

と静かに言って彼を抱きしめた。

「何があっても、そばにいて守ってやる」本当にその言葉を誰かにかけて欲しかったのは幼いころのダーリン自身だったのではないかと、私は感じた。

疑ったりしない、まっすぐな気持ち。黒を白にも変えてしまう力。それが愛するってことなのかもしれない。

うちの子に限って・・・という、よそとの比較ではなく「愛している」という気持ちを貫くことで、子供を犯罪の道から守る方法もあるかもしれない。その力は自分の子供以外も守ることができるかもしれない・・・

「オサムの友達も本当はいい子なんだよ。だから早く回りのオレ達で何とかしてやりたい」

幼いころ自分がした苦労を、オサムの友達にはさせたくないという願いから思い切った告白をしたダーリンの気持ちが、どうか届きますように・・・

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2005年11月21日 (月)

ポジティブ・シンキング

私と同い年のオサムの担任の先生は、数学の先生だけれど、人格者というか、教育者そのものという感じの男性で、私は多大なる信頼を寄せている。どうやら心理学も勉強されておられるようで、彼の道徳の授業は非常に興味深い。先日も、言葉の言い換えゲームで、短所を長所に置き換えることを行っておられた。

どんな人でも良い所がある。この世に必要とされている。それを前提で考えはいるものの、例えば、ものすごく暗~くて、目つきが悪くて、友達もいなくて、しかもイカツい風体をしていたら・・・

道徳の授業を受けてきたオサムに、私はそんな受講生の話をした。

「ねぇ、彼に向いている職業ってどういうものだと思う?」

「うーん・・・オレだったら、そいつにどんなお願いをするかってことだろ?」

「だね」

「他の誰にも言えない大事なことを頼むよ」

「え?」

「結構、信頼できるヤツじゃねぇか?口が堅そうだし、友達もいねぇんだから余計なこともしゃべらねぇだろうし」

なるほど!

「金庫番とかよさそうじゃねぇか」

オサムはこのように、言葉の置き換えが非常に上手だ。今日の卵焼きだって、

「今日は、カロリーオフで健康的だな」

と感想を言った。悪く言えば、甘みが足りない。よく言えば「甘さ控えめ、カロリーオフ」
先日、職場の男の子が
「ボクの奥さんの料理、めちゃくちゃ、ロハスなんですよ・・・トホホ」

と言っていた。要するに、味が薄い・・・体に良すぎて美味しくないから、夜はタイ料理とか、ソースたっぷりの串カツとか体に悪いものを食べて帰りたくなるという。しかし、「女房は料理が下手だから、外食がよい」と言わず、「ロハス」なんていうところが彼らしい。ものは言いようである。

他にもオサムのポジティブシンキングの言葉に

「ドンマイ!」がある。

あ、ゴハンのスイッチ入れ忘れた・・・そんなときに私の肩をポンと叩き

「ドンマイ、ドンマイ!ラーメンにすっか?」

となる。しかし、3回以上続くと

「あのねぇ・・・何をやっているんですかぁ・・・」

と変化する(-_-;)

ドンマイと同じく、最近カズキがよく使う言葉が「ネバ、マインドゥ」。

「あ、洗濯物入れておいてくれたんやねぇ、ありがと」

「ネバ、マインドゥ♪」

「ゴミ出しておいてぇ!」

「ネバ、マインドゥ♪」

口笛を吹きながら、ブラットピットよろしく、受験勉強のヒアリング効果もあり、ネイティブ発音で「Never Mind」といって、口笛の続きを吹きながら手伝いをしてくれるカズキ。
念願のバイク・カブを手に入れてから、毎日ゴキゲンである。

「サンキュ」「ドンマイ」「ネバ、マインドゥ!」彼らの言葉は私の心のサプリ。どんな高価な栄養補給ドリンクよりも、効果バツグン。「ヨッシャ!」という気にさせてくれる。病は気からというが、「健康はハートから」だとつくづく思う朝でした。

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2005年11月20日 (日)

オサムの反抗期

「家のガラス戸を何度割ったかわかりません・・・」
「お袋の肋骨、キックで3本折っちまったことがあります・・・」
「出て行け!とか言って、ホントにお袋が出て行ってしまって、真っ暗なあぜ道を探し回りました」

昔の反抗期の面影など全くない、取引先の、今は立派な社会人となっている20代から30代の男性で「犯罪を考えただけで犯罪」ぐらいの貴公子たちだって、頭をカキカキ告白するところをみると、今は全くその気配のないオサムだって分からない。

「ねぇ、反抗期になったら教えてね」

と、オサムに反抗期予告を強制してしまっていた私・・・オトナの彼は、

「おぉ、ぽくなったら、教えてやるよ」

と言っていたが、あまりに私が心配するので

「オレに、反抗期になって欲しいワケ?ん?」

と、あきれられてしまった。

災害対策の1つ、非難リュックは、もしかしたら、使わずにすむかもしれない。でも、万が一を備えることは大切。私にとって、オサムの反抗期対策も同じである。貴公子たちの意見を参考にすると・・・

「とにかく、何言われても、何に対してもムカツクんですよ」
 女の子が箸が転げても可笑しいときに、男の子は箸を見ただけでムカツクのか・・・なんとかわいそうなことだろう。

「自分でも抑えられないんですよね。で、抑える唯一の手段がダンマリなわけです」
 それで、話をしなくなるのか・・・抑制してるわけだ。だから、あまりしつこく話しかけると切れて肋骨折られるわけだ。

反抗期というのはイタコ状態で、自分ではどうすることもできないらしい。

しかし、どうやら、ある時期すぅっと「憑き物」が取れるという。

では、憑き物を落とすにはどうすればよいのか?

何人かに聞いたところ、共通の項目があがった。

それは、「目的が見えてきたとき」らしい。受験という目的、これになりたいという職業の目的など、理由はさまざまだが、何か目的が見えると、

「今までのオレって一体・・・」

すべてのことが遠い昔に思え、昔の自分がとてつもないガキに見えてくるらしい。だからこそ、親に対して恥ずかしさもあいまって、謝りにくくなるという。

「昔のオレってガキだったな」とか「バカだったよなぁ」という言葉が出てくるというのは、憑き物が取れかかっている、または取れた証のようだ。

我が家に当てはめてみると、シンジがそうだ。元妻と暮らしていたころの彼が蹴りあけた壁の穴は数知れず、親に対して暴力は振るわなくても、カッとくると、なんでも投げつけて壊していたようだ。それが、今では、めっきりなくなり、オサムのトイレが長い朝、ドアを蹴り飛ばしているぐらいだ。

「アイツラの反抗期、なげぇよな。だいたい高校になっても反抗期ってダサくねぇ?」

弟のオサムにため息をつかれていたシンジだが、大学受験の勉強を初めてからは

「去年のオレはオオバカものだったよなぁ」

しみじみと言うようになった。いよいよ、憑き物も取れてきたのか?

と、思えば今度はオサムが、世の反抗期といわれる周期に突入・・・あぁ、休火山の富士山を見ている心境・・・

「反抗期よりも、親に厳しくしつけられて、反抗期がなかったアダルトチルドレンのほうが、よっぽどヤバイっすよ」

反抗期は水疱瘡のようなものだが、アダルトチルドレンは糖尿病のようなもので、一生付き合っていかねばならないというのだ。水疱瘡なら、早めにかかっておいたほうがいいのか?そんな思いを徒然なるままに打っていると・・・背後から

「何書いてんの?反抗期?あ、オレ最近むかつくこと多くなったなぁ。そういえば」

え(・。・;

「なーんて!ハハハ!」

オサムよ~脅かすなぁ!私は、富士山の爆発と同じぐらいアナタの反抗期が正直コワイんですから・・・

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2005年11月19日 (土)

オサムのマンガ21

いやはやどうもオサムです。
とくにこれと言って変化はないんすけど・・・。

あっ!僕はこれから定期テストなんすよ・・・。
だからちょっとマンガ書けないかも知れませんがそこんとこ宜しく。

                           byオサム

オサムのマンガ21 葉尻大介

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2005年11月18日 (金)

ユニクロさんへのお願い

価格、品質、色の豊富さからいうと、ユニクロは家計の強い見方であるだけでなく、最近できた銀座ユニクロなど、職場にも着ていけそうなもの品揃えで働く女性にも優しくなりつつある。

我が家の中でも、個人別にみると、それぞれ購入アイテムは違えどユニクロ利用率はかなり高い。

今回私がユニクロさんにお願いしたいことは、「公立中学、高校の制服を作って欲しい」ということだ。

実は、先日オサムの学校から「冬服のセーターについて」という案内がきた。

チョッキやカーデガンは不可。セーターのみ可。色は紺か黒でVネック。という規則で、学校と取引のある業者の商品案内を見ると・・・

アクリル70%で価格は4500円也

ダーリンは怒った。実は、入学式でも、通学用のボストンバックが「6500円」というのに疑問を感じていたダーリン。今回は、素直に応じることはないとばかりに

「ユニクロだ!ユニクロ!」

ということで、ユニクロにGO!

ところが・・・業者は知っていたのだろうか?
ユニクロでは、Vネックのセーターを売っていない。丸首しかないのである(-_-;)しかし、毛100%でも1980円、5000円も出せばカシミアのセーターが買える。

「丸首じゃ、校則違反じゃねぇか・・・オレ、生活委員なんだけど・・・」

ビビっているオサムをよそに

「親が勝手に買ったって言えばいい!」

とダーリン。

アクリルと、毛とカシミヤの違いを肌で触って分かっていたオサムは

「じゃ、これでいいよ・・・」

殊勝な心がけよろしく、1980円の毛100%のセーターを所望したが、鼻息が荒くなっていたダーリンは

「どうせ、学校でかっても5000円するんだから、丸首でよけりゃ、このさい、カシミヤを買ってやる!」

と、太っ腹のところをみせた。

翌週、授業参観に出向いてみると・・・

 あれれ?

Vネックというお達しのはずが、丸首生徒が多数・・・

聞けば、どのお母様もユニクロでご購入とか。

 だよね、やっぱり。

ここまでくれば「丸首禁止令」を学校側も出せまい。

学生服の仕立ては、丈夫さが要求されるので、高度な技術が必要らしい。学校の制服を作ることを生業とされている方には申し訳ないが、やはり、消費者のひとりとしては「価格・品質」を考えてしまう。もっと制服業界も自由化してほしいというのが正直なところ・・・

というのも、幼いとき転校が多かった私としては、なぜ、おなじようなセーラー服なのに、線が交わっているかそうでないかだけで、買い換えなければならないのか、幼な心にも疑問だった。学校が変われば、上から下まで、場合によってはカバンまで変えなければならない。それが間に合わないと、前の学校のもので登校せねばならない。それでイジメられたこともある。

たとえば、学ランや、ブレザー、セーラー服は、公立中学校は全国一律とし、ユニクロで購入可能。ボタンや、校章ワッペンや、ネクタイ、靴下等は、学校によって統一し、付け替えができるシステムなんてどうだろうか?

インナーのセーターや、靴下等は、ユニクロカラーから生徒が独自に選ぶことができる。そんなのはどうかなぁ。

着るものの色は、心に大きく左右する。勉強するには余計な色はないほうがよいのか・・・?
でも発想力を育てるという点からいえば、もっときれいな色がいいはずだ。私はイタリア人の明るさは、街にあふれる「美しい色の布地」と関係あるような気がする。

思春期に、紺と黒のセーターしか切れないなんてもったいない!せっかく四季折々の色美しき日本に生まれたのだから、いろんな色を着せてやりたい。

育ち盛りの子供たちに、低価格で、品質の良いものを提供できて、全国どこでも手に入るシステム。しかも、子供たちの自主性も考慮できる。

家計に優しいユニクロさん、あなたなら、きっと現実化してくれそうなんですけど・・・

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2005年11月15日 (火)

オトナの男

「おぃ、オレもオトナになったぜ」
寝る前にストレッチをしていた私に、歯磨きが終わったオサムが、左眉をあげつつ、にやりと意味深に微笑した。

「・・・・!?」

親知らずが抜けたのか?
体に異変があったのか?
オトナの情報を仕入れたというのか?

脳ミソもお休みモードに突入していた私は、いきなりの言葉に、あわてて車を出発させねばならなくなった若葉マークの運転手さながら、頭の中は大パニック!

それでなくても、最近「男の子は中学2年ごろから難しくなる」と周囲の先輩から忠告を受けている。いつ爆発するかわからない火山と同じなのだ。慎重に観察して事前予知をせねばならない。と思っていたのに、急に「オトナになった」という。

しかも、オサムはニヤニヤするだけで、それ以上は言わない。

「ふっ・・・オレもホントにガキだったよなぁ」

今度はちびまるこちゃんの花輪クンモードで、私の隣でストレッチを始めた。

「だ、だから、なにがオトナなん・・?」

「聞いて驚くな~」

もう、前振りはいいから早く話してくれ!!
リビングには誰もいないというのに、オサムは、私の耳元でささやくように言った。

「実はさ、この間、リカさんが仕事でいなかったとき、ユウジさんが飲んでいたコーヒー、ナイショでオレ飲んだんだよ」

「・・・?」

「しかも、ブラックだぜ! 今まで、苦いなぁとか、なんであんなモンがうまいんだろうって思ってたけど、なんというか、オトナの味が分かったんだよ」

どうやら、オサムは風呂に入っているダーリンが上がってくるかもしれないことを意識して、聞こえないようにコソコソ話しているようだ。

「うん、うまかったよ。あの味が分からなかったなんて、オレもガキだったよな」

本人はしごくご満悦の様子。

そういえば、私がオサムと出合ったころ、彼は紅茶に砂糖を山盛り2杯いれても、まだ「甘くない」と言っていた。牛乳も飲まず、とにかく甘いものや、味の濃いものを欲していた。私の作る料理も「味がない」といって、醤油をジャバジャバかけたり、食べもしないうちから、マヨネーズを思いっきりかけたりして、私を泣かせたものだ。それまでがレテトル生活だったら仕方ない・・・でも、「味覚音痴」は人の気持ちを分からない「人格音痴」になりやすい。と聞いていたので、私もダーリンも、ダシに昆布を大量に使ったり、ハーブを使ったり、できるだけ、食材にも気を使い、彼らの味覚から「食塩と甘味料」を排除することに苦慮した。

1年もすると、オサムは、紅茶には砂糖を入れなくなり、ハッパの違いも分かるようになった。

「オレはダージリンが一番好きだな」

なんてキザなことを言ったりもする。そのオサムが今度はコーヒーの味が分かるようになったという。これはめでたいことだ!

「じゃ、明日は休みだし、朝、コーヒー入れてあげよう」

「サンキュ!」

こうして翌朝、いつもは私とダーリンのコーヒーだけ沸かすのだが、オサムとシンジのコーヒーも沸かして、泡カフェオレを作った。(ちなみにカズキはコーヒーはいまだに飲まない)

なんだか、休日にリビングに広がるコーヒーの香りって、

「平和~幸せ~」なーんて思ってたら・・・

「オマエ!子供のクセして、そんなもん飲むな!オマエはミルクティーかココアでいいんだ!受験生になってから飲め!」

ダーリンの一喝で、平和な空気が一刀両断。猫のプリンも目覚めた様子。

「な、なんでだよ・・・もうオレも飲めるんだよ」

「いつ飲んだんだ!」

「この前、こっそり飲んだんだよ・・・」

「バカタレ!」

「これ、コーヒーじゃねぇよ!カフェオレだよ。牛乳入ってるから、子供だって飲んでもいいじゃねぇか」

「いいか!酒とコーヒーは、毒なんだ!オマエはまだ子供だからその毒に耐えられるだけのスタミナがねぇんだ。リカも、わざわざオサムにコーヒーなんか作るんじゃない!」

怒られつつも、カフェオレを飲んでいたオサム。
明らかに「オレはオトナなんだから、そんなことじゃ挫けねぇ」オーラを出していた。

おそらく、ダーリンが怒れば怒るほど、コーヒーの漆黒色は、オサムにとって未知なる銀河系「オトナの世界」への誘惑となるのだろう。

それにしても、オトナの証が、コーヒーでよかった(-。-)ホ・・・

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2005年11月14日 (月)

オサムのマンガ20

いやいやどーもオレのマンガも20回いったねぇ~!! 
なんか20回記念特別プレゼントなんかもやっちゃう!?
まぁやりませんが・・・。

 えーと今回は美容院のネタッスね。
まぁ2コマ目でオチバレしちゃうかも・・・。

でも最後までちゃんと見てね!

  by オサム

オサムのマンガ20

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2005年11月12日 (土)

5人家族の給食デザート

にがり、昆布、柚子原液、ハーブ、黒酢、にんにく、青汁、ヨーグルト、ヨガに半身浴・・・健康によいと聞いたものは、美容にもよいかも!と、とにかくやってみる。

「ホンマに効いてるんか?」

と、いわれたら、

「ビミョー・・・」だけど・・・

受験生を2名かかえる我が家にとっては、風邪は大敵。それなのに、秋にはカズキが風邪をひき、オサムが熱をだし、ダーリンも倒れた。しかし、みな、1日ぐらいで立ち直っているので、まぁ、イケてるほうではないだろうか?

私はというと、疲れたりいろいろするが、この3年ほど、寝込むほどの風邪はひいていない。どれが効いているのか、単に細胞の免疫力が高いのか分からないが、効くと言われるものを食べていると、「ゲンキ」でいられるような「気」がする。この「気」が大切だと思っている。

そんな私が、これだけ騒がれている寒天を、使ってみないワケがない。ということで、日に日に気温が下がって冬へと突入しているというのに、私の寒天ゼリー作りはヒートアップ。

これまた、効いているかといわれると、分からないが、摂取しないよりはよいだろう。これのおかげかどうかは分からないが、ここ最近、体全体は疲れているのに、腸の具合はまぁまぁだ。それに、腹持ちはかなりよい。お弁当代わりに、ゼリーとオニギリを持っていったら、12時に食べても17時まで持った。オニギリ2つがオニギリ1個とゼリーになるのだから、これはダイエットにはなるのではなかろうか?

ゼリーはかなり子供たちにも評判がよく、

「さみ~!」

と、夜自転車で帰ってきたシンジも、

「ゼリーがあるよ」

というと、

「まじで!」

と、喜んで食べてくれている。

そのゼリーがこれ。なずけて「洗面器ゼリー」

洗面器大のボールにドカンと作るが、一晩でなくなる。

zeri

材料:

  • 棒寒天 長め2本を水200mlで溶いたもの
    アセロラジュース1リットル
    リンゴ乱切り1個分

ステップファミリーになって、はじめてミルクゼリーを作ったときには、カワイク一つ一つ容器に入れたが、そんなことはいらぬ手間であることを実感した。ジップロックのかなり大きな個別容器であっても、子供たちにとっては「胃袋がかゆくなる」程度でしかなく「食べた♪」という実感は沸かないのである。

デザート作りなんて品のよいものではなく、給食作りって感じ・・・(-_-;)

「いいんだよ、あいつらは、別に便秘もしてねぇんだし、リカだけ食えばいいじゃないか」

ダーリンのお言葉に甘えて、ボールゼリーは冷蔵庫の真ん中に、自分用に弁当箱につくったゼリーは冷蔵庫の納豆の後ろに隠しておいて、風呂上りにこっそり楽しもう・・・と台所の隅で食べているときに限ってオサムに見つかってしまう・・・トホホ。

「何を食っているんですかぁ・・・?」

「・・・^^;」

洗面器ゼリーで、美肌をめざし「肌だけは福山雅治」になってもらえれば、ま、いっか。

寒天ゼリーでのおサルの気づき

  1. 粉寒天より、四角い棒寒天のほうが、面倒くさいが舌触りが滑らかに仕上がる。
  2. ベース素材ナンバーワンはアセロラジュース。理由は、「色」「どの果物にも合う」

いつかは、私もしゅんせなさんみたいに、「デザート」みたいな「デザート」を手間でも作ってみようと思ってます・・・

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2005年11月10日 (木)

クラブの意義

私がオサムを尊敬している事の1つに「人生を楽しむ」ということがある。

オサムは、小学生のころから、サッカークラブに入っていた。学校だけではなく、学校のOBが主催しているクラブチームにも所属していたし、HPにも趣味はサッカーと書いている。しかし、サッカーが得意で、レギュラーかというとそうではない。むしろ、体は小さい方だし、足だって速いわけではない。しかし、彼は、
「運動は体にいいことだ」
という価値観のもと、レギュラーでサッカー命のカズ君といっしょに、よくサッカーをしている。

「おまえ、どうせ試合に出れねぇんだろ。意味ねぇじゃん」

そんな、兄の言葉もどこ吹く風。サッカーの目的が健康にある彼にとっては、日々の練習が、楽しいらしい。

己の価値観を持っており、人がどうあろうと、「自分の中のものさし」で判断でき、楽しんでいる。それは、親バカといわれても、とてもすばらしいと思う。

この点は、オサムのほうが「兄」たちよりも、精神的にオトナではないか?

密かな競争心はあるようだが、がむしゃらにレギュラーになる努力をしていたのでは、レギュラーになれなかったときに落ち込むことになる。レギュラーになれなくても、あきらめるのではなく「楽しむ」ことに彼は徹しているように見える。

特に私が彼を尊敬するのは試合の時だ。ベンチにいても、いつも声を出している。これは小学生時代のサッカークラブの先生も褒めていたことであるが、ちゃんと試合を見て、ベンチから声をかけている。

他の補欠選手が、うつむいて土を見つめていても、オサムは試合観戦を通してまさに「参加」していた。

これができるのは「試合に出てレギュラーになること」が目的でなく、サッカーは楽しむためのものであり、自分の健康維持のため、であることが明確だからだ。

私には、このオサムの生き方がとてもカッコよく映る。自分の力量を見極めて、人生を楽しむことは大切だ。彼はどう頑張っても「自分はサッカー選手になれない」ことを知っている。でも、サッカーの練習はしている。

試合の日になると兄達が
「オマエ、また試合出れなかったの?」
と聞くが、
「うん、でも試合には勝ったぜ」
と、爽やかにいう彼は、とてもカッコイイ。時折、チームが試合にボロ勝ちしていると、監督に直訴して「練習の成果を発揮さえてください」というところもカッコイイ。

仕事で目先の数字に追われそうになったとき、いつも私はオサムのサッカーを思い出す。もちろん、社会に出れば「結果がすべて」である。でも・・・なぜ私はこの仕事をしたいと思ったのか?その原点を胸に秘めておくことは大切だと思う。結婚もしかり・・・ステップファミリーになりたてのころ、悩んだときも、彼の試合姿にどれだけ励まされたかしれない。

仕事をしたいのは・・・自分がワクワクするような、時を忘れるほど好きなことだから
ステップファミリーになっても私がダーリンと離婚をしなかったのは・・・彼と生涯一緒にいたいと思ったから。

そう考えると、物事がシンプルになり、迷いが減るような気がする。

レギュラーでなくても
「明日は試合だよ。○○のお母さんも来るんだってさ」

見に来てよ。とは言わないが、見に来るなとも言わない。この誘われ方が、私には心地よい。一度ぐらいは、「見に来てよ」と言われてみたい気もするけど・・・

試合に出場しているオサムより、ベンチと試合を往復しているオサムからシミジミと学ぶことが多かった私としては、レギュラーじゃなくても、これからも自分の楽しめる範囲、目的の範囲でクラブを続けていってほしいと思うのでありマス。

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2005年11月 8日 (火)

修行僧・シンジ

「すべてのものが2倍になっていたら、誰もその変化に気づかないんだぜ」

ある日起きて、すべての分子が2倍になっていたとして・・・たとえば、自分の身長が3メートル10センチ。になっていたとしても、周囲全部が地球も含めて2倍になっていると、おそらくその変化に気づかないだろう・・・ということらしい。

最近、シンジはこのような哲学めいた話をよくする。どうやら、受験勉強で偉大な学者たちの話を、予備校のチューターたちから聞いているらしい。勉強だけでなく、ガリレオや、ニュートンなどの話を知ることで、勉強もおもしろくなっているらしい。

「すべてのものだから、神も2倍になってるわけ。だから神すらその変化に気づかないだろうって定説なんだってさ」

ようするに「変化」というものは「誰かが気づくことによってはじめて」「変化」と言えるとのこと。

なるほど・・・奥が深い。

そういえば、「気づかれた」ものは、いいことも悪いことも、「変化」するのではないだろうか?
一説によると「人々に見られるサクラは美しく咲く」らしいし、人間だって「大きくなったね」「よくがんばったね」と声をかけるほうが成長という変化を遂げる。

シンジ:「オレもさ、何が神だよ、とか思ってたわけ。でもさ、数学を極めた奴らってみんな神の存在を信じてるんだよね」

ダーリン:「結局、数字や計算で解けない問題が多すぎるからだろう」

シンジ:「いや・・・オレは違うと思う」

シンジは、最近、神の存在を信じるようになったというのだ。

「美しすぎるんだよ。すべてが」

公式も、法則も、すべてがキレイに解ける。図形もすべてが美しい。並んだ数字は芸術的。偶然ではなく、必然を感じるというのである。
「神様以外にはあんな美しいもの作れねぇよ。解いてるとさ、神様と話してるみてぇなんだよ」

なんだが、僧侶の世界である・・・学問とは、これ修行ということか?

「ときどき、夜とかさぁ、背中がゾクゾクするんだよ」

風邪じゃないのか?

「そういう時って、問題が解ける瞬間なんだよ。なんだか自分が解いてるんじゃないような感じがするときあるんだよ」

解けるとき、神の後押しを受けているのだろうか?

ダーリンも無神論者であるが、それに輪をかけて現実硬派だったシンジ。でも、私はなんとなくシンジの言わんとするところがわかる。自分の力でない何かを感じるとき・・・

妙に冷静で、客観的に自分を見ている自分がいて、「わたしゃ、こんな力ないはずだけど・・・(-_-;)」みたいな感じ・・・

最近のシンジは、全く怒鳴るということもなくなり、受験勉強で焦りや不安もあるだろうに、去年より心は安定しているし、機嫌にムラもなくなってきた。

オサム:「これが、シンジ兄ちゃんの顔だったのか・・・」

春に撮った予備校の証明書のシンジの写真を見て、オサムが驚いていた。

オサム:「今とゼンゼン、顔が違うなぁ。今のほうが、カッコイイよなぁ」
私:「一生懸命したら、顔つきも変わってくるんだよ」
オサム:「スゲーな。勉強で顔も整形できるのか」

神様に見守られているような気がしているというのだから、顔つきも変わって当然だ(^_^)
どうか、事故や病気になりませんように・・・本番で力を発揮できますように・・・

神様がいる、いない、信じる、信じないに関わらず、最近のシンジの頑張りを見ていると、心の中で祈らずにはいられない。これが神頼みってやつなのかなぁ。

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2005年11月 7日 (月)

「渋さ」と「ダサさ」の境界線

憧れの車・・・ダーリンはポルシェ、オサムはゼット、シンジはプレジデント、そして長男のカズキは、

「オレはトラックがいいな♪荷台に誰か乗せて走りたいな。トトロみたいに、軽トラがいいなぁ」

一同唖然・・・

そんな素朴なカズキが、選んだバイクがなんと、プレスカブ。ラーメン屋の出前や、新聞屋の兄ちゃんが乗っているアレである。

「バイクといえば、カブだろ。カブ、かっこいいなぁ・・・」

予備校まで、バイクで通学したいという願いが叶って、ダーリンにバイクを買ってもらうことになり、ネットでカブをよく探していた。

「渋いしよぉ、第一、丈夫じゃん」

ネットオークションで紺のカブを買ってもらったカズキは、ご機嫌である。カブに乗るために、電車で5駅も向こうの、予備校まで4時間近くかけて、自転車で往復して道までチェック。初めて家に来た日は、何度も猫のプリンをイイコイイコするように、ナデナデしていた。

満面の笑みで運転しては、連日家族の誰かに言っている。

カズキ:「カブ、楽しいぞ!オマエも乗ってみてぇだろう?」

オサム:「・・・」

オサムの絵 カブを愛する兄

シンジ:「オレは、金がないからカブなのかと思ったら、そうじゃねぇんだな・・・」
オサム:「なにが、彼の心をそんなにひきつけるんだろう・・・」

家族全員が、縦線ストライプ顔で見守る中、さらになんと!

「ヘルメットと、ジャンパーいれる箱が欲しいな」

と、骨壷入れのような黒い鉄の箱をネットで探し出した。それを後ろに取り付けるらしい・・・

「これで、全部荷物も入るし、雨の日のカッパも入るよ。でも、高いなぁ・・・オークションでも5200円か・・・」

ダーリン:「オマエ!これをホントに後ろの荷台につけるのか?」
カズキ:「だって、丈夫だし、何でも入るよ。カッコイイじゃん」

出前ラーメン5人分は入りそうな、転んでも大丈夫そうな、タフな雰囲気をかもし出している箱ではあるが・・・

カズキ:「リカさんも、免許とったら乗っていいよ。買物したものが沢山はいるよ」

いや、遠慮しときます・・・それに乗るぐらいなら、軽自動車に乗ります。

カズキ:「しぶいよ!なぁ、オサム」
オサム:「・・・」

ダーリン:「オマエ、せっかく大学生になっても、そんなバイクにのってたら、彼女できねえぞ・・・」

カズキ:「・・・・」

あ、地雷を踏んだぞ・・・大丈夫なのか?カズキは、無言でそのまま、2階へ・・・

私:「あんなこと、言ってもいいの?」

ダーリン:「家族が言ってやらなきゃ。誰が教えてやるんだよ。オレは、心配してるんだ。リカだったら、あんなバイクに乗ってるやつを、彼氏にしたいか?」

うーん・・・少々価値観が違うかもしれん・・・でも、無理するより、その良さを分かってくれる女性が出てきたときに、いっしょになればえぇやんか。

オサム:「だってよぉ、デートが、新聞配達になっちまうじゃねぇか。カッコイイの基準が、ヘンだよなぁ・・・」

ダーリン:「あのままじゃ、一生彼女できねぇぞ」

新聞配達バイクに乗っているカズキの彼女になった女性は、デートするときは、助手席ではなく、トラックの荷台に載せられる可能性大・・・(-_-;)

確かに、彼の趣味は変わっている。でも、絵はとっても渋くていいものを描くんだけど。たとえば、旅行に行くときも、「部屋着」に胸に思いっきり名前が貼り付けてある「体操服&ジャージ」を持っていく。シンジなど

「アイツの近くにいたくない・・・」

と、完璧に、宿では「他人」の振りをしている。それでも、お構いなしで「おーい!シンジ!」と大声で呼ぶ・・・

服装などに構わないわけではないのだが、時々「カッコイイ」の基準が大幅に平均よりズレルのだ。建築家になりたいカズキ。彼のデザインする家ってどんなんだろう・・・

カブが、カズキの彼女作りを阻むかもしれない・・・これは由々しき問題だ。しかし、当の本人、やはりGone My Way

翌日には、ケロっとして、

「あの箱、ホントに、リカさんクリスマスプレゼントにしてくれるの?」
「いいよ・・・」
「やった~!!」

というわけで、カズキのクリスマスプレゼントに「黒い鉄の箱」を購入することになった私・・・。カズキの良さに共感してくえる女性が出現してくれることをイエス・キリストに祈るのみである。

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2005年11月 6日 (日)

オサムのマンガ19

今日はいよいよ数検当日!!
忙しい中書きました。

今回のネタはクロスワードです。
まぁどうぞ見て下さい。

では数検行って参ります。

                                    by オサム

オサムのマンガ19

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2005年11月 4日 (金)

親・ときどき子供

正直言って、私は親不孝ものである。親が反対する結婚をした娘のために、母は、元妻からの嫌がらせ電話や、ひどい内容のハガキや手紙を送りつけられ、軽い脳卒中にまでなり、してしなくてもよい心配を沢山し、孫の顔も見れないまま老後を送ることになってしまった。
「何のために、娘を育てたのか分からない」
私が親なら嘆くかもしれない。でも、母は、私に一言もそんなことを言わず、私が時折帰省しても、とてもよくしてくれる。

ダーリンを責めもしないし、私が幸せならよいといってくれる。ただ、会おうとはしない。
「何を話したらいいかわからないから・・・」

それはそうだろう。

私だって、ダーリンと私の両親が顔を合わせて、何を話すのか?間に入って気をもむだけだ。そんなこともあり、私の両親は、ダーリンには結婚してから全く会っていない。

ダーリンとの結婚を後悔しているわけではない。もう一度生まれ変わってもダーリンといっしょに人生を送りたいと思う。子供たちもかわいい。でも、一夫多妻制の、アラブ人にでもならない限り、

「バツイチ・子持ち男と結婚するか」と聞かれたら、答えは「NO」だ。

いっしょに暮らそうが暮らすまいが「自分の子」がいる場合はすべてNO。

「結婚OR子持ち」この条件で、恋愛のブレーキをかけることができる女性が沢山いる。私は感情を理性で抑えられるものがなぜ、恋や愛といえるのだろう・・・と思っていた。でも、今は違う。

人生というフルマラソンを完走するとき、あなたは、鉄アレイ5キロをそれぞれの両足に巻いて走りますか?それとも、普通に走りますか?という問いと同じだ。

鉄アレイを付けて走ったからといって、他人からは「物好きだねぇ」とは思われるだけで、「完走できるかどうかも分からないのに、なぜ鉄アレイをつけて走るの?」と思われて終わりである。

しかも、親しい人たちには「鉄アレイをつけて走っている」ことで、いらぬ心配をかける。

だから、「普通にフルマラソンを走り終える」ことを希望する。

鉄アレイを付けて走れば、あなたが望む人が沿道で応援してくれますよ。というオプションがついてくる。ぐらいのもので、結局のところ、夫婦といえども、人生は個々のものであり、連れ添って走るものではない。伴走者ではない。

「できることなら変わってやりたい」そう思っても、病気と闘わねばならないのは本人であり、苦難に立ち向かわねばならないのもその人自身であるように、重いからといって、鉄アレイを途中で持ってもらうことなどできない。

沿道から励ましはもらえる。けれど、結局のところ独りで走り、独りでゴールするものだと思う。

そう思うと・・・

もしも、息子3人の誰かが、初婚で、ステップファミリーになりたいと言って来たら、私は反対するだろう。なぜ、子持ちの女性と「結婚したいのか?」と問うだろう。そして、覚悟のほどを聞くだろう。

「一緒にいたいから結婚したい。彼女を助けたいから結婚したい。子供だってかわいい」

そんな、ナマハンカなことを、もし息子達が言ったら、自分のことは棚どころか、天井裏ににあげ、頬をひっぱたくかもしれない。

「たとえ会えずに別々に生きたとしても、タマシイだけでも、オレは彼女と添い遂げたい」
「彼女や子供にだったら、オレは殺されてもかまわない」

ぐらいの気迫と覚悟があれば

「アンタの選んだ人やから、きっと幸せになるんよ」

と言えるかもしれないがもしかしたら、

「ためしに、3年別々に暮らしてみなさい。それでも一緒になりたければなりなさい」
ぐらいのイジワルを言ってしまうかもしれない。

最近、親の気持ちと、子の気持ちが入り乱れて、涙が出ることが多いこのごろ・・・でも、鉄アレイを持って走った分、せめて心は筋肉マンになって生涯を閉じたいなぁと、思うのであります。

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2005年11月 3日 (木)

幻のオジヤ

我が家の息子たちは、みんな鍋が好き。というか、みんなでワイワイ食べるのが好きらしい。だから、鉄板焼きとかお好み焼きとか、「団欒」できるものを好む。

冬になると、鍋。その次の朝はオジヤ。

昨日は、オサム作、「脳に効く肉だんご」(下記に簡単レシピあり)&エビ入りちゃんこ鍋だった。

白菜中1個・シメジ2パック・にんじん2本・大根3分の2本・長ネギ3本・かぼちゃ4分の1・タマネギ1個・葛2パック、にら2羽。鶏肉は900グラム(1キロ弱)エビ10匹。

これぐらい作れば、明日のオジヤは残るだろう・・・

 早く帰ってきたカズキといっしょに4人で食べる。

「オサム!オマエ、団子でかすぎだよ!味がしみこまねぇじゃねぇか」

「大きいほうが、食べ応えあるかなぁと思って・・・」

「熱くて食えねぇよ!一口サイズにしろ」

 文句を言いながらも、フハフハ食べる。子供たちは鍋になると、「立食」になるのが常。特に肉や葛が入った瞬間、みんな「ブラボー!」と立ち上がり、息を潜めて煮えるのを待つのだ。

「座って食え」

とダーリンに言われて、オサムが座る。

オサム:「この影に隠れてるやつ、オレのだからな」

カズキ:「わかってるよ」

ダーリン:「いいダシがでてるなぁ。明日はこれでオジヤだな」

カズキ:「だね。寒いからあったまるよ。きっと」

 多少余ったものの、これにシンジの分を足せばよい。いくらシンジでもこの鍋いっぱいには食べないだろう・・・

オサムは、寝る前に「明日の朝はオジヤだな」と確認をして10時過ぎに就寝。

--------

そして11時前にシンジが帰宅。

「はら減った~おぉ!鍋か!」

「オサムお手製鳥だんごだよ」

「ほー!でかくていいな。食い応えがあっていいや。なんでもでかいことはいいことだ」

シンジは、テストの自己採点をしながら食べていたので私もPCに向かってお仕事。しばらくして、カズキが2階から降りてきた。

「独り鍋は、寂しいだろうから、オレも自己採点いっしょにしてやるよ」

「おぉ、うまいなぁ、鍋。でもちょっと多いかな」

いくらちゃんこ鍋とはいえ、関取じゃないんだから・・・家族用鍋いっぱいに具があったんだから。そりゃ、多いだろう。

「えーー!!お、オマエ!無理して食うなよ」

「でも、これオレのだろ?」

「リカさん!こいつ、全部食ってるよ!残ってるの汁とシメジだけだぜ。明日オジヤだったのによぉ・・・」

  マジ?!

「え、でもさ、汁あるからよぉ・・・シメジもあるよ・・・」

  なに?!見れば、汁もお椀に1杯程度。あとは豆腐とシメジがちょろちょろ・・・

「無理しなくたっていいのに」

カズキもシンジも、残すことはしない。ダーリンが幼いころ厳しく躾けたからである。しかし、いくらなんでも、家族鍋一杯分を汁まで平らげるとは、新記録かもしれない・・・

カズキとシンジは、心配そうに、底が見える鍋を見つめながら

「明日、オジヤできる・・・?」

と、聞いた。

「ま、大丈夫だよ」

風呂から、上がったシンジは、

「これ、全部食ってもいい?」

更に半分残っていたヨーグルト(250グラム程度)を私に見せてから、冷凍ブルーベリーをザクザクいれて、カップごと「モリモリ」食べる。

「だってさぁ、さっきの鍋、腹8文目だったんだよなぁ」

「そ、そうやったん・・・」

「勉強すると、腹減るんだよ」

勉強していない昨年も、減っていたと思いますが(^^ゞ

幻のオジヤは、朝、ねぎと卵とほうれん草を追加して完成いたしましたぁ。!(^^)!
これだけ野菜を食べれば、風邪も引かないだろう。

オサム作「脳に効く肉団子」-------我が家5人分

材料:
鶏ひき肉 900グラム
おから 200グラム
すりごま 50グラム
長ネギ 1本
しょうがのすりおろし 大匙4杯程度
卵 1個

調味料:
牛乳、ごま油、塩、醤油、酒。

沸騰させる湯:(少しだけ、酒、みりん、めんつゆ、昆布で味をつけておく)

作り方:

  1. 鶏肉をしっかりまぜたあとに、牛乳に浸したおからを入れて混ぜる。
  2. すりごま、長ネギ、しょうがを入れてさらに混ぜる。
  3. 卵を投入。さらに混ぜる。
  4. ごま油少々を入れて混ぜる。
  5. もし、ゆるかったら、硬さを調節するために、片栗粉を入れて混ぜる。(握ると、ムニュ!って指の間から出てくるぐらいが目安。たれるようだったらもう少し硬くしましょう)
  6. 酒とみりんとめんつゆを入れた沸騰した湯でスプーンですくってゆがく。
    浮き上がってきたらできあがり。

使ったお湯は、こしてダシとして鍋やスープのダシに利用できます。沢山作って、冷凍し、解凍するときにケチャップをかけてチンしても、おいしいです。

ハンバーグ・餃子・団子などコネ系では、オサムの力が大活躍!1キロの肉をこねるには、やっぱりオサムシェフの力が必要なのであります(*^_^*)湯がく手つきも非常に「プロ」的。熱湯がはねても、「熱くない」のはプロの証!

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2005年11月 1日 (火)

真夜中のハート・ドラマ

数年前、ダーリンが試験で計算尺が必要となった。

計算尺って??

その昔の電卓であり、当時は「全国計算尺選手権」なるものも開催されたらしい。しかし現在では、店頭ですら販売されていないレアな代物。そんなものを会場持ち込みにするなー!といいたいところだか、これがないと、√の計算を頭でせねばならない。

ということで探したのがインターネットオークション。

この日からダーリンは計算尺マニアの沼へとハマっていったのである。夜中に、机に向かって試験勉強していると思いきや・・・ヤフオクで競り合っている。朝起きると真っ先にパソコンの電源をいれてまたオークションチェック。休みの日は昼すぎまでネットサーフィン。

これには私も頭にきた。本人、意識はまるでなかったらしいが、ただでさえ、すれ違いが多い私たちは、計算尺の登場により、まったく会話がなくなってしまった。ダーリンの愛を一身に受ける計算尺がニクイ・・・

「・・・(>_<)、また計算じゃく~」

「なに怒ってんの?いや、計算尺ってすごいんだぞ!世界に誇れる日本の文化なんだ。見てみろよ」

ヤフオクで、年代物の計算尺をいくつか購入したダーリンは、計算尺の王様的存在の人のホームページまで捜し当てていた。彼らマニアの間では、オフ会も開催されているらしい。

しかし、計算尺は益ももたらしてくれた。その他にもカニを買ったり、イベントのチケットを買ったり、いらなくなったIT系の本を売ったりと、今も活用させていただいている。

赤ちゃんのお尻をパタパタする粉で、計算尺のすべりをよくしているダーリン。

「これを考え出した人ってすごいよなぁ。ロマンがある」

いくら眺めても、私にはロマンなど見えない。あるのはミリ単位の小さな線と数字だけ(-_-;)

がしかし・・・

先日、はじめて我が母が趣味のアンティークドールや、市松人形をオークションで見ていた私、今度はヤフオクにまってしまった。

もともと、古布を集めてはちりめん細工を作っていた私。着物を見るのも着るのも大好き。日本の古いもの大好き!なので、四国のさる旧家とおぼしき方からの出品物を見て、眠っていた悪い病気が出てしまった。

そこには、大正、昭和初期からの、人形がたくさん!きっと他の人からみたら、ただの薄汚い古い人形だろうが、私にとっては、ワクワクドキドキ・レトロパラダイス!

小さな招き猫や、屋台のミニチュア、そしてアンティークドール・紅型着物等、久々にショッピング。そして、これらを競り落としてくれたのがダーリン。

ダーリンは「こんなののどこがいいんだ!」などと私が計算尺に浴びせた罵倒など全く言わず、「すごい人だよなぁ。なんでジィさんの勲章まで出品するんだ?」といいながら、親指の先ほどの小物を競り落としたあとのメールのやり取りなどもしてくれた。

そして届いた「レトロパラダイス」

うーん!最高!!眺めれば眺めるほど、それを購入した人、そしてそれを飾っていた人などの物語が浮かんでくる。素人の私の見立てではあるが、どれも明治・大正・昭和初期のものだ。着物の柄をみれば分かる。いや、もしそうじゃなくてもいい。こんなにかわいらしくて、眺めているだけで大河ドラマを見ているような気分になれるんだから♪

アンティークドールは母に送って服を新しく作ってもらおうと思ったのだが
「いい顔だねぇ。私にちょーだいよ!!服も、素朴な感じだしあのままでいいよ!」
と、いたく喜んでくれた。

どうやら、顔だけでも、10万以上はするという。しかし、古いものの値段って、いいもので安いに越したことはないが、そういう単価とは関係ないような気がする。

古いものには「ドラマ」がある。計算尺も人形も、代々それらを大切に使ってきた人のドラマがにじみでてくる。それが、ダーリンが言っていたロマンなのだ。

手作りのものには「作った人の気持ちのドラマ」そして古くても大切に扱われていたものには「愛しく思ったドラマ」がある。夜遅く、みんなが寝静まってから、古い人形を前にときどきダーリンと二人で、ハートのスクリーンで上映する「ドラマ」。ダーリンが計算尺にはまった理由がようやく分かった私です。

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2005年10月31日 (月)

オサムのマンガ17

永らくお待たせいたしました!!
2週間鰤ですね!!
おっとっと・・・失敬!2週間ぶりですね('∀`)ゞ

実は・・・ワタクシ数検の勉強でなかなかマンガに取り付けられなかったんですよ・・・。
いやっ、マジだから!嘘じゃねーって!ホント信じて!!

んまぁ今回はサラリーマンネタッス。
是非ご覧ください!

manga17

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2005年10月30日 (日)

家族を持って学ぶこと

結婚してから、分かるという理解のレベルから、ジミジミと感じることが増えると、涙することが多くなった。拉致問題もそのひとつである。

北朝鮮の拉致は問題である。しかし食糧援助を凍結することは云々・・・それも分かる。しかし、家族や愛する人を持つ、ひとりの人間として、そんなことを言えるだろうか?

今までも仕事場の行き帰りで、時折、駅の街頭演説で拉致被害者の家族の方々の募金はしてきた。しかし、私が本格的に彼らの演説に耳を傾けるようになったのは、家族を持ってからである。

横田めぐみさんのご両親の演説には、すぐに人だかりができる。切々と訴えるお母様に、胸が痛くなった。そして、常に穏やかに頭を下げながら「支援」をお願いなさるお父様に頭の下がる思いがした。テレビでは伝わらない生の声がある。生の声は直接「私がもし、子供たちを拉致されたら・・・ある日突然ダーリンがさらわれたら・・・」という感情移入に変わる力がある。

 例えば、オサムがいなくなった・・・でも生きているかもしれない。

そうしたら、どんなことをしてだって探し出したい。そんなことを思う前に、阿修羅と化してしまうかもしれない。

それなのに、あのご夫婦は、寄り添うユリの花のように、常に冷静に、謙虚に、そして希望を失われない。「頑張ってください」と見守ることしかできなかったが、時間の許す限り、募金活動に出会えば、何度かみなさんの声をいままでも聞いていた私・・・

偶然にも、先日、仕事に行く途中、ふと駅のホームで並んでいると、数メートル先に横田夫妻も、電車を待っておられた。いつものようにきちんとスーツを着こなしておられるお父様と、楚々として3歩後ろにおられるお母様。私にしてみれば、何度も出会っている方なので、ふと目が合ったお父様に、会釈をした。

すると、お父様が、深く礼をなさったのである。

その後も、お父様は私を見つめて下さっていたので、私も、「頑張ってください。きっとめぐみさんは戻ってこられることを、私も祈っています」と思いを込めて、今一度会釈をした。

お父様は私を見つめて、深く頷いてくださった。

その瞬間、涙が出てきた。

押されるがまま、満員電車に乗り込んだ私・・・ま、まずい・・・
案の定、到着駅でコンパクトを広げると、おサルの目のふちが子パンダ(-_-;)

「それで、困っちゃったよ・・・仕事前のパンダは困るよなぁ」

「なんで、会ったぐらいで泣くんだよ」

帰ってからオサムにそのことを告げると、横田夫妻に会ったことはすごいことだが、なんで会ったぐらいで感動して泣くのか分からないという。

「じゃあ、もしも、兄ちゃんたちが、突然、拉致されていなくなったらどうする?」

「ゆるせねぇな」

「でしょ、コツコツ何十年も探しておられるんだよ。死んだわけじゃないんだよ。きっと生きてるんだよ。でも救えないんだよ」

「だな・・・」

だんだん、オサムの顔が神妙になってきた。

ダーリンは、
「もしも、家族の誰かが殺されたら、オレはきっとソイツを殺すな」

と、おだやか~な顔をして、ゴルゴ13みたいなことを言う。私だって、首相を人質に取ってでも、解放してくれるよう迫るだろうと思う。

それなのに横田夫妻をはじめ、拉致被害者の方々は、話し合いで解決しようと努力をしておられる。

えらいと思う・・・どんなにつらいかと思う・・・自分の身に置き換えるとたまらない。

日本にとっては外交の問題もあるだろう。北朝鮮にとっては国を守ることも大切だったのだろう。でも、自分の家庭に置き換えたときには、やはり何としても助けたいという横田夫妻の願いは良くわかる。

国という視点で見ることも大切だろう。

でも、家庭があって、地域があって、社会があって、そして国があるんじゃないのだろうか?よい国になる法案を考えても、家庭が崩壊していては、農作物さえ手に入らない人に、高級レストランのレシピを教えるのと同じではないのだろうか?

家族の一員から、自分が家族を持つようになって、平和とか生きるいう抽象的な言葉の大切さをシミジミ感じるようになった。

自分の愛する家族を思う気持ちを、みんなが持てたら、きっと、拉致問題だって戦争だって起こらないだろうに・・・

そう、簡単にもいかないんだろうなぁ。

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2005年10月29日 (土)

ニュートンへ反逆

思えば、20代のころは、5センチのパンプスを年中履き、3,4日仕事で徹夜をしても半日寝れば大丈夫。付き合いで飲みにいってもワイン2本空けても平気だった。

  信じられない・・・今そんなことをしたら、1日で寝たきりになってしまう(ーー;)

自分へのご褒美に、仕事帰りにハーゲンダッツのアイスのダブルを食べるのが何よりの楽しみ。それは決まってストロベリーとカマデミアン。飲んだ日も、自宅に帰って、やはりハゲを食べる。稼げるようになって一番嬉しかったことは、ハーゲンダッツのアイスが食べられることだったのだ。

  それでも、体重がヤバイと思えば、絶食をすれば、体重は3日で戻った。

今では別人のように、仕事が11時をすぎる前日は、休むようにしているし、食べ物にも気をつけている。週に1,2回は運動もするようにしている。それでも、確実に小皺はでき、クマはきつくなり、夜7時あたりを過ぎて、化粧室で自分の顔を見ると、

「チャララーン(ーー;)」

もう、どう上から塗ろうとも、肌が

「もう、堪忍してぇな。息すらでけしまへんがな」

と、ギブアップしているのがよく分かる。

健康や、美容に関していえば、
「3歩あるいて2歩下がる♪」
どころか、
「3歩あるいて3歩下がる現状維持が精一杯」

少しでも油断すると、崖から滑り落ちるように、せっかくパックした肌も、減量も藻屑と消える・・・

着実に、自分の筋肉が、地球の引力によって、中心部分に、年々引き寄せられていることを痛感する。下へぇ、下へぇ・・・上様、引力には、筋肉はただ、ひれ伏すのみ。

ニュートンは正しい。

こうして、地球の中心に引き寄せられ、やがて地球の土へと帰るのか・・・そう考えると、我慢も努力もなんだったのだろう・・・と思えてくる。すべてのものは引力によって落ちてくる。リンゴも、筋肉も、逆らえない。

ここで、「私なんか、どーでもいいのよ」

となってはアカン!こうなりゃ、ニュートンとの勝負!

そう思っていた。しかし、周囲を見渡すと、引力や老いに勝っていると思われる人ほど、体の感性や自然の摂理に逆らわず自然体で生きている。肩に余計な力が入っていない。

吉永さゆりさん、森光子さん、そして職場での先輩方・・・

自分の弱いところも受け入れ、体も心も、それに逆らわない。心穏やかに過ごすということは大きなポイント。食べ物も、運動も、すべて、昔、人が自然と共存していたときのような生活をしていればよいのではないか?所詮、ちっこい人間一人が、地球の引力に牙をむこうとすることが、無駄な努力なのだ。

といって、やりたいように気持ちや体の要求に逆らわずにいたら、大変なこ