2006年5月17日 (水)

オサム的休日

以下に書いたものは、「チョイワルおやじ」世代の休日ではなく、中学2年生の休日である。こんなんでえぇんかいな?

朝--------------------------

  1. コーヒーを沸かし、その間に牛乳チーン。泡だて器でカフェラテを作る。
  2. リビングから昨日手入れをした庭をしみじみ眺めつつ軽い朝食。
  3. 庭に出て、おもむろに腰に手をあて、ゆすら梅の状態や、アスパラの成長具合をチェック。その後、軽く庭の手入れ。
  4. リビングにもどり、モーツァルトをオン。
  5. マイデスクで単行本を広げ、泡立てたカフェラテを飲みつつ、昨日の続きを読む。
  6. 1時間後・・・気分転換にピアノの練習。

昼-----------------------

  1. お昼に庭で取れたロケットとねぎ入りのラーメンを作る。
  2. 数学検定の勉強。
  3. 3時ごろ「ケーキでも焼くか」とバウンドケーキを作る。
  4. 大好きなアールグレーを入れて、家族を呼ぶ。

オサムのバウンドケーキ

夜----------------------

  1. 読書再開。
  2. 寝る前に、おサルと一緒に借りてきたビデオを見る。

これが最近の彼の休日パターンである。ま、単行本がマンガになることは多々あるが、おもしろそうな単行本が転がっていれば読んでいる。

「オヤジ」感はこれだけではない。彼の小遣い帳を見ると大半は「グルメ」で消えている。

  • 焼き鳥
  • カカオ65%以上のチョコ
  • ドトールのローストビーフサンドセット

焼き鳥ソバの組み合わせでないところが「チョイワルおやじ」っぽいなぁなんて思ったりしている私。

カズキ:「オマエ、友達と遊びに行ったりしねぇのか?」

オサム:「気が向きゃ行ってるよ」

ダーリンもカズキも「これは明らかな引きこもりではないか!」というが、本人曰く

オサム:「だってさ、ゲーセン行ったり、つまんねぇ店に行くより、自分で好きなように過ごすほうが贅沢じゃねぇか

それに、「引きこもり」の定義は、「家から出ない」ではなくて「自分の部屋に閉じこもって家族ともコミュニケーションがとれない」状態であるので、心配はないと思うが、クラブが面白くなくて、最近行っていないオサム・・・私としてはうれしいような、ちょっと心配な毎日。元気でたくましく、どろんこになって体を動かすことも大切だ。

いつか私の潜水&水泳記録を抜かねばいかんぞ!!

風邪が完治したら、オサムとまたプールに行こう。だって、こうしていっしょに行ってくれるのなんてあと数年だろうからなぁ・・・

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2006年2月27日 (月)

ドキドキ小包

兄ちゃんたちのためのケーキ作りに、テスト勉強と、1日中追われていたオサムが、夕方玄関のチャイムが鳴り、

「お、佐川ちゃんか」

宅急便を取りに玄関へ。

どうやら、ここ数日は、英検の賞状を待ちわびているらしく、宅急便や郵便が来ると、頼まなくても自主的に対応してくれている。

「ねぇ・・・みてよ」

ニヤニヤしながら、A4の小包を両手でがばっと差し出したので、

「英検の結果来たの?」

と、振り返れば

「ちがうんだな・・・へへへ・・・」

みれば、シンジの合格通知!!

「えーーー!!!」

「これ、合格したってことだよな」

「だよ、だって入学手続書なんだから!」

夏までの第一志望校W大合格!!

オサムと両手パンチで飛び上がる。2階に駆け上がりダーリンとカズキにも報告。しかし、2人はいたってクール・・・

実は、第一志望の試験中だったので、シンジは「見ない」と言っていたのだ。早速帰宅途中であろう、シンジにメールと思いきや・・・

「あいつさぁ、携帯の電池切れるってさっきメールきたよ」

と、カズキが2階から降りてきた。

「メールじゃ、なんだし、帰ってから驚かしてやれ。ま、公衆電話で駅についたら迎えに来てくれって電話があるだろう」

と、ダーリンも言うし、帰りを待つことにした。

雨が降り、もうそろそろ駅に着くころなのになぁ・・・なんてときに

「ただいまぁ・・・」

ずぶぬれのシンジが戻ってきた。

「どーして公衆電話から連絡しなかったの!」

「だってこれで試験終わったし、もう自力で帰れるから、バスで帰った。はぁ・・・」

かなりお疲れの様子。わざとみんな知らん顔。

さて・・・亡きおじいちゃんの写真の後ろにおいておいた合格通知を、ストーブの前でぬれた靴下を脱いでいた私が差し出すと・・・

「えーーー!!よっしゃーーー!!」

どすんと立ち上がり、ガッツポーズ。

「まじ!まじ!まじ?!」

頬が高揚し、今度は、プリンのように丸くなって

「うぉー!!」

と言うや、合格通知を持って大の字で飛び上がり、家族5人につきつぎと両手パッチン、握手の連発。

「いやぁ・・・K大が、ダメだったし、自己採点もボーダーだったからマジダメだと思ってたんだよ」

ずっと憧れていた大学の合格通知。でも、シンジはこれより上を目指してがんばってきた。予備校の先生に志望校変更を無謀だと言われ、学校の先生にも、これ以上高望みするなと言われても、

「オレ、マジであの大学に行きてぇって思ったんだよ。教授の話聞いてすげぇって思ったし、もっと勉強したいって思ったんだ。だからチャレンジしてぇんだよ。がんばるからさ。ね!!」

単なるブランド志向で「かっこいいから」行きたい大学だったW大から、T工大に志望変更。私学から国立へ、夏休み途中からの変更・・・勉強する範囲も対策も変わってくるから、ヘタをすればW大も落とす可能性がある。でも、ひたむきに勉強するシンジを見ていると「やめなさい」とは言えなかった。しかも模擬テストは、最後まで、ABCDE・・・のE判定。

「でも2月までにはなんとかなる。まだ1ヶ月ある」

そういって、がんばってきた。今や第2志望となったW大。しかし、シンジにとっては高校時代からの夢だったのだ。

早速、予備校の先生、学校の先生等、みんなに連絡。そしてオサムの「お疲れ様ケーキ」は「合格祝いケーキ」に変わった!(^^)!

keiki3 

「でも、まだT工大が残ってるから・・・後期試験までは気が抜けねぇけど、気分的に楽になった」

そんなシンジが、真っ先にしたいこと。それは

「ルソーの本を読むことと、大学の数学の問題とくこと。明日はこの数学の問題するよ!!時間かかるからさ、ずっとやりたくてもできなかったんだよ」

よほど、勉強が楽しいと見える・・・ゲームをしたい、遊びたい!ではなく、時間がなくてチャレンジできなかった数学がしたい・・・なんて(-_-;)

カズキは早速今日一日中ずっと自分の部屋でゲームしてたけど・・・(^^ゞ

とにかく、シンジはよくがんばった。

でも、私としては、それと同じぐらいに、運気を呼ぶため?!掃除を手伝ってくれたオサムの功績も大きいと思う。

ご先祖様にお線香を上げ、トイレの掃除、玄関もきれいに!靴を磨く・・・などなど、Dr.コパさんを信じているというわけではないけど、合格によいと言われるものは、すべてやりまりました!あとはシンジが自分の部屋の掃除をして運気を自ら呼ぶだけです。

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2006年2月26日 (日)

受験終了

土曜日、カズキの試験がまず終了。シンジは日曜日までかかるので、金曜日から付近のホテルにこもっている。

金曜日には、オサム作の「オーブンいらずのケーキ」で励ましのエールを送った。

センター試験の前、「カツを食べて、ケーキを食べて、そしてニンニクスープ」で結果がでたのでゲン担ぎに、二次試験の前も同じようにしてみたのだ。

クリックするとオーブンを使わないケーキのレシピが現れます

模擬テストで合格圏内にずっと入っていたカズキは、2度目ということもあり、リラックスした様子で、行きの車の中も、人間カーナビであるオサムを相手に(私の車はポンコツすぎてカーナビがまだついていないので、いつもはじめていくところにはオサムを乗せて行くのだ)英単語クイズなんかをしていた。

テスト前だというのも、地図を覚えられない私のために朝早くたたき起こされたオサムは、今度は、兄のリラックス相手として、後部座席から、眠たげな目をこすりつつ、それでも身を乗り出して、カズキの出す問題に頭をひねっていた。

「オレは帰ったら寝るぞ」

「だめ!今日は掃除するの!」

「なんでだよ~」

オサムを説き伏せ、夜勤明けで寝ているダーリンや、勉強しているシンジがいてバタバタ大掃除ができなかった2階部分の、「旧暦の大掃除」を開始。

「きったねぇなぁ・・・」

廊下を掃除し、布団を干し、カーペットも掃除機でほこりを吸い取る。オサム氏大活躍。オサムを手伝いながら、私は洗濯物をして夕飯の準備・・・

もちろん、お小遣い稼ぎも入っているとはいえ、兄の試験勉強中は全くゲームもテレビも見ていなかったオサム。今度終わったら掃除につき合わされ、散々である・・・私がオサムならかなりブ~垂れるところであるが、傷あがりなのに、かなり協力してくれた。

夕方も、カズキを迎えに5時には出なければならなかったので、オサムが肉をこねて、肉団子を作り、煮物に使えるよう、揚げの中につめて「宝袋」を作ってくれた。そして、車の中で足をバタバタさせながら

「やった~!!終わったぁ!!」

頭をくしゃくしゃにして喜ぶカズキを乗せて到着すると

「おぉ!ちょうど出来たぞ」

とウィンナーを焼いてくれているところだった・・・オサムがいてくれなかったら、かなり私はテンパッていただろう。

まだシンジが帰ってこないので、終了!と大きな声では言えないが、カズキは終始満面の笑みで

「うぉー!!明日から運動しよ!ダイエットするぞー!」

と、風呂に入るときも、2階に上がるときも、ずっと家中をスキップで駆けていた。

もちろん、カズキもお疲れ様であるが今日は、オサムもお疲れ様の1日だった。それにもかかわらず

「明日は、シンジ兄ちゃんが帰ってくるから、ケーキ焼くべ」

と、言う。実は、帰りの車の中で、カズキに

「今日はオサムが沢山手伝ってくれたんだよ」

と言うと

「え!またケーキ焼いてくれたの?」

と聞いたことをオサムにささやいたのだ。

さて、今日はシンジが帰ってくる。昨日のメールでは、どうも不本意な結果だったらしいが

「明日はオレの得意科目だから、決めてくる」

と、心強いメールがきた。がんばれ!シンジ。オサムと二人でケーキに合格の願いをこめて待ってるよ!

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2006年2月 4日 (土)

ラブコール

土曜日の昼。私が職場で文章をまとめられず困っているとき、携帯がブルッた。

「今日は何時に帰るんだ?」

慌てて出ればオサムである。

「どうしたの?今日は、サッカーの試合じゃなかったの?」

「うん・・・でも風邪っぽいからやめた」

「大丈夫なの?」

「うん、で、いつ帰るんだよ」

オサムがわざわざメールじゃなくて電話するなどめずらしい。

「7時ごろには終わると思うんだけど・・・で、何かあったの?」

「いや・・・いいものがあるから早く帰って来い」

「・・・?」

「マドだよ。マド。」

なんと、ひとりでマドレーヌを焼いたというのである。だから、早く帰って来い・・・というのだ。

あれほど、悩んでいたのに、まるでオサムの電話の声で、魔法のように文章がまとまり、驚くべきスピードで、仕事は終わった。

が、しかし・・・その後研修があり、打ち合わせがあり・・・

結局、駅についたのは21時を回っており、オサムと約束したベノアの紅茶は買えずに帰ってきた。

「おー帰ってきたか」

「うん、でもね、店が閉まってた・・・ごめんね」

4月に向けて数学検定の勉強をしていたオサムが振り向いて言った。

「しょうがねぇな。オーブン見てみろよ」

速攻で、オーブンを覗くと、ちょこんと、2つ残っていた。

「これ、全部食べてもいいの?」

「あぁ、カズキ兄ちゃんに、マドレーヌ食うって言ったらさ、マドレーヌって何?って言うんだぜ・・・」

あんだけ日ごろ食ってて、いまさら、「マドレーヌって何・・・?」とは・・・

そういえば、この間もそんなこと言ってたよなぁ。オサムは最近ケーキ作りに凝っていて、部活をサボって早く帰るとケーキを焼いたりしていた。オサム作のマドレーヌもすでに何回も食しているはずである。

それで、ダーリンがどうやら、

「しらねぇヤツは、食わなくていい!」

と、言ったら、ヘソを曲げてしまい、食べなかったらしい。それで私の口に2個入ることになったようだ。

オサムがひとりで焼いてくれたマドレーヌ。紅茶を入れて、写真でパチリ。

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こんな亭主が欲しいなぁ。

仕事中に、ケーキ焼いたから、早く帰っておいで♪って電話くれて、帰ったら紅茶入れてくれる。

その後は、また机に向かって仕事(勉強)している・・・

しかも、この日オサムは、部屋の掃除もしており、マンガ本がきれ~に並んでおり、掃除機までかけてくれていた。

我が家の男子は、私があまり家にいないし、ダーリンも家事をするので

「家の家事は女がすること」

という意識は無いに等しい。こういう男性が増えれば、共働きもしやすくなるだろう。

私と同世代でも「家事は女の仕事」という潜在意識を持っている男性は多い。だから、結婚してから、てんてこまいしている「働く女性」は私の周りにも多い。

おそらく彼女たちのとったら、きっと今日のオサムは

「理想の男性」

だろうなぁ・・・フフフ(#^.^#)

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2005年12月19日 (月)

あっという間のマドレーヌ

オサムが兄ちゃんへの「こどもののみもの」のお礼もかねて、マドレーヌを作るというので、またまたMr.パティシエになることに!

帰るなり、

「すまん!遅くなった!」

と、ダッシュで着替えて、お茶漬けをサラサラとかきこみ、いざパティシエに変身!

簡単マドレーヌというErikaさんのサイトをたよりに、材料の倍をはかり、ボールで泡立てが始まった。

そこへ、今日はめずらしく、6時にシンジが帰宅。

「わー!チョーうまそうな匂いしてんじゃん!」

いえ・・・まだ泡立ててるだけですぅ・・・(-_-;)

「そうだ!レモン汁の変わりに柚子の原液を入れよう!」

オサムが手際よく混ぜ、器の中に入れたりするのを、猫のプリンのように、ウロウロ後ろをついて回って見ているシンジ。

「いつごろできるの?」

「15分焼いたらおしまい。先にゴハン食べよう。食べてる間に焼けるから」

こうして、18個分のマドレーヌをオーブンに入れて、夕飯開始。

今日の献立
・アサリの野菜たっぷりスパゲティー
・コーンスープ
・キュウリのポテトサラダもどき

シンジとオサムのスパゲティーだけでも400グラムは軽く超える。オサムはなんなくこの献立もクリア。

次第に立ち込める甘い香りに、シンジとオサムは、何度もオーブンを覗き込む。180センチ近いシンジが、腰を丸めて覗き込む姿は、なんともかわいらしい。

「すげー!!めっちゃ膨れてるよぉ!」

と、たびたび席を立ち、

「マドレーヌには、バナジューがいいな」

と、今度はバナナ2本をミキサーに放り込み、バナナシェイク作り開始。

ピ!ピー!ピ!ピーっと、オーブンが出来上がりを告げると

「うぉー!!」

とオーブンに駆け寄るシンジを

「待て!すぐに開けてはいかん!」

パティシエオサムが、有頂天の兄を制す。

「この中で、冷まさねぇと、膨れたのが萎むんだよ。あせっちゃいかん」

「なんだよぉ!早く食いてぇよぉ」

まるで、兄と弟が逆転している・・・

シンジ:「おい!もういいだろうが!」

オサム:「しょうがねぇな。では、開けるぞ!」

シンジ:「待て、オレがトレイを持ってやる!」

振り向くと鍋つかみを手にしたシンジ、やる気マンマンである。
madorenu

ジャジャーン!できました!おいしそうな巨大マドレーヌ。

早速アツアツをほおばり
シンジ:「うめー!!最高だよ!ねぇ、もう一個食っていい?」

オサム:「一人3個だからな」

柚子風味のマドレーヌは、少々田舎風ではありますが、それなりに家庭の味でおいしい。

シンジのバナジューも飲み干し、なんとオサムもマドレーヌ3個目に突入。

私:「大丈夫なの?食べ過ぎとちゃう?」

オサム:「平気だよ!」

シンジ:「いやぁ、うめぇな!」

ご満悦のシンジは、その後も、塩辛を食べたり、食べ損ねたオニギリを食べたりしている。いったいどんな腹をしているのだ?

シンジ:「食った食った~!今日は、早く帰ってきてよかった」

さて、オサムはというと・・・晩御飯終了15分後

「マジ・・・食いすぎた・・・気分わりぃ・・・」

リビングにナメクジのごとく伸びきってしまい、猫のプリンに顔を舐められても抵抗するすべもない。そりゃ、アンタ、今日は食べ過ぎたよ。シンジ兄ちゃんと同じように食べてるんだから。

「この腹見てくれよ・・・」

突き出した腹は、妊娠5ヶ月ってところ・・・ここにお茶漬けどんぶり1杯分(米1合)と、スパゲティー200gの夕飯とバナナ1本と巨大マドレーヌ3個が入ってる。

「まだまだ、オマエはガキだな」

シンジは、鼻歌を歌いながら、皿を洗い、とっとと、パソコンを使って勉強をはじめた。

今日のパティシエは、お疲れのご様子・・・でも、カズキ兄ちゃんもおいしいって食べてたよ!かくして、あっという間にできた18個分のマドレーヌは、あっという間に売れて2個しか余りませんでした・・・トホホ

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2005年12月15日 (木)

Mr.パティシエ

「ケーキ作ろうぜ!」

以前から、オサムに誘われていたのだが、小麦粉がなかったり卵が足りなかったり・・・で、なかなか作れなかった。この日は、「メシ用買出し」ではなく「ケーキ用買出し」をして万全なる体制で、オサム氏の帰りを待った。

「材料、そろっているでゴザル!」

「よし!じゃ、メシが炊けるまでに早速作ろう!晩飯食ってる間に焼けたら、今日はデザートがケーキだな!」

クラブから帰るなり、おやつも食べずに、早速、型に敷く紙を切りはじめるオサム。やる気マンマンである。

「えっと・・・半径18センチだから、円周は・・・」

アバウトでよいのだが、習った円周を計算しているようなので、そのままにしておく。料理は、かなり数学が必要だ。我が家は5人家族といってもたいてい7人分は作らねばならないので、なおのこと。オサムはいつも方程式を使って、「4人分材料」を「7人分」に計算しなおしてホットケーキやジュースの材料を求めている。

「卵4個か!すげー卵だらけだな。小麦粉100グラムに砂糖も100グラムか・・・かなり砂糖が入るなぁ、これじゃ、ホイップクリームはあまり甘くしちゃまずいな」

スポンジを焼く前から、すでにデコレーションの計算も行っている。

私は材料を図るだけで、卵白をあわ立てるのも、卵黄を泡立てるのもすべてオサムの仕事。

「なんで、にんじん色の卵黄が、あわ立てると白くなるのかなぁ」

「わかんないなぁ・・・今度、理科の先生に聞いてごらん。」

「不思議だよなぁ」

スポンジをオーブンにセットしてからようやく夕飯。食べていると甘いケーキのにおいがリビングいっぱいに広がってくる。

「どうかなぁ」

私もオサムも、お行儀悪く、食べながら何度も二人でオーブンをのぞいた。ダッシュで食べてダッシュで片付けると、早速ホイップクリームの準備。

泡立て機のけたたましい音が鳴り響くころに、ダーリンとカズキが帰宅。

cake3

「なんだなんだ?!」

「何かの記念日か?」

「ケーキ食いたい記念日だよ」

その後も、オサムはあわ立てたクリームを冷蔵庫に入れて、スポンジが冷めるまで、勉強開始。なんとすばらしい!!

「よし!盛り付けるぞ!」

勉強の休憩中に今度はデコレーション。てきぱき仕事をこなせて、ケーキも焼ける男性なんて、私も惚れてしまいそうだ。

どう盛り付けるか・・・何をどこにおくか・・・数学と理科の次は美術の時間。

しかし、ホイップクリームに不慣れなオサム氏、少々ひん曲がってしまったが、クリームの味と固さは上出来!!

「あとは紅茶だな」

いつものマグカップではなく、ケーキ用にお皿つきのカップを用意して、勉強していたカズキとダーリンを呼んだ。

「すげーなぁ」

二人とも感嘆の声。しかもおいしい!!

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アダルトなココア風味のスポンジの間にはやさしい白桃。天使のようなクリームで包まれたケーキは口の中で夢のように溶けていきます。少量のココアクリームとカットしたチョコがアクセントとなってマス(^_^)

「うまい!」

カズキ兄ちゃんの言葉に

「そうか、うまいか」

と、満足げなオサム。なんだか、オヤジっぽい。もっと喜べばいいのに・・・

「作ると、作りながらもクリーム食えるし、買ったのより大きいからいいなぁ。今度は22センチの容器で作ろう」

かくして、18センチのケーキは一瞬にして無くなった・・・

9時すぎに帰宅したシンジ兄ちゃんも
「すげー!!ゲキウマだよ!!」

かなり感動。

「じゃ、その感想、オサムに伝えてよ」

と、私が言うと、

「うん、アイツが風呂から上がったら言うよ。マジうめぇ・・・すげぇな」

それを、待ちきれない私は、お風呂に入っているオサムに伝えた。

「マジ?ジンジ兄ちゃんが!!よっしゃー!!」

思わず湯船でガッツポーズ。ようやく中学生らしさが出た。ライバル心を燃やしてる兄たちは、オサムのことをめったに褒めない。私たちには
「数検も取ったのか。あいつはよく勉強してるよな。すげーな」
と言うのに、

「本人に言ってやってよ」

というと

「やだ!」

というのである。(-_-;)だから、なおのことオサムもうれしかったのだろう。

風呂から上がったオサムに

「オサム!まじ、うまかったよ。サンキュ」

と伝えてくれたシンジ。

「でも、オマエ、ヒマだよなぁ」

「そんなことないよ!部活して帰ってきて、すぐに作って、焼けてる間に勉強もしたんだよ!」

と私・・・

「へぇ・・・オマエ、いつからそんなすげーヤツになったんだ?」

兄の言葉には聞こえぬふりして、

「また、作ってやるよ」

ぬれた髪を拭いていたバスタオルの下で、私に向かって密かに「ニヤリ」としたオサム・・・

今日のパテシエ:オサムは超イケテル!!心の中で拍手した私でした・・・

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2005年11月 3日 (木)

幻のオジヤ

我が家の息子たちは、みんな鍋が好き。というか、みんなでワイワイ食べるのが好きらしい。だから、鉄板焼きとかお好み焼きとか、「団欒」できるものを好む。

冬になると、鍋。その次の朝はオジヤ。

昨日は、オサム作、「脳に効く肉だんご」(下記に簡単レシピあり)&エビ入りちゃんこ鍋だった。

白菜中1個・シメジ2パック・にんじん2本・大根3分の2本・長ネギ3本・かぼちゃ4分の1・タマネギ1個・葛2パック、にら2羽。鶏肉は900グラム(1キロ弱)エビ10匹。

これぐらい作れば、明日のオジヤは残るだろう・・・

 早く帰ってきたカズキといっしょに4人で食べる。

「オサム!オマエ、団子でかすぎだよ!味がしみこまねぇじゃねぇか」

「大きいほうが、食べ応えあるかなぁと思って・・・」

「熱くて食えねぇよ!一口サイズにしろ」

 文句を言いながらも、フハフハ食べる。子供たちは鍋になると、「立食」になるのが常。特に肉や葛が入った瞬間、みんな「ブラボー!」と立ち上がり、息を潜めて煮えるのを待つのだ。

「座って食え」

とダーリンに言われて、オサムが座る。

オサム:「この影に隠れてるやつ、オレのだからな」

カズキ:「わかってるよ」

ダーリン:「いいダシがでてるなぁ。明日はこれでオジヤだな」

カズキ:「だね。寒いからあったまるよ。きっと」

 多少余ったものの、これにシンジの分を足せばよい。いくらシンジでもこの鍋いっぱいには食べないだろう・・・

オサムは、寝る前に「明日の朝はオジヤだな」と確認をして10時過ぎに就寝。

--------

そして11時前にシンジが帰宅。

「はら減った~おぉ!鍋か!」

「オサムお手製鳥だんごだよ」

「ほー!でかくていいな。食い応えがあっていいや。なんでもでかいことはいいことだ」

シンジは、テストの自己採点をしながら食べていたので私もPCに向かってお仕事。しばらくして、カズキが2階から降りてきた。

「独り鍋は、寂しいだろうから、オレも自己採点いっしょにしてやるよ」

「おぉ、うまいなぁ、鍋。でもちょっと多いかな」

いくらちゃんこ鍋とはいえ、関取じゃないんだから・・・家族用鍋いっぱいに具があったんだから。そりゃ、多いだろう。

「えーー!!お、オマエ!無理して食うなよ」

「でも、これオレのだろ?」

「リカさん!こいつ、全部食ってるよ!残ってるの汁とシメジだけだぜ。明日オジヤだったのによぉ・・・」

  マジ?!

「え、でもさ、汁あるからよぉ・・・シメジもあるよ・・・」

  なに?!見れば、汁もお椀に1杯程度。あとは豆腐とシメジがちょろちょろ・・・

「無理しなくたっていいのに」

カズキもシンジも、残すことはしない。ダーリンが幼いころ厳しく躾けたからである。しかし、いくらなんでも、家族鍋一杯分を汁まで平らげるとは、新記録かもしれない・・・

カズキとシンジは、心配そうに、底が見える鍋を見つめながら

「明日、オジヤできる・・・?」

と、聞いた。

「ま、大丈夫だよ」

風呂から、上がったシンジは、

「これ、全部食ってもいい?」

更に半分残っていたヨーグルト(250グラム程度)を私に見せてから、冷凍ブルーベリーをザクザクいれて、カップごと「モリモリ」食べる。

「だってさぁ、さっきの鍋、腹8文目だったんだよなぁ」

「そ、そうやったん・・・」

「勉強すると、腹減るんだよ」

勉強していない昨年も、減っていたと思いますが(^^ゞ

幻のオジヤは、朝、ねぎと卵とほうれん草を追加して完成いたしましたぁ。!(^^)!
これだけ野菜を食べれば、風邪も引かないだろう。

オサム作「脳に効く肉団子」-------我が家5人分

材料:
鶏ひき肉 900グラム
おから 200グラム
すりごま 50グラム
長ネギ 1本
しょうがのすりおろし 大匙4杯程度
卵 1個

調味料:
牛乳、ごま油、塩、醤油、酒。

沸騰させる湯:(少しだけ、酒、みりん、めんつゆ、昆布で味をつけておく)

作り方:

  1. 鶏肉をしっかりまぜたあとに、牛乳に浸したおからを入れて混ぜる。
  2. すりごま、長ネギ、しょうがを入れてさらに混ぜる。
  3. 卵を投入。さらに混ぜる。
  4. ごま油少々を入れて混ぜる。
  5. もし、ゆるかったら、硬さを調節するために、片栗粉を入れて混ぜる。(握ると、ムニュ!って指の間から出てくるぐらいが目安。たれるようだったらもう少し硬くしましょう)
  6. 酒とみりんとめんつゆを入れた沸騰した湯でスプーンですくってゆがく。
    浮き上がってきたらできあがり。

使ったお湯は、こしてダシとして鍋やスープのダシに利用できます。沢山作って、冷凍し、解凍するときにケチャップをかけてチンしても、おいしいです。

ハンバーグ・餃子・団子などコネ系では、オサムの力が大活躍!1キロの肉をこねるには、やっぱりオサムシェフの力が必要なのであります(*^_^*)湯がく手つきも非常に「プロ」的。熱湯がはねても、「熱くない」のはプロの証!

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